さらなるキャリアアップを目指したい、仕事の幅を広げたい、など転職を希望する理由は人それぞれ。転職したいという意思が固まったら、それに伴って事前準備を進めていく必要があります。転職活動の流れと活動期間、転職の準備、面接の際の注意点など、転職活動をスムーズに進めていきましょう。現在の仕事との兼ね合いやスケジューリング、面接のノウハウ、転職エージェントを利用する場合の留意点など、転職活動を進める前に押さえておきたいポイントをまとめました。
転職活動では、現時点で勤務している企業を退職してから転職活動をスタートさせる方法と、勤務しながら行う方法の2通りがあります。しかし、どちらにせよ、転職すると決めたら、転職先はなるべく早く決めたいものです。退職してからの転職活動の場合は、転職活動が長くなればなるほど、収入のない期間が長くなりますし、勤務しながら転職活動をしていても、勤務と転職活動の両立で忙しくなってしまいます。
転職活動は、3~6カ月程度かかることが一般的です。当然ですが、転職活動期間は、在職中であるか退職後であるかにもよって変わります。
在職中は転職活動そのものにかけられる時間が限られるため、その分転職活動期間が長くなる傾向にあり、退職後は家計の面が懸念されるため早めに転職活動を終えることが望まれます。
面接は一社あたり複数回行われることを見込んで、在職中で特に勤務時間が長いという人はゆとりをもって転職活動のスケジューリングをする必要があります。
応募した企業から採用を断られるばかりでなかなか内定を得ることができず、半年以上かかってしまっている場合は何らかの原因が考えられます。たとえば、応募先の企業が求めるレベルと自分の能力や実績が合っていない、転職理由に不備があるなどです。自分が行ってきた転職活動をもう一度見直し、いったんリセットしてから対策を練り直す必要があります。
転職先がなかなか決まらない人はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
転職が決まらない人に共通する5つの性格
転職活動にはある程度決まった流れがあります。まずは事前準備をして、実際に転職活動を行い、それから内定後の対応をするという3段階です。事前準備をしっかりしておかないと、面接で失敗したり、転職が完了するまでの期間が長引いてしまったりする恐れがあります。また、内定をもらった後も退職予定の会社で引き継ぎなどをきっちりとやらなければ、スムーズに退職することができないでしょう。それぞれの段階について理解を深め、その知識を転職活動の中で実践していくことで、よりよい企業に転職できる可能性が高くなるのです。今回は、この転職活動全体の流れについて、パートごとに分けて解説していきます。
事前準備や情報収集にかける期間は、おおよそ2週間が目安です。入社したい企業が決まっている場合は、さらにじっくり時間をかけてできるだけ詳しい情報を集めておきましょう。
転職活動の事前準備として、まずは自分のキャリアの棚卸しを行い、そのうえでキャリアプランを立てていく必要があります。それまでの自分の職歴を踏まえ、「今後はどんな仕事がしたいのか」「自分にはどんな仕事が向いているのか」ということを分析しましょう。キャリアの棚卸しには、自分という人材にはどれくらいの市場価値があるのかを見極め、企業にアピールできるポイントを探し出すという目的もあります。特に面接の際に効果を発揮する作業なので、納得がいくまで丹念に分析を重ねてください。
次に、就職したい業界や企業の情報を集めていきます。転職してみたら想像と実態がちぐはぐだったということも起こり得るので、その業界の将来性や業務内容についてはなるべく詳細な情報を集めてください。また、日系企業から外資系企業への転職を考えている場合は、「どれくらいの英語力が必要とされるのか」などについても調べておくとよいでしょう。ある程度転職を希望する企業の目星がついたら、その企業の特性に見合った内容で履歴書を作成し、応募していくという流れになります。
自分に合った企業で仕事をするための大切な準備となるため、1~2カ月ほどかけてじっくり取り組むことが大切です。このタイミングでなぜ自分は転職したいのか、今の会社の待遇や働き方が気に入らないというネガティブな理由ではなく、今後どういったことをしたいのか、キャリアプランを考えるといいでしょう。キャリアプランを考えることは面接時に今後どういったことをしたいか?という質問に対しても有効になります。
キャリアプランをはじめて考える人はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
15分でキャリアプランを書く方法
