未経験で外資系企業に転職するために必要なことは?準備や後悔しないためのポイント
外資系企業に転職したいけれど、外資系企業での勤務経験がないため、未経験でも外資系企業に転職できるのか疑問に思う人も多いのではないでしょうか?
未経験でも外資系企業に転職するにはどういったことを事前に知っておくべきか、また転職した後のことも考えて外資系企業について知っておくことが大切です。
ロバート・ウォルターズでは経験豊富なキャリアコンサルタントが、これまで多くの方々の転職を成功へ導いてきた実績と経験であなたに最適なキャリアアップと能力発揮のチャンスを提案いたします。
未経験でも外資系に転職できる?
未経験でも外資系に転職は可能
未経験でも外資系に転職は可能かという質問に対しての答えは、基本的に「可能」です。重要なのは応募する企業の求めるスキルにマッチした人材であるかどうかです。
企業の求める人材にマッチするためには、自分の応募したい企業の募集要件や仕事内容を正しく理解した上で、「自分がその要件に当てはまるスキルを持っているのか」、「今までの経験で何か活かせることはあるのか」、「応募要件に合わせてアピールすべきことは何か」をきちんと考えて準備をしておくことが大切です。また、評価制度や企業文化などは企業によって異なるため、自分が応募したい企業のホームページやSNSなどのメディア、働いている知人から話を聞くなどをすることで、幅広く情報収集を行い、その企業が持つ企業理念、雰囲気などをつかんでおく事も必要でしょう。もし、公に公開されている情報から欲しい情報が得られない場合は、転職エージェントに相談し、採用担当者から必要な情報を提供してもらうのもいいでしょう。企業情報を十分に調べずに面接に行ってしまうと、面接が上手くいかないだけでなく、入社後のミスマッチにも繋がりやすいので、面接前の情報収集や準備は、入社してから後悔しないためにもとても大切なステップだといえます。
外資系に転職するには専門性スキルが大事
外資系企業の求人で求められるのは基本的にスペシャリストが多数。日系企業(特に大企業)ではジョブローテーションを採用している企業が多く、数年で部署異動があります。様々な部署の仕事を経験することが出来るメリットがある反面、スペシャリストではなく、ジェネラリストが多くなる傾向にあります。
営業やマーケティング、総務など多くの部署での経験があるジェネラリストと営業であれば営業を、エンジニアであればエンジニアをずっとやってきたスペシャリストであれば、外資系企業はスペシャリストを好む傾向にあります。
外資系企業は日系企業と比べて「実力主義」というイメージを持っている人は多いでしょう。外資系企業は、日系企業と比べて、年齢や社歴に関係なく意見が通ったり、スキルに応じて評価をされる文化を持っている企業が多いのも事実です。日本では古くから、職種を特定せずに、長く勤めてくれるようなジェネラリスト人材を採用する「メンバーシップ型雇用」が根付いております。メンバーシップ型雇用は、「新卒一括採用」で企業に必要な総合人材を育成していき、社内の状況に応じて、部署間の異動も多いのが一般的です。そのため、1つの企業に長く務める人が多く、業務も多岐に渡るため、社歴の長さが評価に影響する「年功序列」や「終身雇用」の考え方を持っています。
一方、海外の企業、つまり外資系企業では、「ジョブ型雇用」と呼ばれる、部門や部署ごとの仕事内容や必要スキルに応じて、スペシャリスト人材を採用していく雇用スタイルが一般的です。そのため、社歴よりも、その仕事に当てはまる個人のスキルが重要視されます。ジョブ型雇用では、部門で退職する人が出た場合に、その枠を埋めるために同じスキルをもった人材を採用していくので、転職に関してあまりマイナスなイメージはないでしょう。ただし、自分自身で必要なスキルを磨いていくことが求められます。
また、日系企業の考え方では一日の労働時間を長くしてでも会社に貢献することが評価に繋がるため、残業をする人も多いでしょう。世界を見ても日本の労働時間は圧倒的に長く、課題としても挙げられています。それと比較して、外資系企業では勤務時間の長さではなく、与えられた時間で「いかに効率よく仕事をこなしているか」が見られるので、残業をしていると、逆に仕事を効率的にこなせていないと思われる事もあるかもしれません。
ただし、評価制度や文化は企業によって異なり、最近では日系企業でも「成果主義」や「ジョブ型雇用」を取り入れているところも増えており、国としても残業を推奨しない考え方に変わりつつあります。また、外資系企業であっても、しっかり組織体制をとっている大手企業などでは年功序列カルチャーを持っているところもあるので、外資系企業であるから日系企業よりも成果主義であるとは一概には言えなくなってきています。
スペシャリストになるために自分でも努力する
もし自分がジェネラリストになっていると考えているのであれば、自分が就きたいポジションに転職するために自分でも努力することが大切です。エンジニアのポジションに応募したいのであれば、プログラミングスキルを自主的に学び会得することで、履歴書に書くことが出来、スペシャリストとしてアピールすることが出来ます。
女性でも未経験で外資系に転職できる?
