職務経歴書を手書きするか、パソコンで作成するかで迷っていませんか?厳密な決まりはありませんが、どちらにもメリットとデメリットがあります。今回は、それぞれの見本を参考に書き方のコツについて一緒にチェックしていきましょう。
【目次】 |
パソコン作成 | 手書き |
・誤字脱字もすぐに修正できる ・文字間隔や文字サイズを均等にできる ・一度作ったベースを保存・活用できる ・パソコンスキルの証明・アピールになる |
・入社意欲が伝わりやすい ・他の候補者との差別化 |
職務経歴書は履歴書とは異なり、記載する情報量がかなり多いです。間違いが許されない文書ですが、手書きをノーミスで仕上げる負担は大きいでしょう。作成の手間暇を考えるとパソコンの方が断然、効率的です。近年は、応募者や候補者の情報をデータ管理したいと考える企業も増えています。
企業にしてみればどうかというと、決まりがないとは言えパソコン作成が無難でしょう。ただ、手書きがダメというわけでもありません。企業によっては手書き作成の方を良しとする場合もあります。パソコン作成と手書き、それぞれのメリットや注意点を踏まえた上でどちらを選ぶか考えていきましょう。
手書きの場合 ・・・ 用紙購入・テンプレート印刷 パソコンの場合 ・・・ テンプレート印刷 |
職務経歴書の無料フォーマット(見本)をご用意しています。
手書きの場合は、販売されている職務経歴書の用紙を使ってもいいでしょう。書店やコンビニなどでも手に入ります。販売されている履歴書に付属でついていることも多いです。
パソコンで作成する場合は、テンプレートをダウンロードする方法もあります。手書きの場合もテンプレートのみを印刷して使えるでしょう。
職務経歴書は基本的に自由形式ですが、大きく「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」の3つに分類できます。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った職務経歴書テンプレートを使用しましょう。
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職務経歴書をパソコンで作成するメリットをご紹介します。主に上記4つのメリットが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
パソコン作成の場合、書き間違えてもすぐに修正できます。履歴書や職務経歴書で、修正液や修正テープを使うのはマナー違反です。見た目も悪いですし、応募者本人による修正かどうかも判断できないからです。
文章を書き終えた後でも、誤字脱字や文法、文脈の修正が簡単に行えるため、下書きが必要ありません。より良い仕上がりを目指してブラッシュアップしやすい点もメリットでしょう。
読みやすさも、応募者の印象を左右する要素です。パソコンを使って文字を書くと、どの文字も同じサイズで記載できるほか、文字間隔も均等にできます。書いている途中で文字が入りきらなくなる心配もありません。
文字が汚い、文字サイズがバラバラでは読みにくさが感じられ、内容とは関係なく採用担当者から、悪い印象を持たれてしまうおそれがあります。読みやすい文字を書くことに自信がなければパソコンでの作成をおすすめします。
パソコンで作成した職務経歴書は保存できます。一度作成した職務経歴書をベースにして次回の作成に活用できるのです。
基本的な個人情報、会社名、年月など過去情報はそのまま使えます。応募する企業ごとに必ず変更すべき点だけ編集すればいいのです。複数社に同時に送る際も、より効率的に各社に合わせた職務経歴書を作成できます。
パソコンをメインに使う仕事への応募なら、パソコンで作成した方がいいでしょう。その求人の採用担当者は、パソコンスキルの有無やレベルを確認したいはずです。手書きの職務経歴書だと、パソコンができないと疑問を持たれるかもしれません。
パソコンで作成された職務経歴書によって基本的なスキルが測られるため、書類選考の段階でアピールできるようにしておきましょう。面接でも、パソコンスキルより真にアピールしたい部分を訴求する時間を確保できます。
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メリットの項目で「一度作ったベースを保存・活用できる」をあげていますが、あまりにもテンプレ―トを作りこんでしまうと使い回しをしている印象を与える可能性が高くなることは理解しておきましょう。個人情報など絶対に変わらない項目以外は、できるだけ新たに文面を考えてタイピングすることをおすすめします。