事前準備として、転職活動のスケジュールを立てておくということも大切です。スケジュールの内容は、いつまでに転職をしたいのかという目標設定によって変わってきます。仮に転職完了の目標が6カ月後だとすれば、そこから逆算してスケジュールを組んでいくとよいでしょう。
逆算でスケジュールを組むことのメリットは、勢いに任せて転職先を決めてしまうのを防げるという点にあります。第一印象などでなんとなく転職先を決めると、後から実態を知って後悔することになる可能性があります。しかし、あらかじめ逆算してスケジュールを組んでおけば心に余裕が生まれ、立ち止まって再考することで、そうしたリスクを回避することができるのです。
また転職活動の中でも面接と退職交渉は自分で調整しにくい部分です。働きながら転職先を探すという人は、この点を考慮して余裕のあるスケジュールを組むとよいでしょう。また、特に転職までの期限を設けない場合でも、企業に提出するレジュメは常に最新のものにアップデートしておきましょう。先に退職してから転職活動を始める場合は、転職先が決まるまでの資金や生活費をどうするのかということについて考えておく必要があります。そして、資金が底をついたときに備えて、「いつまでに転職先を決めなければならないのか」「給与はどこまで妥協できるのか」といった線引きをしておきましょう。
準備が整ったら、提出する応募書類の作成に入ります。応募を含めて、約2週間が目安です。面接に入ると、応募企業の面接回数や選考スピードも絡んでくるため1ヵ月ほど見ておくといいでしょう。この期間にできるだけ面接練習の時間を確保しておくことをおすすめします。
必要な情報を得ることができたら、次は応募企業探し、応募、必要な書類の作成を行い、いよいよ面接となります。ここまでは約1~2カ月かかります。
履歴書の作成は自分のキャリアの棚卸しと似ていますが、自分は現職でどういったことを達成したのかアピールする書類となります。うそをついてはいけませんが、遠慮するのではなく、営業職の方であれば、どの程度数字を伸ばしたのか等アピールできる部分は履歴書に記載するようにしましょう。
さらに、外資系企業に応募する場合は英語版の履歴書が必要になることもあります。英語版では、Personal Data(個人情報)やExperience(職歴)などの項目について自由形式で書いていくことになります。
英語版は内容だけではなく見た目の美しさも面接官の心証に影響するので、レイアウトに気を遣って作成してください。また、別の企業に応募する際には志望動機やアピールポイントも変わってきます。そのため、1つの企業に対して1枚の履歴書といったように、応募のたびに書類をアップデートするようにしましょう。転職活動では、そうした細やかな気遣いができるかどうかで明暗が分かれることもあるのです。
企業に応募するときは、履歴書とは別に職務経歴書を用意する必要があります。特に、職務経歴書の書き方は選考結果に影響を与えやすいポイントです。自分の経歴が企業にとって魅力的に映るよう丁寧にまとめましょう。
履歴書・職務経歴書は自分ひとりで作成すると、本当に相手に言いたいことが伝わっているのか不安になります。その場合は、転職エージェントに相談するのがいいでしょう。転職エージェントと実際に会う際に履歴書を事前に見せるか、当日に見せ、自分のキャリアを説明します。そうすることで、転職エージェントから履歴書のアドバイスを得られるでしょう。
履歴書・職務経歴書についてさらに知りたい方はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
転職用履歴書の書き方
英文履歴書(英文レジュメ)の書き方とコツ
職務経歴書の書き方
面接の準備が間に合わない場合でも、できるだけよい印象を与えられるような努力はするようにしましょう。
まず、上下がそろったスーツに白のワイシャツといった、しっかりとした服装で臨むことが大切です。面接を受ける企業がカジュアルな服装で働ける環境だとしても、まだそこで働いているわけではありません。真面目な人間だということを服装からアピールしていきましょう。
また、当然のことですがマナーを守って面接に臨むことも重要です。「遅刻をしない」「携帯の電源は切っておく」などの最低限のことはもちろん、「はきはきとあいさつする」「相手の目を見て話す」などのマナーにも気を付けてください。
履歴書に記載されている志望動機や経歴と面接での発言が食い違わないように、何を書いたかを確認しておくことも大切です。
こうした努力にもかかわらず万が一落ちてしまった場合は、転職エージェントを通していればその理由が聞きやすいでしょう。次の面接で同じ過ちを繰り返さないためにも、転職エージェントはできる限り活用してください。
