はじめて転職活動を行おうとした際に、職務経歴書と履歴書を準備してほしいと言われた方は多いのではないでしょうか。
履歴書はアルバイトや就職活動の際に作成した方も多いと思いますが、職務経歴書となると作成したことが一度もない方も多いと思います。
履歴書とは違い職務経歴書はこれまでの自身の職歴をPRする上で非常に大切なものとなり、転職活動では一般的な書類となります。
今回は転職時に必須な職務経歴書と履歴書がどの点で違うのか解説していきます。
職務経歴書とは一言で言えば「今までの職歴・経験を表した書類」となり、自分が今まで務めてきた勤務先やスキル、仕事内容を詳しく記載する書類です。
転職活動では採用担当者は今までの仕事は何をやってきたのか?どのような経験、実務スキルがあるのかという部分からその人を判断します。
職歴は履歴書でもわかりますが、そこで何を行い、どのような経験があるのかについては履歴書だけでは把握することができません。また経験や実務スキルは採用担当者へのアピールもかねて記載することが重要で、職務経歴書では自身が応募した企業・職種に合致するよう今までの仕事での経験をアピールします。
採用担当者は膨大な数の職務経歴書を見ていますので、多くの人と差別化が求められます。自身の部署や部門の説明はもちろん、業務内容も誰が読んでも理解できるように具体的に記載することが大切です。
職務要約はいままでの経歴からの職歴を要約したもので自身の経歴を簡単に表したものです。
職務経歴書を最後まで読んでもらえるかどうかの試金石となる部分にもなりますので、経験した業務やスキルを3〜4行で分かりやすく簡潔に作成しましょう。
たとえば下記がその一例です。
「△△大学を卒業後~~会社に就職。営業として〇〇の販売を行い、新規開拓や既存顧客の維持・拡大、サービスの向上を行いました。2XXX年には最優秀営業賞を獲得し、マネージャーに昇進。マネージャーとして部下10名のマネジメントを行っただけでなく、100人規模のプロジェクトを動かしていた経験もあります」
重要なのは、どの会社に務めてどんなポジションにつき、どのような仕事をしていたのか、そしてそれによってどんな成果を出したのかを簡潔にまとめることです。
職務経歴書の資格やスキルは運転免許などの一般的な資格はもちろん、転職先の業務内容に関係のある資格ではあれば必ず記載しましょう。その際に資格の取得年も忘れずに書きましょう。
外資系の転職であればTOEFLやTOEICなどの英語系の資格は重要なポイントの一つとなることが多いので記入しましょう。
今までの勤め先の詳細を職歴として記入していくのも職務経歴書の特徴です。
一般的な記載ポイントは以下があげられます。
職務経歴書を見るのが自分と同じ職種の人とは限りません。人事も見る可能性があるため、特殊な専門用語や省略語の記載は避けるようにしましょう。
職務経歴書で大事なのは「今まで何を経験し、入社後に何ができるのか」をアピールすることです。
企業側はその人を採用した際に会社にどのようなプラスの影響があるかといった部分を重要視していますので、「自身が入社した際にこのような利益をあげられます」と具体的なエピソードを交えてアピールすることが大切です。
転職先が未経験の分野の場合は、今までの経験と応募した職種内容を絡めて記入するのも有効でしょう。
履歴書は定型フォーマットに沿って、氏名・連絡先・学歴といった基本的な項目を記載する書類です。
職務経歴書と違い履歴書には学歴を入学・卒業ともに記載します。また職務経歴書同様、職歴は全て記入します。
職務経歴書でも履歴書同様自身が保有している資格やスキルを記入します。
職務経歴書は経験に絡めた自己PRを記載しましたが、履歴書の自己PRは志望動機に絡めて記載すると差別化ができます。
履歴書はフォーマットが決まっているため、どのフォーマットを使ってもある程度何を書くのかがあらかじめ決まっています。
履歴書は形式が決まっているので一般的なものを使用しましょう。ネットからダウンロードすればPCで作成することができますし、手書きの場合はコンビニや文具店で置いている中で、JIS規格などの表記があるものを使えば問題はありません。
職務経歴書はある程度書く内容はは決まっているものの、フォーマットは決まっているわけではなく、比較的自由度高く記載することができます。職務経歴書の様式は、職務内容別、時系列、逆時系列型など様々ありますので、アピールしたい項目が的確に伝わるような形式を選びましょう。
履歴書の用紙サイズはA4もしくはB5が一般的なサイズです。企業側から指定がない場合はA4を、指定がある場合は企業から指定されたものを使用しましょう。
職務経歴書のサイズ形式は履歴書同様、一般的にA4サイズがよく用いられますので、特に企業から指定がない場合はA4を使用しましょう。
職務経歴書と履歴書の最大の違いといっても良いのが「選考に使用するのか内定後に保管するのか」といった違いです。
職務経歴書は採用をする際に採用担当者が指標とするものとして使用します。
一方、履歴書は採用後にその人自身の履歴やとして残すために企業に保管しておく書類です。
そのため履歴書は職務経歴書に比べて一般的な個人情報を多く記載しますが、職務経歴書は一般的な情報も記載はしますが、自身をアピールする内容が多くなるのです。
自己PR欄は、自身を語る重要なポイントでもあるため、職務経歴書と履歴書の書き分け方を理解しておくとよいでしょう。
履歴書はフォーマットがある程度決まっており、記述できる文字数に限りがあります。
その短い文章の中で自身の強みをしっかりと相手に伝えるために、自分のPRしたい部分を端的に記載しましょう。また職務経歴書との違いをつけるために、履歴書は志望動機を中心に自己PRを書くといいでしょう。
以下のようにまずは結論から記載した方が相手に伝わりやすいです。
職務経歴書では、自分の経験を絡めて、より具体的に記載すると効果的でしょう。
前職での功績を記載するのが一般的ですが、自身の結果に対して「何をどのように成し遂げた」という説明はもちろん、実績の数字等も駆使しながら具体的に説明するといいでしょう。
応募先の業種や職種に合わせた自己PRを作りあげると相手もイメージがしやすいのでより良いでしょう。
転職活動を行おうと考えた時に必要となってくるのは職務経歴書であり、自分が今までどのような仕事に携わってきたのかという部分から今後どのように企業に貢献ができるのかを示さなければいけません。
転職活動を行う上で履歴書は学歴を含めた総合的な客観的事実をアピールし、職務経歴書では仕事にフォーカスをあてたより具体的な部分をアピールします。
履歴書と職務経歴書ではアピールする対象も、使われ方も異なりますので、しっかり対策して転職活動を成功させましょう。
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