自己PRで責任感を示すには?例文を交え書き方・伝え方を解説

責任感をテーマにして自己PRを作成する際、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。転職活動の際に、責任感を効果的にアピールする方法を解説します。あわせて今回は例文と書き方のポイントも紹介。企業が求める「責任感」についてもあわせて確認してみましょう。
自分のアピールポイントを整理するために、キャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。自分では気づかないような強みやスキルを、キャリアコンサルタントと話すことで整理できるかもしれません。
【例文付き】責任感を自己PRにする時の書き方のポイント
履歴書や職務経歴書において、責任感をアピールする書き方のポイントを紹介します。自己PRの例文を交えて、具体的に解説していきます。
責任感を自己PRにする例文 私は業務に責任感を持ち、常に付加価値を付けられるよう心がけています。 クライアントの要望に対して、できるだけ寄り添えるよう努力し、「代替商品を探す」「既存製品へのカスタマイズがどこまでできるかメーカー様に交渉する」といったことを実践しました。こうした理由は、クライアントとの関係を強固にし、クライアントのビジネスに貢献したいという想いがあったからです。こうした姿勢から、私は失注率が平均より20%ほど少なく、上司から、「当事者意識を持ち、責任感がある」と評価され、より大切なクライアント業務も任されるようになりました。 貴社でも、この顧客視点にたった責任感を活かし、業務に励みます。 |
Point.1 責任感の裏付けとなるエピソードを
まず、自己PRにおいて責任感に関するエピソードを述べる際には、具体的なエピソードを盛り込む必要があります。そうすることで、面接官があなたの責任感に関するイメージを持ちやすくなり、説得力もより増します。
Point.2 責任感により達成した成果を数字ベースで
責任感を発揮することによって達成した成果を、具体的な数字に落とし込むのが2つ目のポイントです。数字を用いることで、より成果に関するイメージがつきやすくなり、責任感があるという点に説得力を持たせることができます。
Point.3 何に対しての責任感なのかを意識
自己PRでただ「責任感があります」と述べても、どのような責任感があるのかが面接官には伝わりません。そのため、責任感がなにに対してのものかを意識して具体的に述べるようにするのがポイントです。
また、その責任感はエピソードに関する原因に対してなのか、結果に対してなのかなど、責任感を感じ取れるポイントを示すことで差別化を図ることができるでしょう。
責任感をアピールする場合の注意点3つ
責任感を自己PRに盛り込む際に注意すべき点を3つ紹介します。責任感で自己PRをする場合はチェックしておきましょう。
当たり前の行為を具体例にしない
NG例 「一度任せられた仕事は最後までやり通す」 |
当たり前のことをエピソードに持ってくるのはNGです。自分に与えられた仕事をこなすのは当然のことであるためアピールにはなりにくく、面接官の印象にも残りにくいものです。そのため、そこに加えてさらに結果にこだわるなど「+α」を意識したエピソードを示すと良いでしょう。
こだわりが強いと思われないようにする
NG例 「どんな仕事でも納得するまで突き詰める」 |
こだわりの強さは、独りよがりな印象を与えてしまう危険性があるので注意しましょう。完璧主義な人は、「業務が滞るのではないか」と懸念されることも考えられます。「細部にこだわりすぎる」といったアピールにならないよう注意が必要です。ただ職種によっては細かい部分をチェックできることが求められます。適宜表現を変え、マイナスな印象を与えないようにしましょう。
ストレスを抱え込む印象を避ける
NG例 「難しい仕事でも1人でやり遂げる」 |
相談できず、独りで抱え込む印象を与えるのもよくありません。責任感について自己PRする場合でも、周りとの関係性の中で発揮されたエピソードを出すのが良いでしょう。ストレスを抱え込み、結果として周囲に悪影響を与えるといった印象を持たれるのはよくないので注意してください。もちろん、外資系など自分の成果が求められる場合は表現を変え、アピールするといいでしょう。
そもそも企業の考える責任感とは?