女性だと未経験で外資系に転職できないのではないかと考える方も多いようですが、女性でも未経験で外資系に転職は可能です。
外資系企業では英語などの語学を活かすことも可能ですし、また男女関係なく評価されるので、バリバリ働きたい女性にとってはうってつけと言えます。またワークライフバランスがとれている企業も多いため、子育てしながら働きたい方にもおすすめです。
女性で外資系企業に転職したい方はこちらの記事も参考にするといいでしょう。
外資系企業に転職したい女性がおさえておくポイント
人気の外資系金融業界にも未経験で転職できる?
外資系金融業界は人気が高く未経験であっても、経験があっても転職は狭き門となります。ただ、外資系金融業界での業務経験がなくても転職は可能です。銀行出身者や証券会社出身の若手は異業界から外資系金融業界に転職しているケースもあります。外資系金融業界は少しの英語のニュアンスの違いが売上に大きく影響されることがあるため、高い英語力が求められます。
また前述のとおり人気が非常に高いため、しっかりと対策をしてから応募することも大切です。
外資系金融業界に転職したい方はこちらの記事を参考にしてください。
外資系金融業界に転職するには?
英語ができなくても外資系に転職できる?
外資系に転職したいけど、英語ができないという理由であきらめている方がいます。確かに外資系=英語を使うというイメージがありますが、全てのポジションが英語を使うポジションではありません。部署やポジションによっては英語を使わないものもありますし、外資系企業ではあるものの、日本人がほとんどで英語を使う機会がない企業もあります。
ただ、外資系企業に入ることで、英語を使う機会がでてくる可能性があります。英語を話さないポジションだから英語の勉強をしなくてもいいと考えるのではなく、英語でコミュニケーションをとる可能性があることを視野に入れて自分で勉強していく意識が大切です。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
外資系に転職したら英語はどの程度必要?
海外での就労経験がなくても外資系に入社できる?
外資系企業へ応募するにあたって海外での就業経験がないと入社できないのではないか?と思われがちです。確かに海外での就業経験は、日系企業出身者よりもカルチャーフィットが容易であるため評価されるやすいと考えられます。
ただ、日系企業のメリットとしては、研修体制や教育体制がしっかりしており、未経験の状態で企業に入っても、スキルを一から身に着けることができたりもします。日系企業を経たことによって身に着けたスキルは、外資系への転職の際にアピールすることができるでしょう。また、組織やチームをまとめるような管理職を経験していた場合はそこでの役割や成し遂げた事、身に着けた知識をアピールすることで、イメージアップに繋がります。
日系企業からの転職であっても、経験してきた業務が企業の求めている人材にマッチする事も多いので、海外での就業経験を必須とは考えていない企業も多く、海外で働いていないから、外資系で働いたことがないからという理由だけで外資系に転職できないということはないでしょう。
ポジションや企業風土によって状況は異なりますので、事前にキャリアコンサルタントに相談し、情報を集めることが必要といえそうです。
海外での就業経験が未経験であれば、仕事に対する意欲や新しい環境へ柔軟に対応できるのかといった点をアピールするといいでしょう。
以下の記事でさらに詳しい情報を掲載しています。
未経験で外資系に転職するなら準備しておきたいもの
未経験で外資系に転職をしようと考えた場合、日系企業への転職とは異なる事前準備も必要となります。
英語の履歴書・職務経歴書
外資系企業に応募する際に、必要となるのが英語の履歴書と職務経歴書です。日本語の履歴書とは違い、フォーマットなどが特に決まっていないことや、英語での履歴書をはじめて書くという人は苦戦することもあるでしょう。日本語でもそうですが、誤字脱字があると、書類選考を通過する確立が下がります。自分の周りに英語がネイティブの方がいれば表現のチェックをお願いするか、外資系の転職エージェントを使い、履歴書の表現などを一緒にチェックしてもらうといいでしょう。