なお、外資系の場合は英語による面接が入ることもあります。特に、業務で英語を話す機会が多い企業や、採用の決定権が本国にある企業の場合、最終面接は英語で行われることが多いでしょう。そのため、英語での会話に不安がある人はあらかじめ英語を練習しておくのが賢明です。転職エージェントによっては、英語面接の相談に乗ってくれるところもあります。
無事に内定を獲得したら、勤務している企業の退職手続きを済ませます。面接が終了してから内定を得るまでの期間と、退職手続きを完了させる期間は合計で1~2カ月ほどとなっています。
転職活動で面接を受ける場合、内定をその場で告げられるか、もしくは最終面接の後で入社条件を交渉する面談が行われることがあります。このときの注意点として、すぐに入社を承諾しないようにしてください。特に、働きながら転職活動をしていた人の場合、その時点ではまだ別の企業の社員です。現在所属している企業の条件と照らし合わせる必要があるため、内定をもらってもその場では承諾しないようにしましょう。
内定を出した企業にしてみても、早すぎる採用決定はミスマッチを生む恐れがあり、双方にとってメリットはありません。なお、内定を受けてから入社の意思を表明するまでの期間は1週間程度が一般的だとされています。
すぐに入社を承諾しないほうがよいのは、労働条件にしっかりと目を通すためでもあります。労働条件通知書を受け取ったら必ず細部まで点検し、疑問点があれば早めに問いただすようにしましょう。
内定を受けたときに他の企業の面接プロセスがまだ残っている場合、いつまでに結論を出せばいいのかについて企業と交渉することが必要です。このとき、転職エージェントを経由していれば交渉を任せることができます。エージェントは交渉のプロともいえる存在なので、自分で交渉するよりもうまく調整してくれるでしょう。交渉に費やす時間と労力も節約できるので、このような事態に備えてエージェントを経由しておくと安心だといえます。
退職をする際は、もめることなく現在の企業を辞められるかどうかが鍵となります。退職を申し出ると、働いている企業からは「なるべく長く働いてほしい」と想定していた日よりも後の日を退職日と提示されることも少なくありません。
しかし、転職先の入社日との兼ね合いもあるので、安易に退職日を受諾するのはやめましょう。入社日から逆算し、なおかつ引き継ぎにかかる時間などを考慮して決めるとよいでしょう。また、有給休暇をしっかりと消化してリフレッシュしたうえで次の職場に移ることも大切です。年金手帳の受け取りや健康保険証の返還なども忘れないようにしてください。
退職を申し出るとその企業からカウンターオファーを受けることがあります。カウンターオファーとは、退職しようとしている社員を引き留めるために現状よりもよい条件を提示して交渉を行うことです。このときに提示される条件としては、他部署への移動や昇給などが多いでしょう。
せっかく育てた人材の流出を防ぐためにこうした交渉が行われるのですが、条件がよくなるからといって必ずしもオファーを受け入れるのがよいとは限りません。カウンターオファーを受けたときは、将来のことまで考慮したうえでどうするのかを決めるべきだといえるでしょう。辞めるといったから昇給だったのか、もともと昇給をする予定だったのか、昇給をしたとしても今の会社の嫌な部分は払しょくされるのかという部分も考えて決めましょう。
以上のことから退職の方法を間違えると、勤務先の会社とトラブルになることも少なくありません。初めて退職手続きをする方はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
スムーズに会社を辞めるための退職交渉術
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長ければ半年ほどかかる転職活動をスムーズに進め、納得のいく結果を得るためには入念な準備が大切です。準備が不十分な状態で始めてしまうと、希望した業務ができない、社風が合わないなどのミスマッチが起こってしまう可能性があります。それどころか、希望した企業からの採用を断られてしまうということも考えられます。
こういった転職活動における失敗を防ぐためには、自己分析をして自分の適性を把握するとともに、転職理由を明確にし、転職先の企業や業務内容に関する情報収集を十分に行うことが重要です。また、内定を得るためのスキルアップや資格取得も必要になる場合があります。ここでは転職が決まるまでのいくつものステージで正しい決断が下せるために手順をご紹介します。
