履歴書の職歴欄の書き方と注意点

履歴書の職歴欄の書き方と注意点

履歴書における職歴欄は、自己PRにつながる重要な項目です。しかし、正社員としての経歴だけではなく、アルバイトや派遣社員として働いた経験も書くべきかなど、悩むポイントが多い項目でもあります。転職回数が多く、職歴欄には書ききれないという場合もあるでしょう。また、中途採用か新卒かで、履歴書の書き方も変わります。そこで、職歴を書く際に注意するべきポイントやアピールにつながる書き方など、知っておきたい基礎知識について解説します。

履歴書の職歴の書き方

1. 1行目は中央に職歴と記載し、2行目から時系列順に正式名称で職歴を記載

職歴を書く際は学歴から1行開けて書き始めます。1行目の中央には職歴と記載し、次の行からこれまでの職歴を記入しましょう。書く順番は時系列で、社名と部署名は正式名称で記載します。たとえば、株式会社を(株)のように省略して書いてはいけません。

社名変更があった場合は新旧社名両方記載し、西暦と元号はは履歴書で統一する

合併や出向などにより社名が変わっている場合は、旧社名のあとに(現:○○株式会社)というように追記しておきましょう。在職中に部署の異動や昇格などがあった場合は、部署名と異動した年月も忘れずに記入します。なお、年は西暦か元号表記かを履歴書全体で統一するのが基本です。

2. 職歴が多くてもすべて記入する

たとえ職歴が多くても、在籍していた会社はすべて正確に記入する必要があります。試用期間中に退職した場合など、短期間しか勤務していない職場でも、職歴として記入します。万が一、入社したあとに職歴を省略していたことがわかってしまうと、信頼を失ってしまうおそれがあります。経歴詐称と見なされた場合、解雇される可能性もないとは断言できません。

記入欄に入らない場合は学歴の調整、職務経歴書で詳細は書くなど工夫する

記入欄に入りきらない場合は、履歴書のフォーマットを変更したり、学歴を高校卒業から記載したりするなど、自分なりに調整しましょう。ある程度職歴を書いたうえで「詳細は職務経歴書記入」として、書ききれなかった職歴を職務経歴書に記載することも可能です。

3. 営業成績や表彰・昇格などの実績も明記する

応募する予定の職種に関連する仕事をしたことがあれば、仕事の内容を簡潔に記載しておくのもよいでしょう。扱っていた製品や対象となる顧客のほか、営業成績や表彰、昇格などの実績も明記しておくと、アピールにつながります。さらに、退職の理由もしっかりと明記しておきましょう。どのような理由であっても、正直に書くことが大切です。在職したまま転職活動を行っている場合は、「現在に至る」と記入します。すでに退職日が決まっている場合は、退職する日付のあとに「退職予定」と書きましょう。

4. 最後に右寄せで「以上」と記入し完了です。

履歴書の職歴欄にアルバイト・パートの経験は記載する?

中途採用の場合はアルバイトの記載は基本的に不要

中途採用として応募する場合、履歴書にアルバイトの経験を記載する必要はありません。ただし、第二新卒のように社会人経験よりもアルバイトとして働いてきた期間のほうが長い場合は、その旨を記載しましょう。また、アルバイトでも応募職種と関連した仕事をしていた場合は、記入したほうがプラスに働くことがあります。アルバイト先の情報は、雇用保険の手続きをするために必要です。職歴欄に記載せず、入社後にアルバイト先が判明した場合、経歴詐称にあたることもあるので気をつけましょう。

正社員からパートタイムとして働き、再度正社員として働く場合は記載

パートタイムとして勤務していた場合は、「〇〇株式会社 入社(パートタイム)」というように記載します。特に、主婦の場合は正社員として勤務したあとにパート勤務へ切り替え、再度正社員として働く人も多いでしょう。そのような経歴を持っている人は、パートタイムとしての職歴も記載しておきます。

履歴書に書く場合重要なことは何をアルバイト・パートで経験したのか

アルバイトもパートタイムも「〇〇株式会社で働いていました」と書いてあるだけでは、アピールになりません。たとえば、コンビニエンスストアで働いていのであれば、商品の陳列や接客、売上の管理、新人アルバイトの指導などの経験を詳しく書くことでアピールへつながるのです。また、アルバイトやパートタイムであっても、正社員と変わらない業務や実働時間で働いていたのであれば、経験年数を記載しても問題ありません。

