帰国転職ストーリー:タイでの経験を活かし、日本の外資企業で次のステージへ
今回は、インターナショナル・キャリア・マネジメントチーム(以下ICMチームに略)の清水綾子が、タイでの駐在経験を活かして日本の外資系メーカーで活躍されているケンさん(仮名)にお話を伺いました。
海外駐在で大変だったこと、転職にあたって不安に感じていた点、海外経験が今の仕事にどのように活きているかなど、赤裸々に語っていただきました。
インタビュー内容
清水:こんにちは。ロバート・ウォルターズ・ジャパンで、海外から日本に帰国される方の転職サポートをしている、ICM チームの清水綾子と申します。
本日は、エレクトロニクス業界で海外セールス、タイでの駐在をご経験され、弊社が以前転職支援させていただいたケンさん(仮名)にお仕事や転職のご経験についてインタビューをさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
ケンさん:こんにちは。よろしくお願いします。
清水:さっそくですが、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?
ケンさん:ありがとうございます。私はこれまで、比較的技術力が高く付加価値の高い産業用の製品を長年扱ってきました。基本的には B2B の営業で、マーケティング活動にずっと従事してまいりました。
日系企業とヨーロッパの外資企業を両方経験しているのですが、日系企業では海外出張や海外(タイ)の工場での駐在を経験しております。
清水:素晴らしいですね。タイから帰国をしようと思ったきっかけは何でしたか?
ケンさん:駐在でタイに行ったのですが、行ったばかりのときは現地の営業メンバーの能力が少し足りてない部分がありました。
その辺をかなり整備して、採用したマネージャーも任せて大丈夫だというレベルまで達してきていたので、メンバーで自走できるような状態になっていくのが理想だと思いました。そこで、私は引いて彼らに任せると決めました。
清水:ローカルの営業チームが自立して仕事をできるようになるまで、しっかりと伴奏をしてサポートされていらっしゃったということですね。
よろしければ、タイ支社での生活や印象に残っていることがあればお話しいただけますか?
ケンさん:私がタイの営業に入ってすぐ、ヨーロッパの拠点とのやり取りが必要でした。というのも、会社のヨーロッパ拠点自体が撤退してしまうことが決まっており、タイから直接ヨーロッパのお客様とコミュニケーションを取らなきゃいけない状況だったのです。
営業という立場だったのですが、現地スタッフが経験不足なところを補いながら、常に部品の逼迫、納期の対応、ものが作れない、部品が入ってこないという中、追いかけ回すような仕事でした。
清水:タイだけでなくヨーロッパ拠点の撤退にも対処しなければいけないという事態での駐在経験は、すごく大変ですよね。
その中で現地のスタッフの方々の経験不足もカバーされていらっしゃったというお話がありましたけれども、コミュニケーションの部分で工夫をしていらっしゃったことはありますか?
ケンさん:コミュニケーションの部分では非常に気を遣っていて、毎週のようにチームスタッフと 1 対 1 での打ち合わせをやって進捗状況を確認していました。
その場で問題になっていることはすぐに他部署と打ち合わせすることを、目の前でやってみせることを常に心がけていました。
清水:密なコミュニケーションを通じてチームを育成するというご自身でのタイでの役割を終えて、次のキャリアステップに進む時だという風に感じられたんですね。
国をまたぐ転職活動をするにあたって、ロバート・ウォルターズをご利用いただいたきっかけは何でしたか?
ケンさん:清水さんがタイで働いている日本人向けの会を主催されたので、そこで清水さんと出会ったというのが最初のきっかけでした。
ロバート・ウォルターズが海外で働いている日本人向けの情報提供や交流の場を設けている姿勢は非常に共感できるものがあり、転職のサポートをお願いできれば心強いなと思いました。
清水:そうだったんですね。弊社を選んでいただいてありがとうございます。今回の転職で不安だったことや心配だったことはありましたか?
ケンさん:タイから戻る時は日本の会社で、外資系からしばらく離れていました。そういった部分での面接対策であったり、自分の強みを整理していく面で非常に良いアドバイスをいただけたので、心強いなと思いました。
清水:ありがとうございます。弊社のリクルーターの支援で不安を少し軽減することができたようで嬉しいです。弊社からご紹介する案件やサービス内容で最も満足頂いていることがあれば教えていただきたいです。
ケンさん:ロバート・ウォルターズは外資系企業に強く、私も外資系中心に探していました。非常にたくさん案件をお持ちですし、その案件ごとに合わせたアドバイスをいただけました。
清水:海外でのケンさんのご経験をグローバルな環境で今活かして大変活躍されていらっしゃるようで、私としても嬉しく感じています。
弊社では、海外から帰国される方に向けた転職サポートを提供しています。例えばケンさんのように、ご自身のキャリアが日本で通用するのかについて不安を抱いている方でも、キャリアの棚卸しや強みの洗い出しなどしっかり支援をさせていただいています。
最後に、同じように海外から帰国を考えている方々に向けて、何かアドバイスやメッセージをケンさんからお願いします。
ケンさん:海外で仕事をしてこられた方は、現地の事情に合わせていける適応能力が非常に高いと思います。言語能力だけでなくて、色んな異なる文化や環境に対して自分の経験を当てはめて、より仕事を発展させてきた経験があると思いますので、そこはしっかり自分の強みだと思っていいかと思います。
清水:素敵なアドバイスをありがとうございます。では、本日は以上となります。ケンさん、ありがとうございました。
ケンさん:ありがとうございました。
海外にお住まいで帰国後のキャリアについて相談されたい方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
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