求人探し、応募、面接など、転職活動を幾つかのフェーズに分けてみましょう。次にそれぞれのフェーズですべきことをイメージしましょう。例えば「応募」ではレジュメ(履歴書・職務経歴書)の作成・更新作業が発生します。「面接」の前には服装チェックも重要です。スケジュールは自宅の目に留まるところに貼っておくと自分へのリマインダーになります。
求人の情報源として良さそうなものを複数ピックアップ。アラート/ニュースレター配信を利用すれば、自分の業種・職種の求人情報を自動的に受け取ることができます。ほとんどの求人サイトでは勤務地、給与レンジ、業界など検索条件を細かく設定できますし、ロバート・ウォルターズでもジョブアラートを配信しています。マイアカウント登録の際に関心のある業職種などをキーワード設定しておけば、毎日最新の求人情報をメール受信することができます。
LinkedInの活用を広げることで、デジタルでの存在感を高めることができます。興味のある企業をフォローしたり、あなたの業職種に精通している転職コンサルタントとつながったり、大学の同窓生やこれまで勤めた会社に勤務していたなど共通項のある人たちと繋がるのもいいでしょう。LinkedInのステータス更新、ポストもなるべく頻繁に。自分の仕事、業界に関する最新情報やインサイトに触れたニュース/コラム記事を共有するだけでも、LinkedInプロフィールを閲覧するユーザーが増えます。顔写真、職歴、スキル、アチーブメントなどプロフィールの更新も忘れずに。スキルにはキーワードを入れておきましょう。LinkedInでつながったこれまでの同僚、クライアントなどにあなたのスキルへの推薦コメントを書いてもらうと、さらに高い効果が期待できます。
長い間転職をしていなかったり、職責がしばらく変わっていない人の場合は、レジュメ(履歴書、職務経歴書)の更新が一年以上前の時点から途絶えていることも少なくありません。求人に応募する際には最新情報(業務経験・受講記録・習得したスキルなど)を盛り込んで更新されたレジュメを使うことを必ず徹底してください。
詳しくはこちら:最後まで読まれる!英語の履歴書(英文レジュメ)』の書き方とコツ【テンプレートつき】
あなたの強み、興味・関心、現職で満足していること、反対に現職での不満。そうした要素を入れ込みながら、あなたが思い描くの理想のジョブ・ディスクリプション(職務記述書)を書いてみましょう。当社のような転職エージェントを活用している場合は、コンサルタントにも共有して理想に近い求人を探してもらいましょう。
理想の職務記述書のほかに、キャリアプランを考えておくことも有効です。
面接の際に「今後どうなりたいか?」と聞かれることもあるため、キャリアプランの書き方をチェックしておきましょう。
詳しくはこちら:15分でキャリアプランを書く方法
理想の職務内容がわからない、あるいは見つからない場合は、求人情報を見て決める方法もあります。総合型の転職サイトにはあらゆる業種・職種の求人が掲載されています。就業地域、職種、ポジション、給与/待遇、制度などを指定して絞り込むことも可能です。各求人情報の内容を読んでいくと、だんだんと自分の希望も明確になっていくでしょう。
やりたい仕事がなくて困っている人は、自分のできることや強み、スキルをもとにして探してみるといいかもしれません。それらが求められている企業や職種への応募を検討してみましょう。また、転職したい理由をもとに希望が実現できる企業を探してみてもいいでしょう。
楽しかったことや強み以外にも、自分が嫌だったことや苦手なことからアプローチするのも一つの手です。「向いていない仕事」というのが自分にとってどういうものなのかを具体化し、その逆を考えてみると、「本当にやりたい仕事」が見えてくるかもしれません。
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転職活動において「なんとなく」で企業を選ぶことは避けましょう。有名企業、給与が高い、休みが多いなどで選ぶと、自分のやりたいこと、自分のキャリア形成などでミスマッチになる可能性が高くなります。
「いいな」と思う企業や求人を見つけたら、多角的に情報を得て本当に自分にフィットしているかを見極めましょう。企業のコーポレートサイト、採用サイト、口コミサイトなどを読み込んでみてください。具体的な仕事内容だけでなく、社風や日常的な業務スタイルまで確認できるでしょう。
意外に見落としがちなのが、現職である制度・待遇が転職先にもあるかを確認しないことです。当たり前だと思っていることが転職先にはないといったこともあるのでしっかり確認しておきましょう。