また外資系企業への応募の際にも、日本語の履歴書もあわせて必要になる場合がありますので、英語と日本語両方準備するようにしましょう。
英語の履歴書・職務経歴書対策はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
『最後まで読まれる!英文履歴書(英文レジュメ)』の書き方とコツ【テンプレートつき】
職務経歴書の書き方【テンプレートつき】
英語面接対策
最近では日系企業でも選考プロセスの中で英語面接が入ることもありますが、外資系企業の場合は最初から英語面接となる企業も少なくありません。
日系企業に勤務し、普段英語を全く使っていないと、英語に自信のある方でも咄嗟に英語が出てこず、苦戦してしまいます。また英語に自信がないという方も英語面接で必ずといっていいほど聞かれる志望動機や職歴の説明などは英語でスラスラと言えるように準備しましょう。
英語面接についてはこちらの記事を参考にするといいでしょう。
英語面接で聞かれる質問と対策
海外とのやり取りがあるポジションの場合はZoomや動画面接の準備も
自分が応募するポジションが海外とのやり取りを頻繁に行う場合、動画面接やZoom面接によって、入社後やり取りする海外のメンバーと面接をすることもあります。
Zoomはスマートフォン(スマホ)でも使用することは可能ですが、スマホのカメラを使った面接になると、面接の最中に回線の問題で映像が止まってしまい、面接自体がうまくいかないこともあるため、パソコンで面接用のURLにログインし、しっかりと着席して行うようにするのがよいでしょう。また、電波状況がよく、静かな場所で面接を行うことを心がけましょう。
Zoomや動画面接についてはこちらの記事を参考にするといいでしょう。
Zoom面接(WEB面接)を成功させる6つのポイント
動画面接を成功させる5つのコツ
未経験で外資系に転職し、後悔しないために
外資系企業によっては日本から撤退することもある
外資系企業は本社を日本国外に構えており、日本国内だけでなく、グローバルに市場を持っていることが多いでしょう。また、すべての最終決定権は日本国内ではなく、本社が有してることが多く、そのため、日本に支社を持っていても、日本での業績が悪ければ、本社の指示により、支社を別の国に移したり、日本から撤退をすることもあります。今までの外資系企業の撤退理由を見てみると、競合と競争激化、市場の変化による売り上げの減少、人件費削減、日本文化へフィットしなかったことなどがあげられます。海外で始まったサービスが日本の地理的事情や、国民性により、同じように利益を拡大していくと考えるのは難しく、特に、日本に進出したばかりの外資系ベンチャー企業などは本社からの期待も大きく、結果が予定通りに出ないと、戦略的に撤退という選択をとる可能性はでてくるでしょう。
当然頻繁に起こる事ではないですが、企業の日本からの撤退が決まると、日本支社で働いていた社員が解雇となってしまう可能性もでてきてしまうでしょう。もちろん日系企業であっても、業績が悪いと会社が倒産する可能性もあるので、外資系企業だから日系企業よりも雇用が不安定であるとは言い切れません。ただ、外資系企業の最終的な判断は本社にあり、日本以外にも市場を持っているため、日本から撤退するリスクがあることを頭に入れておく必要があります。そのため、自分が転職を考えている企業のグローバルでの業績や、日本国内での業績、企業戦略や歴史などの下調べを行うことで、企業をしっかり見極めることが重要です。企業の業績の調べ方については、企業のホームぺージを参考にして情報を集めたり、面接の際に聞いておくこと、またキャリアコンサルタントを通して情報を集めるのもいいでしょう。企業に入ってから後悔することがないように、これからも業績をあげていける企業なのか調べた情報をもとに判断しましょう。
外資系企業について自分でも情報収集する