以前に(もしくは同時に)応募した企業に提出した職務経歴書の文面のコピーは高い確率で採用担当者に見抜かれます。たとえコピーしたことに気づかれなかったとしても、その職務経歴書の内容に採用担当者が魅力を感じる可能性は低いでしょう。
職務経歴書は、たとえパソコンで作成していても見た目が一人ひとり異なります。レイアウト、文字の配置や左右端の並び、フォントサイズなどビジネス文書としての体裁が整っているか、適切な設定が施されているかなどパソコンのスキルも見えてくるものです。
不備があるとパソコンの操作に慣れていないように見え、採用の合否に影響することがあるかもしれません。
職務経歴書には決まったフォーマットがありません。そのため、応募者の個性やアピール力が反映されやすい書類と言えるかもしれません。ここで、職務経歴書をパソコンで作成する際に注意すべき点を解説します。ポイントを押さえて魅力的な職務経歴書を作成しましょう
職務経歴書は、A4サイズで1~3枚程度が一般的です。B5であっても特に問題はありませんが、慣習にならうなら、職務経歴書はA4を選んでみましょう。
また用紙は白色にするのが無難です。特に思い入れがない場合は、ビジネス文書の作成方法に従って作成しましょう。
ビジネス向きのフォントで一般的なものは明朝体と言われています。特にこだわりがない場合にはあまり見慣れないフォントではなく、明朝体で職務経歴書を作成することをおすすめします。
フォントを小さくして詰め込み過ぎてしまうと、読みづらい職務経歴書になってしまいます。なるべく小さ過ぎず、同じ大きさのフォントで書いていくようにしましょう。
行間や改行だけでなく、強調ポイントや罫線などで自由にレイアウトできるのはパソコンの強みです。過度な装飾はNGですが、わかりやすくアピールしたいポイントを強調できるように工夫してみましょう。
パソコンには学習した言葉を予測変換する機能が備わっています。便利な機能ではあるのですが、間違った変換記憶も反映されてしまうことに気をつけてください。漢字の同音異義語、送り仮名などにも要注意です。
英数字は基本的に半角で統一し、半角と全角が混在しないようにします。文章作成ソフトの校正機能で入念にチェックし、誤字脱字のない職務経歴書を提出してください。
職務経歴書を手書きで作成するメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
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職務経歴書を手書きで作成するメリットについて詳しく見ていきましょう。
職務経歴書を手書きすると、入社意欲を企業に示すことができます。比較すればパソコンで作成した方が手軽なのは明らかでしょう。その分、一字一句手書きされた文字からは意欲や熱意が感じ取れるという企業もあるようです。文字の丁寧さはもちろん、行揃えなどが人によって異なるため人柄も表れるようです。
基本的にパソコンで作成された職務経歴書の方が圧倒的に多いでしょう。そんな中で、手書きされた職務経歴書は目を引きやすいのも特徴です。熱意を受け取り、しっかり目を通してもらえる可能性も高くなるかもしれません。他の応募者との差別化はとても重要なポイントです。
とくに講師や秘書など文字を書く機会の多い仕事ならさらに効果的でしょう。きれいな字を書けることはアピールポイントのひとつです。自信のある人は、手書きの職務経歴書も検討してみましょう。
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応募したい企業が見つかるごとに手書きするとなると他の対策や練習に割く時間も削られてしまうため、非効率であることは否めません。
手書きの職務経歴書は完璧なものが完成するまでに時間がかかります。書き直しが多ければその分、さらに時間が取られるでしょう。
応募書類に通過してからも選考は続きます。選考を通過していく前段階であまりにも時間がかかってしまうと、面接対策など他への時間を割くのが難しくなる危険性があります。
パソコンで作成された職務経歴書が多い中、手書きの職務経歴書が提出されることに疑問を抱く採用担当者もいます。パソコンスキルがないと捉えられる可能性があるのです。
この点をカバーするために、もし手書きで職務経歴書を作成する場合はパソコンスキルについてしっかり記載しておくのもおすすめです
手書きのきれいな文字はアピール要素ですし、熱意も伝わります。しかし文字サイズや間隔がばらつきやすい点は否めません。ばらつきは読みにくさに直結し、採用担当者に負担やストレスを与えるでしょう。
