志望動機は書き出しで差がつく?好印象を与えるコツと例文を伝授!

志望動機の書き出しは、採用担当者の目に留まりやすい重要な箇所です。では、何を書けば、採用担当者の目を引くことができるのでしょうか。この記事では、転職で熱意が伝わる志望動機の書き出し方を、例文とともにご紹介します。
志望動機は書き出しが大事
採用担当者は志望動機の書き出しを見て、無意識に応募者の第一印象を決めてしまいます。そのため、書き出しが上手くいけば、その後も好印象のまま読まれやすくなるでしょう。
一方で書き出しが読みにくく稚拙な場合、どんなに魅力的な経歴があっても、印象が悪いままになるのです。最悪の場合、それ以降の文章も読まれなくなる恐れもあります。
志望動機の書き出しを作る5つのコツ
以下の4つの項目を意識することで、好印象を与える志望動機の書き出しを作ることができます。
- 結論から書き始める
- 質問への解答を意識
- 企業が求める人物像に沿った内容を書く
- 簡潔な冒頭文を心がける
結論から書き始める
志望動機に限らず、ビジネスの場では結論ファーストのコミュニケーションが大切です。結論が後回しになっていると、話の意図が伝わりにくく、論理的思考の持ち主ではないと思われてしまうかもしれません。
特に外資系・日系グローバル企業では、「結論(書き出し)」「根拠・理由」「まとめ」の流れに沿ったロジカルでダイレクトな表現を好みます。そのため、外資系や日系グローバル企業の履歴書では、結論ファーストを特に意識するようにしましょう。
質問の解答になっているかを意識する
志望動機は、「なぜ、その企業に応募したのか?」という質問に対する答えになるようにします。結論ファーストで志望動機を書いていても、志望動機の答えになっていないと、コミュニケーションスキルがないと思われてしまうので注意が必要です。
企業が求める人物像に沿った内容にする
どの企業でも求めている人物像があります。応募先企業が求めている人物像の中で、自分のキャリアとマッチするものを志望動機に書き出すことで、自分がその企業にとっての即戦力になる必要な人材だと印象付けることができます。
逆に自分のこだわりを出しすぎて、企業が求める人物像とかけ離れた内容になってしまうと、採用担当者に印象付けができないだけでなく、リサーチ不足といった印象を与えてしまうかもしれません。
キャリアとマッチしない場合、応募先企業の事業内容等から関心のある内容を中心に書く
「企業が求める人物像」と「自分のキャリア」が上手くマッチしない場合は、無理に書く必要はありません。応募先企業のホームページ、事業内容などから自分が関心を持てる部分を抜き出し、志望動機の書き出しとして使うのも一つの方法です。
簡潔な冒頭文を心がける
志望動機の書き出しは一文で簡潔にまとめましょう。短すぎると熱意がないと取られる可能性があり、冗長で読みにくい文章は稚拙な印象を与える恐れがあります。
志望動機や自分のアピールポイントを整理するために、キャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。自分では気づかないような強みやスキルを、キャリアコンサルタントと話すことで整理できるかもしれません。
志望動機のNGな書き出し例
志望動機のNGな書き出し例を4つご紹介します。
- 志望動機が冒頭に書かれていない
- 漠然としている・簡潔でない志望動機
- テンプレートのような志望動機
- 応募先企業で学びたいという受け身の志望動機
志望動機が冒頭に書かれていない
文章冒頭で志望動機がわからなければ、最後にある志望動機が読み飛ばされてしまうリスクが高まります。
このリスクを避けるためにも志望動機を冒頭に書くことが重要なのです。冒頭ではアピールを優先するのではなく、志望動機を記載しましょう。
NG例文 前職の営業職では、社内でもトップクラスの成績を10年間維持し、業績において大いに貢献したと自負しております。これまでに培った営業職での提案・販売力と取得済みのFP1級や投資診断士など資格を併せて、保険業界においてトップシェアを誇る貴社に貢献できるのではないかと思い応募いたしました。 |
漠然としている・簡潔ではない志望動機
漠然とした志望動機は、採用担当者から「当社の事業内容、商品、サービスを知っているか」と疑われる可能性があります。
またまとまっていない志望動機は冗長な印象を与え、採用担当者の読む気持ちを減退させ、応募者の印象も薄くしてしまいます。特に、未経験の業種や職種に応募する場合は、自分の特性にマッチする部分がないとあいまいな志望動機になってしまうので、入念なリサーチを心がけましょう。
NG例文 貴社の経営理念や事業の取り組み内容に魅力を感じ、応募いたしました。未経験の業種ではありますが、将来性のある貴社の一員として力を尽くしたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い致します。 |
