転職の面接では候補者のコンピテンシー(行動特性)を確認するための面接が行われることがあり、これをコンピテンシー面接といいます。コンピテンシー面接(適性面接)は、役割を果たすのに欠かせない能力に焦点を合わせた面接のことをいい、知識、スキル、個性についての質問もコンピテンシー面接に含まれます。
レジュメ(職務経歴書)に書かれているスキル・能力・経験といった部分から切り離した質問に答えることで、話の仕方・内容によっては面接官との会話の距離感を少し縮めることもでき、その後の質問への受け答えも自信を持ってできるようになります。過去の出来事や経験から具体的な例をあげ、特定の分野に対する能力を有していることを説明するようにしましょう。よく考えて、できる限り詳細に応募したポジションと関連付けながら回答することが大切です。
コンピテンシー判断を目的とした質問にもしっかりと対策をしておきましょう。
面接について、何かご質問等ございましたら、 どうぞお気軽にロバート・ウォルターズのキャリア・コンサルタントへご質問ください。
コンピテンシー面接は過去の出来事を掘り下げていくことで、候補者がどういった考えで行動したのかを面接官が把握するのが目的となります。
通常の面接で聞かれる自己PRで仮にリーダーシップを発揮した経験を話した場合、面接官は全員候補者がリーダーシップがあると捉え、優劣がつけにくくなるケースがあります。
コンピテンシー面接であれば、リーダーシップを発揮した経験を候補者が話したとしても、そこから話を掘り下げていくことで、本当にリーダーシップを発揮したのか、周りからお願いされて受動的に行ったのか判断できます。
応募している仕事のジョブディスクリプション、あなたの現職(前職)での職責によって質問の出題傾向が異なります。転職エージェンシーを介して求人に応募している場合は、キャリアコンサルタントにもどんな質問が出そうか、どう回答するのが効果的かを面接前に聞いておくといいでしょう。ここで代表的な4つのパターンを紹介します。
採用担当者(面接官)は、こうした質問への回答を参考に、候補者の行動特性を審査し、その人物が組織にフィットする人材かを判断します。同等のスキル・経験を持つ候補者が複数いた場合にそのうちの誰を選ぶかを決定づけるのがコンピテンシーだと言われていますので、面接官の記憶に印象強く残るような話ができるといいでしょう。
自分をアピールできるような方向に会話を運べると、レジュメ(職務経歴書)に書かれていない部分で自分の資質を示すことができるので、コンピテンシーの質問を聞かれたときは自己アピールのチャンスだと思ってください。
管理職未経験者が、転職が決まれば初めて管理職に就くことになる仕事に応募している場合は「今の仕事で、リーダーシップを発揮できたときの話を聞かせてください」といった質問が予想されます。職責ではリーダーに必要なコンピテンシーまでは求められていなかったという状況下でも、リーダーシップを執るのに必要なコンピテンシーを持ち合わせていたことが示めせる質問です。質問を自己アピールのチャンスと捉えましょう。
時間のプレッシャーが大きな仕事では、候補者がそのために必要なコンピテンシーを持ち合わせているのかを確認するために「複数のタスクの締め切りが重なり、タスクの優先順位をやりくりしなくてはならなかったときの話を聞かせてください」といった質問が出されます。
チームワークや顧客対応などコミュニケーション能力が重要視される仕事では「意見が対立しがちな同僚とプロジェクトをやり遂げたときのことを教えてください」といった質問が、コンピテンシー審査に用いられます。また、顧客の応対スキルが肝要とされる仕事では「クライアントに満足してもらうために、いつもよりも手を尽くしたときの話を聞かせてください」といった質問が出されます。
コンピテンシーを判断するための質問に答えるコツは、ひとつのストーリーとして話すこと。主人公であるあなたが、まずは困難・チャレンジに直面して、そこからどんなアクションをとって解を見つけるのか、そしてその体験で学んだことが後のキャリア・仕事にどう活かせているのかをストーリーで展開しましょう。あなたの行動特性がポジティブな結果を生んだことをアピールするだけでなく、その体験から何を学んだかを説明するのも重要です。長々と序盤から話すのではなく、端的に組み立ててわかりやすく話すのがポイントです。
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