【社労士監修】雇用保険被保険者証とは?いつもらう?紛失した時再発行できる?(3)

【社労士監修】雇用保険被保険者証とは?いつもらう?紛失した時再発行できる?(3)

雇用保険被保険者証と離職票の違いは?

退職した際、会社から渡されるものは雇用保険被保険者証だけではありません。特に転職先が決まっていない場合は、離職票という大切な書類も受け取る必要があがあるので、会社に発行をお願いしましょう。正式には「雇用保険被保険者離職票」といいますが、雇用保険被保険者証とよく似た名称ながら全く違うものです。離職票は59歳以上の退職者を除き、本人の希望により発行されます。希望がない場合、会社はハローワークに雇用保険喪失の手続きだけを行い、離職証明書を提出しない場合もあります。なお、退職後すでに転職先が決まっている場合は離職票は原則必要ありません。

雇用保険被保険者証=雇用保険に加入していたことを証明するもの

離職票=退職したことを証明するもの

雇用保険被保険者証は雇用保険に加入していることを証明する書類ですが、離職票は退職したことを証明する書類です。会社側がハローワークに離職証明書を提出し、退職者の雇用保険の資格喪失手続きをすることによって離職票が交付されます。退職者は、退職した日から10日前後で離職票を受け取ることになります。離職票がないと失業給付を受給できないため、10日程度経っても離職票が届かない場合は速やかに会社に確認することをおすすめします。

離職票は、ハローワークで失業給付を申請するときに必要になります。離職票には「離職票1」と「離職票2」の2種類があります。

離職票は失業中の給付金の受給に必要な書類

離職票1には雇用保険の離職者氏名・被保険者番号・資格取得年月日などの基礎データ、離職票2には退職前の賃金の支払状況や退職の理由などが記載されています。失業保険の受給額は、退職前の賃金と退職理由を見て判断されるため、内容をしっかり確認しておきましょう。転職の際、雇用保険被保険者証は転職先の会社から提出を求められますが、離職票は求められません。雇用保険被保険者証が再就職に必要な書類であるのに対して、離職票は失業中に欠かせない給付金の受給に必要な書類だからです。

雇用保険被保険者証のよくある質問

雇用保険被保険者証のよくある質問について、以下にQ&A形式でまとめましたので参考にしてください。

Q:雇用保険被保険者証の提出はコピーでもいいのでしょうか。

A:コピーでも構いません。転職する際、新しい会社から雇用保険被保険者証の提出を求められますが、厳密には記載されている被保険者番号が必要とされます。その番号が証明できるのであれば原本でなくコピーでも問題ありません。

Q:雇用保険被保険者証をもらっていない場合、誰に聞いたらいいのでしょうか。

A:基本的には退職した会社から本人に返却されるようになっていますので、まずは前の職場に問い合わせてみてください。「ない」と言われた場合は、元々雇用保険に加入していないケースも考えられるため、ハローワークにも確認してみましょう。

Q:派遣社員や公務員にも雇用保険被保険者証があるのでしょうか。

A:人材派遣会社などから派遣されている人でも、一定の条件を満たしていれば雇用保険に加入できます。したがって、雇用保険被保険者証を保有できます。公務員の場合はそもそも雇用保険が適用されていませんので、雇用保険被保険者証はありません。

Q:雇用保険被保険証は保険証の代わりになりますか。

A:雇用保険被保険者証はあくまでも雇用保険に加入している証明書です。効力の異なる健康保険証の代わりにはなりません。

Q:雇用保険被保険者証によって職歴がわかってしまうのでしょうか。

A:雇用保険被保険者証には前職の事業所名が記載されているため、直近の職歴は明らかになりますが、それ以前の職歴はわからないようになっています。

Q:雇用保険被保険者証の再発行は代理店でもできるのでしょうか。

A:保険代理店などでは再発行できません。ハローワークで再発行の手続きをすることになります。本人が手続きに行くことができない場合は、委任状と必要書類さえあれば代理人を立てることはできます。もしくは、インターネットでも再発行の申請は可能です。

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