テンプレートのような志望動機
同業他社やどこの企業でも使えそうな志望動機の場合、真剣さが伝わりにくくなります。また応募者の印象が薄くなってしまうリスクも高まるので注意しましょう。
NG例文 学生時代からIT業界に興味があり、夢を実現したいと思い貴社のシステムエンジニア職に応募いたしました。すでに、基本情報技術者の資格を取得しており、この資格を活かし貴社で力を発揮したいと考えております。 |
学びたい志向の志望動機
「外資系企業でもっと英語を学びたい」「スキルアップしたい」などの志望動機は受け身の印象を与えてしまいます。自主性に欠けるという印象は大きなマイナスです。学ぶ意欲ではなく、今あるスキルをどう活かしていくかを伝えることが大切です。
NG例文 学生時代からIT業界に興味があり、夢を実現したいと思い貴社のシステムエンジニア職に応募いたしました。すでに、基本情報技術者の資格を取得しており、この資格を活かし貴社で力を発揮したいと考えております。 |
志望動機の書き出し&例文【タイプ別に紹介】
志望動機を書く時は、文章の構成を以下の3段階に組み立て、論理的な流れにしましょう。
- 冒頭には応募した理由を一文で簡潔に書く
- 中段には応募した理由の根拠を書き、説得力を持たせる。
- 締めくくりの一文には、応募先企業の独自性と自分の特性がマッチする点を挙げてアピールし、活躍をイメージさせる内容で締めくくる。
上記をふまえて、志望動機の書き出し方を例文に沿って解説していきます。
外資系未経験で外資系に転職する場合
【例文】 冒頭 世界でコスメ業界トップシェアを誇る貴社において、これまで私が日本市場で培った販売促進力を活かしたいと思い応募いたしました。 根拠 前職では国内メーカーの営業職として市場拡大に努め、業績アップに貢献してきました。貴社が日本市場に参入することを知り、非常に興味を感じております。 絞め 入社後は貴社の徹底した成果主義の中で、常に周囲と切磋琢磨しながら実績を出すように努めます。また、スキンケアに悩む女性に自信を持って貴社の商品を提供したいと考えております。 |
同業他社への転職する場合
【例文】 冒頭 これまで、システムエンジニアとして金融システムの開発に携わっており、貴社でも即戦力として貢献できると考え応募いたしました。 根拠 前社では業務開発フェーズが外注されるようになり、私が目指すより高度な開発スキルの向上を実現することが難しい環境になりました。 絞め フィンテック領域における開発業務へ特に力を入れる貴社で、私の経験とスキルを遺憾なく発揮し、大規模プロジェクトに携わっていきたいと考えております。 |
外資系事務職へ転職する場合
【例文】 冒頭 これまで営業事務に従事しておりましたが、グローバルに事業を展開する貴社において、語学力を活かして働きたいと思い、応募いたしました。 根拠 TOEICで900点、ビジネスレベルの中国語を習得しており、営業の実務経験と語学力を活かすことでさらに活躍の場が広がると考えています。 絞め これから中国市場に進出する貴社の即戦力となるよう邁進する所存ですので、何卒宜しくお願い致します。 |
志望動機の書き出しを工夫し、転職活動を優位に進めましょう
採用担当者の目に留まる志望動機を作るには結論を最初に書くようにし、採用担当者にうまく志望動機を伝えるようにしましょう。まずは「なぜ当社を志望したのか?」を端的に言うことから意識すると書きやすくなります。
書き出しを上手く作り、根拠と結論が明確な志望動機を作ることで、転職活動のチャンスは広がります。志望動機の作成で悩むことがあれば、一度転職エージェントなど第三者に読んでもらうようにしましょう。
履歴書の書き方解説(項目ごと)
履歴書の書き方を項目ごとに解説しています。
印鑑の押し間違いがないよう、押印の押し方を確認しましょう
メールアドレスはPCのものを記載するようにしましょう
証明写真を撮る際の服装・髪型・撮影場所を確認しましょう。
学歴の早見表を使って学歴を間違いなく記載しましょう。
職歴欄を書き際の注意すべき点やアピールできる書き方を押さえ、適切に職歴を記載しましょう。
運転免許など代表的な資格は資格取得日もあわせて間違いなく記載しましょう。
扶養家族は企業側が所得税や社会保険料を計算するために必要ですのでしっかり記載しましょう。
履歴書での志望動機は文字数を意識し記載しましょう。
履歴書では自己PRは志望動機と絡めて記載しましょう。
面接時のアイスブレイクで使われる趣味・特技欄もしっかりと記載しましょう。
本人希望欄の書き方を押さえ、記入しましょう。
履歴書を郵送する際の封筒の書き方を確認しておきましょう
履歴書をメールで送る際のマナーと注意点を確認しましょう。
履歴書に添える添え状・送付状の書き方を押さえましょう。
履歴書を書く前に、履歴書のサイズをどれがいいか確認しましょう。
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