企業が求める責任感については、タイプを2種類あげることができます。
成果に対して、原因を追究するタイプと、結果に対しての当事者意識があるタイプです。自分の言葉や行為に対して、結果と原因を考える姿勢が、企業にとって必要な責任感と言えるでしょう。
また企業は周囲との関係性の中で発揮される責任感を求めています。独りよがりな印象を与えてしまわないように注意が必要です。
責任感は言い換えることができる
責任感は、そのまま直接的な言葉でアピールすることもできますが「有言実行」「自責的発想」「当事者意識」など、ほかの言葉に言い換えることもできます。
責任感を表す言い換え例
- 有言実行
- 自責的発想
- 当事者意識
有言実行は「言ったことに責任を持って実行する」ということ。自責的発想は、成果に対して原因を追究するタイプであれば、責任感の言い換えとして使ってもいいでしょう。また、結果に対してこだわりを持つ場合、責任感を当事者意識といった言葉に置き換えることもできます。
シチュエーション別にみる「責任感」の自己PR例文
「事務職」「営業職」「企画職」のシチュエーション別に、責任感を組み込んだ自己PRの例文を紹介します。
事務職へ転職する場合の例文
現職の事務職では、小さなミスにすぐ気づき周りをフォローしながら責任感を持って仕事に取り組んでいました。 事務職は、単純な業務が多いため小さなミスが発生しやすいです。小さなミスが積み重なると大きなミスにつながる恐れがあります。 そういったことから、私は事務職のミスをなくすために仕事のチェック表を作成し、事務職員に配布しました。そして周知に努めました。こうした結果、ミスが30%ほど減少。上司からも評価され、社内表彰されました。貴社(御社)でも、こういった周りへのフォローを行い、責任を持ち業務を行います。 |
営業職へ転職する場合の例文
現職の営業職では、お客様の要望や質問、約束に必ずお答えするように責任感を持って仕事に取り組んでいました。 お客様方の声に簡単にお答えするのではなく、お客様に満足していただけるようなフィードバックを心がけるようにしています。その結果、お客様から好評をいただき、営業に来る際には私に来て欲しいと、多くの方からご指名をいただけるようになりました。 貴社(御社)でも、お客様に真摯に向き合う姿勢を忘れずに、お客様に対して責任感をしっかり持った営業ができるよう努めさせていただきます。 |
企画職へ転職する場合の例文
私は、仕事に対する向き合い方や責任感が人一倍強いです。 商品企画の仕事を行っていた際、新しいヒット作や商品をよりよくするためにどのように行動すればいいのかを考えました。営業の方にお客様の希望を調査してもらいもしましたが、私は自分自身でお客様の生の声を耳にし、本当に必要とされる商品を開発したいと感じていました。そこで、営業の方とともに実際にお客様のもとに伺い、要望や商品の改善点など定期的に伺うようにしました。 こういった私の仕事に対する責任感や姿勢が認められ、結果的に企画に関するプロジェクトに代表として多く携わらせていただきました。貴社(御社)でも、与えられた仕事に徹底的に向き合い、責任感を持ってやり遂げます。 |
責任感を武器に効果的な自己PRを作成しよう
自己PRで責任感をアピールするのは、汎用性が高いものの抽象的になってしまいがちです。そのため、具体性を持たせることを意識して自己PRを作成することがポイントです。今回紹介したポイントや例文を参考に、より効果的な自己PRを作成してみましょう。
自分がつくった自己PRに不安があるという方には、転職エージェントに一度話を聞いてみるのもいいでしょう。プロによる具体的な指摘で自己PRをブラッシュアップできます。興味のある方は気軽に相談してみてください。
履歴書の書き方解説(項目ごと)
履歴書の書き方を項目ごとに解説しています。
印鑑の押し間違いがないよう、押印の押し方を確認しましょう
メールアドレスはPCのものを記載するようにしましょう
証明写真を撮る際の服装・髪型・撮影場所を確認しましょう。
学歴の早見表を使って学歴を間違いなく記載しましょう。
職歴欄を書き際の注意すべき点やアピールできる書き方を押さえ、適切に職歴を記載しましょう。
運転免許など代表的な資格は資格取得日もあわせて間違いなく記載しましょう。
扶養家族は企業側が所得税や社会保険料を計算するために必要ですのでしっかり記載しましょう。
履歴書での志望動機は文字数を意識し記載しましょう。
履歴書では自己PRは志望動機と絡めて記載しましょう。
面接時のアイスブレイクで使われる趣味・特技欄もしっかりと記載しましょう。
本人希望欄の書き方を押さえ、記入しましょう。
履歴書を郵送する際の封筒の書き方を確認しておきましょう
履歴書をメールで送る際のマナーと注意点を確認しましょう。
履歴書に添える添え状・送付状の書き方を押さえましょう。
履歴書を書く前に、履歴書のサイズをどれがいいか確認しましょう。
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