条件面で不満が出ることも考え、譲歩できる範囲を決めておくのも大切です。あまりにも多くを求めすぎると、転職活動が思うように進まず、結果的にリスクを抱えることになります。
現職の仕事でかかわっている市場への理解を十分に深め、最新の業界動向に詳しくなっておきましょう。関連する技術・スキル、規制の改定・新設にもアンテナを。新聞・オンラインニュース・雑誌・テレビなど信用できる情報源をいくつかピックアップしておき、定期的にみておくようにするだけでも十分に効果はあります。ニュースに強くなっておけば、面接でも効果を発揮すること 間違いありません。
求人検索に費やす時間を予め決めておき、特別なことがなければ毎日同じ時間帯に検索するようにしましょう。スマホのカレンダーにレギュラーの予定として入れておき、リマインダー機能を使うのも便利です。LinkedInで求人を探す、転職サイトをチェックする、業界紙・ビジネス誌でニュースに目を通すなど項目ごとに予定を入れておくのも いいでしょう。
転職活動を成功させるために今の職場にいながらできることが数多くあります。例えば会社に代わってブログを書いたりメディアのインタビューを受けるのもオンラインで自分のブランド力を高めるためには有効です。他にも、研修プログラムに参加するなどしてスキルアップを図ったり、新しい経験を積めそうな仕事を引き受けるのもいいでしょう。
レジュメに書き加えられるような新しいスキル・知識を会得するのも有効です。特にこれまでの経験とは異なる業職種への転職を考えている場合や、自分に備わっているスキルセットでは応募したい仕事に就くのに十分でないといった場合は 特に重要です。オンライン受講、個人レッスン、夕方・夜間授業などタイプも色々あるほか、無料で受講できるものもあります。
面接は第一印象も大切です。身に着ける小物やスーツで知的な雰囲気を演出すれば、着る者の自信を醸し出してくれます。まずはクローゼットの中身をチェック。面接で役立つこと必至のキラーアイテムを持っているかを確認しましょう。スーツやネクタイ、ビジネスドレスやジャケット、を新調してもいいタイミングかもしれません。選考プロセスでは面接/ミーティングに数回出席することになります。必需アイテムはしっかり買い揃えておきましょう。
面白い事業を進めている企業はないか、チェックしておくべき書籍・情報サイトなどはないか、転職エージェントはどこが良さそうかなど詳しい知人に質問してみましょう。良いアドバイスをもらえるかもしれません。応募してみたい企業や相談したい転職エージェントのイメージができたら、ウェブサイト/SNSをフォローして最新情報をチェックしておくといいでしょう。求人情報だけでなく、その企業の新しい取り組みや事業の進展にも注視しておけば、応募有無の判断や面接時の受け答えにも役立ちます。
あなたの業職種での最新の採用トレンドに詳しいコンサルタントに相談してみましょう。給与相場や応募に際して求められるスキル・経験などの採用条件を細かく聞けるほか、転職先を選ぶ際のコツや転職活動を成功させる秘訣など便利な情報を得られます。転職エージェントに問い合わせて、相性の良いコンサルタントを見つけましょう。希少価値のある高度スキルを持った方は、コンサルタントに売り込んでおけば求人がないポジションでもエクスクルーシブな採用機会に恵まれるかもしれません。
転職を考える理由は人それぞれです。しかし、以下のような理由で転職したい気持ちになっているのであれば、その転職は「今」ではないかもしれません。
その理由とは、「転職する目的がはっきりしていない」ことです。
例えば、以下のような人たちが当てはまります。
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上記に当てはまる場合、転職先に対して望むことを聞いてみると、明確に答えることができない傾向にあります。
不平や不満を会社や環境のせいにし、自分を客観視できていない部分があるかもしれません。企業や仕事に求めることばかり考えて、自分に何が求められているかという視点が欠けていないかを確認しておきましょう。これらのことを自分の中で明確にしてからでも、転職は遅くはないでしょう。
求人に応募する流れ | |
Step. 1 | 提出書類の作成 |
Step. 2 | 応募 |
Step. 3 | 応募先からの合否連絡 |
求人に応募する際の流れとポイントを解説します。
求人応募では履歴書や職務経歴書の提出を求められることが多いですが、作成する前に入念に企業研究をしましょう。必ず「その企業やその求人」の情報と自分をすり合わせて書類作成することが大切です。