日系企業と外資系企業は文化や働き方が違うことがあります。また外資系といっても外資系企業の日本支社なのか、日系企業が買収されて外資系企業になったのかによっても大きく違います。
また一般的に日系企業は終身雇用がいまだに根強いですが、外資系企業はより契約的です。日系企業は残業することも一般的ですが、外資系企業ではワークライフバランスがしっかりしていることが多いです。転職する前に自分でも外資系企業の情報を収集し理解しておかないと、転職後にミスマッチが発生し、後悔する部分も存在します。自分で情報収集することが転職成功への近道といえるでしょう。
外資系に勤務している友人や転職経験のある人に相談する
自分で情報収集していくと、徐々に自分が外資系企業でやっていけるか不安になったり、情報が多すぎて、どの情報が本当なのかわからなくなったりします。そんなときは外資系に勤務している友人や転職経験のある人に相談してみるといいでしょう。
もし自分の友人の知り合いで応募したい企業に勤務している人がいたら、直接話を聞くことで応募する前に会社の雰囲気や働き方などの不安要素を払拭することができるでしょう。
転職エージェントに相談する
はじめて転職をするという方は転職エージェントに相談するのを1つの手段として考えるのもおすすめです。転職エージェントを利用することで、転職について自分ひとりではわからなかったことを質問できるのはもちろん、履歴書のチェック、面接対策、面接の日程調整や年収交渉も行ってくれます。
就職活動時には自分で面接日程の調整をしていたため自分の予定を企業にあわせていた人も多かったかと思いますが、転職エージェントを通すことで、自分の仕事状況を見ながら日程調整を気兼ねなくすることができます。
未経験で外資系に転職することは日系企業に転職することとは勝手が違いとまどう部分もあるでしょう。転職したあとに後悔しないよう、しっかりと準備してから転職活動を行いましょう。
関連コンテンツ
すべて見るビジネス環境が急速に変化する中、キャリアも進化する必要があります。今は転職を考えていないかもしれませんが、あなたのスキルや経験を最大限に活かすチャンスを逃していませんか?転職は、キャリアアップや新しい刺激、柔軟な働き方を手に入れるための一つの道です。そして、忙しいビジネスパーソンでも、転職エージェントを活用することで効率的かつ戦略的にキャリアを進めることができます。 キャリアの未来を考えるとき、可能性を広げる選択肢の一つとして、ぜひ転職を視野に入れてみませんか? 現代のビジネス環境は急速に変化しています。テクノロジーの進化、グローバルな競争、リモートワークの普及など、多くの要因が企業と個人のキ
もっと読む海外から日本への帰国が決まったら、日本での新たな生活に向けて準備を進める必要があります。そんな引っ越しを控えている方のために、スムーズに準備を進めるためのタイムラインに沿った帰国ガイドをご用意しました。 帰国前の準備から帰国後の手続き、生活インフラの手配、ご家族がいる方に向けた幼稚園・保育園・学校探しや入学手続き、日本での仕事開始に向けた準備など、押さえておくべき要点をまとめています。 日本での新たな生活をスタートに向けて、さっそく準備を始めましょう。 ガイドへのアクセスはこちら *ロバート・ウォルターズでは海外から日本へ帰国して働くことを検討している方へキャリアサポートをしています。 海外か
もっと読むグローバリゼーションというメガトレンドに取り残されないためにはどんな力を身につけなくてはならないのか。上司層に共通するこの課題のヒントとして、トップリーダーの資質と求められる3つの「リーダーシップスキル」を紹介します。 トップリーダーになるために必要な資質とは リーダーは「Lead」からきているように、人を導く、指導者であることが求められます。リーダーシップという言葉があるように、職場の部下から信頼を得られるリーダーになるためにはいくつか必要な資質があります。 トップリーダーに共通しているリーダーの資質を紹介します。 1. 意思決定を自分ですることができる 一番基本的であり重要な役割になります
もっと読む