文字サイズや高さ、間隔などを均等にすることを考慮して書くことが大切です。効果的なアピールとなるよう、文章全体を見てバランスを取っていきましょう。あらかじめ書ける文字数を把握してから書き始めることをおすすめします。
職務経歴書の文字量は履歴書より圧倒的に多いのが一般的です。社会人経験が長かったり、転職回数が多かったりすると文字数も多くなるでしょう。ボリュームが大きくなる場合はパソコン作成をおすすめします。読みにくくなるリスクは下げた方が賢明です。
職務経歴書は企業に送る正式な書類です。そのため、ボールペンか万年筆で書かなければなりません。消せるものはマナー違反ですから、消せるボールペンも不適切です。使用するペンの種類もマナーに沿って選択しましょう。
パソコンで作成して提出すれば、基本的なパソコンスキルは伝わります。手書きの場合はパソコンスキルのアピールができません。そのため場合によっては、職務経歴書の中でしっかり言及することも大切です。とくにWordやExcelについてはしっかり記載しておいたほうがいいでしょう。
職務経歴書を手書きする場合、どのような用紙を使えばいいのでしょうか。用紙の入手先と種類について解説します。
インターネットで検索してみると、職務経歴書用の無料テンプレートやフォーマットが見つけられるでしょう。ダウンロードして印刷して必要事項を埋めながら作成できます。また、文具店やコンビニなどでも販売されていることもあります。
職務経歴書の形式 | |
編年体形式 |
古い経歴から順に記載します。履歴書と同じ並びなので確認しやすく、記載項目が少ない人におすすめです。 |
逆編年体形式 | 新しい経歴から順に記載します。現在に近い経歴にアピール要素が多いという方におすすめです。 |
キャリア形式 |
時系列ではなく経験や実績でまとめます。 転職回数が多い方はキャリア式にするとアピールとともに転職回数が多い印象が和らぐでしょう。 |
職務経歴書には決められたフォーマットがありません。ただ、記載形式(スタイル)にはいくつかの種類があります。代表的なものを挙げると編年体形式・逆編年体形式・キャリア形式などです。
ダウンロードするにしても、購入するにしても、自分が作成したい職務経歴書の形式に合うものかどうかをチェックしましょう。
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職務経歴書は丁寧に書きましょう。「丁寧さ」は、字が上手いか下手かに関わらず書面上に表れるものです。見栄えや丁寧さを確保するために以下のポイントを意識してみましょう。
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職務経歴書を書く際に、書き間違えても修正液や修正テープは使えません。書き間違いがあれば、新しい用紙に1から書き直しです。数行ならまだしも、終盤で間違うとそれまでの労力も時間もムダになってしまいます。
いきなり書き始めると、間違いが発生する確率は高くなるでしょう。誤字だけでなく、1行の文字量や行間隔の不揃いが気になることもあるはずです。職務経歴書の内容は別紙に一通り下書きし、確定してから書き進めましょう。
下書きはパソコンで作成するとスピーディーです。それを見本にして書けば、間違いやばらつきが起こる可能性は下がります。また、パソコンで作成した用紙を下敷きにすると書きやすくなるかもしれません。
職務経歴書はビジネス書類のひとつです。一字でも書き間違えてしまった場合は、面倒ですが始めから書き直さなければなりません。修正テープや修正液などの使用は避けてください。修正された履歴書や職務経歴書は採用担当者に悪印象を与えかねません。
職務経歴書の形式や書き方に厳密な決まりはありません。Web上に多数のフォーマットが公開されている為パソコン作成の人も増えています。見やすさや双方の負担軽減の為にパソコン作成を求める企業も多いようです。一方で、指定はなくても熱意や意欲の伝わる手書きを好む企業もあります。
どちらが良いのかは、応募企業の趣向や仕事内容をよく確認して判断しましょう。どちらがより自身の能力をアピールできるかを考えて選ぶことが大切です。判断が難しい場合は、転職エージェントに相談してみましょう。企業ごとに適した職務経歴書の作成方法や具体的な書き方を教えてもらえます。気になる方はお気軽にご相談ください。
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