複数の企業に応募してもよいですが、すべての企業に同じ内容の書類を提出することは避けましょう。ポジションや企業によって求められるスキルや人物像が変わるためです。
求人案内に書かれた必要書類を漏れなく、期限内に提出します。企業ごとに応募要項は異なりますから、しっかり確認することが大切です。提出方法も応募要項に書かれていることに合わせてください。オンライン上で見つかる求人の場合、Web上の応募ページからの提出が多いですが、郵送を希望するところもあります。転職エージェント経由の場合、どうすべきかアドバイスをもらいながら応募することができます。エージェントは密に募集企業と連絡を取っているため、どういった人が欲しいのか、他の候補者の選考状況からすぐ応募すべきなのか、なかなか決まりにくいポジションのため職務経歴書を変更すべきなのかといったアドバイスをもらえます。
応募したあとは、提示されている期間内に応募先企業から選考結果の連絡が入ります。連絡の手段としては、求人サイトのプラットホーム上のメッセージ、メール、電話、郵送などです。求人案件によってもさまざまですが、おおよそ1~2週間ほどかかるのが一般的です。提示期間が過ぎても連絡がない場合は、自分で連絡を取って確認をしましょう。外資系企業の場合、連絡がこないこともあります。本社の確認プロセスが長引いている可能性もありますが、気になる方は同様に直接確認を取りましょう。
転職活動で最も大切な過程の一つが面接です。事前準備や応募書類の作成ももちろん丁寧に進める必要がありますが、面接が転職活動の成否を左右するといっても過言ではありません。
1. 自己紹介
2. 面接官からの質問
3. 逆質問
多くの転職面接では、自己紹介から始まって、いくつか面接官からの質問があり、最後に応募者からの逆質問をするという流れで進んでいきます。面接官からは、転職理由や志望動機、これまでの実績やスキルなどについて質問されることが多いです。
転職活動の面接では新卒のときとは異なり、自己アピールで応募する企業にアプローチしていく必要があります。自分の実績やスキルをアピールし、自分のやりたいことと会社の理念が合致していることや、どの分野で自分が会社の役に立てるかなどを、面接官に伝えることが大切です。
そのための下準備として、まずは前職で自身が培った経験やスキル、応募する企業がどんな人材を求めているかを事前にまとめておきましょう。さらに、自分の長所や特技がこれまでの職歴や実績と合致しているかという点、応募する企業のニーズに自分の強みがどのように活かせるのかという点もアピールできるようにしておくと、面接時に慌てず堂々とアピールできることでしょう。
そして、前述のとおり、応募者の第一印象を決めるのが身だしなみやマナー。始めに面接官に悪い印象を与えてしまっては、どんなにすばらしい回答をしても、興味を持ってもらえなくなる可能性があります。面接官に好印象を与えるためには、清潔感のある身だしなみやはきはきとした話し方を意識します。採用後を見据え、時間を厳守しているか、笑顔で明るい挨拶ができているかといった点もチェックされます。
人生において大切な節目となる転職。納得のいく結果を得るためには、十分な事前準備と面接対策が大切です。
面接対策は以下の記事を参考にするといいでしょう。
外資系企業への転職~面接パーフェクトガイド
転職面接での忘れがちな基本のマナーとは?
転職活動を行う上で、1つの手段として転職エージェントを活用することも検討するといいでしょう。転職エージェントは、登録するとエージェントによっては非公開求人を閲覧・案内されたり、コンサルタントにキャリアの相談ができたりと様々なメリットがあります。前述のとおり履歴書や面接の相談もしてもいいでしょう。
転職活動をスムーズに進めて、内定を勝ち取るためには転職活動そのものを計画的に行うことが大切です。
まずは転職活動の基本的な流れを把握した上で、事前に活動開始から就労までのスケジューリングを行いましょう。また、忙しくて履歴書が適当になってしまう、面接対策ができない、自分に合う求人を案内してほしいという方は、必要に応じて転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを通すことで単独で進めるよりもステップは増えますが、その分単独では知りえない求人情報に触れることができるので間口を増やすことができる上、書類や面接に自信がない場合はアドバイスを求めることもできます。転職活動を有利に展開できるよう、あらかじめ自分に適した転職活動のスタイルを見極め、計画を立ててこつこつ進めましょう。
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