転職活動を行う際、職歴に空白期間があると「採用に不利に働くのではないか」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、空白期間が生じた理由をしっかりと説明できれば、必ずしも不利になるとは限りません。
ブランクがある状態で転職活動を行う際は、なぜ空白期間があるのか面接で聞かれるということを前提にあらかじめ答え方を考えておきましょう。この記事では空白期間があるときに、面接時においてどう答えるのかと、ポイントを押さえた履歴書の書き方について例を挙げながら紹介します。
長期間のブランクがあると、その分働く意欲、モチベーションが落ちていないかを気になる企業はあるでしょう。また長期間働いていないと、長時間の勤務に耐えられるのかなど気にする企業はでてくるでしょう。
特にIT業界は顕著ですが、現場から離れることで流行のスキルやプロダクトから遅れが出ていないか、現場に戻ったときに新しいプロダクトについていけるのかは懸念事項としてあげられそうです。
空白期間がある場合、転職面接で間違いなく聞かれると考えたほうがいいでしょう。その際にウソをつくのではなく、正直に何をしていたのか話すようにしましょう。身内の方の看病であればそのように伝え、資格などの勉強をしていたのであればその成果を話すようにしましょう。
自分で離職期間を否定的にとらえてしまうと、どうしてもネガティブな回答になってしまい、よくない印象を面接官に与えてしまいます。空白期間中の行動や目的を明確にして、どのように業務に活かされるかを具体的に説明するようにしましょう。
たとえば、「英語の勉強をしていたから、離職期間が長くなった」という場合は、単にそのことを述べるだけでは足りません。さらに深堀をし、「ビジネスで通用する語学力を習得したかった」など具体的に伝えるようにしましょう。もし試験を受け、資格を取得したという結果がでているのであれば、「離職期間中に○○を取得しました」とアピールしましょう。
また資格取得や勉強を理由とする場合は、どのように志望先の企業に活かすことができるかをアピールすることが重要です。
両親の介護や自身の病気などプライベートな理由については、入社後の業務への影響もしっかりと伝えましょう。昨今では様々な状況下での柔軟な働き方をサポートしている企業も増えています。自身の置かれた状況下で成果を出すために全力を尽くすことを伝えましょう。
転職を行う際は、前職での経験を詳しく説明するための職務経歴書の提出が求められます。職務経歴書での空白期間の書きかたのポイントは、面接同様、空白期間に行ったことが、具体的に業務にどう活かされるのかを企業に伝えることです。
夫の転勤など家庭の事情で離職した場合、「夫の海外赴任に伴って、それを機に英語の必要性を感じて勉強し直した」など、退職後の経験で志望動機に活かせそうなものがあれば、自己PRとして記入するべきです。さらに、離職後に自分でインターネットビジネスを行っていたようなケースでは、自分なりに考えて成果をあげた方法などを記入すると説得力のある職務経歴書になるでしょう。
以上のように、空白期間は応募先企業からすると気になるポイントではあるものの、それを逆手にとり、しっかりと対策をすることで転職活動でアピールすることもできます。
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