なぜアルバイト・パートとして働いていたのかを聞かれる可能性も視野に入れて履歴書を作る

採用担当者によっては、なぜ正社員ではなくアルバイトとして働いていたのか、理由を知りたがる場合もあります。万が一、正社員にならなかった理由を聞かれても、きちんと説明できればパート勤務やアルバイト経験が不利に働く可能性は低いです。たとえば、新卒時の就職活動がうまくいかなかったのであれば、その旨を正直に話したうえで、希望の職種で活かせるようアルバイトでスキルを磨いていたことを説明するのもよいでしょう。資格の取得や自己啓発のために、時間の融通が利く仕事を選ぶ人もいます。理由を説明するなかで、アルバイトやパート勤務を通して経験やスキルを身につけたということを積極的にアピールしていきましょう。

履歴書の職歴に派遣社員としての経験は記載する?

派遣社員の職歴の記入例

記入例:株式会社〇〇 〇〇部に派遣社員として就業

上記のように派遣社員として働いていたことがわかるように書きましょう。下の行には退職した年月と「派遣期間満了につき退職」と記入します。派遣先の企業でどのような仕事をしていたのかについては、派遣社員として勤めた企業が少ないのであれば書いても問題ありません。たとえば、最初の行に「株式会社〇〇(派遣元)より○○株式会社(派遣先)」と記入し、2行目に「所属部署:営業部」、3行目に「営業事務および顧客支援業務に従事」のように記入します。職歴欄に余裕があれば、所属部署や職務内容まで詳しく明記することも可能です。

派遣された企業が多い場合、省略できる部分は省略する

逆に、派遣された企業が多い場合は、詳細まで書き込むとスペースが足りなくなる可能性があります。記載するなら所属部署までとし、「派遣期間満了につき退職」は省略しましょう。派遣先と派遣元の企業名も、書ける場合は明記したほうが無難です。「株式会社〇〇(派遣元)より○○株式会社(派遣先)経理アシスタントとして就業」というようにまとめれば、職務内容もアピールできます。省略せずにすべての職歴を明記するところは、正社員としての職歴を書く場合と同様です。ある程度の期間継続した業務だけではなく、単発業務も記載するようにしましょう。

履歴書の職歴に派遣社員の経験を記載例

1つの派遣元で働いた場合と、1つの派遣元で働いたうえで職務内容も記入する場合、複数の派遣元で働いた場合の記載例を紹介します。

1つの派遣元で働いていた場合

1つの派遣元で働いていた場合は、「XXXX年X月 株式会社〇〇(派遣元)より○○株式会社(派遣先)に経理スタッフとして就業」というように、シンプルにまとめることができます。

退職している場合と在籍している場合

退職している場合は「XXXX年X月 派遣期間満了につき退職」と記載しましょう。在職している場合は「現在に至る」もしくは「XXXX年X月XX日 派遣期間満了につき退職予定」と記入します。

派遣社員としての職種や業務をアピールしたい場合

さらに、派遣社員として働いていたときの職種や業務内容をアピールしたいときは、1行目に「XXXX年X月 株式会社〇〇(派遣元)に登録」とだけ記入します。2行目に「○○株式会社(派遣先)経理部に勤務」、3行目に「経理スタッフとして請求業務、入金管理業務に従事」というように詳細を明記していけば、自分が持っているスキルや経験を効果的にアピールできます。

複数の派遣元で働いていた場合

複数の派遣元で働いていた場合は、まず派遣元の企業をすべて記載します。「XXXX年X月 株式会社〇〇(派遣元)に登録(○○株式会社(派遣先))」というように、派遣元のあとに派遣先の企業名を書きましょう。

職歴がない場合はどうしたらいい?

職歴がない場合はアルバイトの経験を入れるのもアピールになる

正社員や派遣社員として働いた職歴がない場合は、アルバイトの経験を記入しましょう。一般的に、履歴書にはアルバイト経験を書く必要はないとされています。ただし、書くこと自体を禁止されているわけではありません。特に、正社員としての経験がない人、1年以上の長期にわたりアルバイトをしていた人、志望する職種や企業に関連するアルバイトをしていた人は、記載することでアピールにつながるでしょう。アルバイトの経験もない場合は、職歴欄の1行目に「なし」、2行目の右端に「以上」と書くのが一般的です。

職歴がないことは自己PRや志望動機でフォローするとよい

しかし、それだけではアピールポイントがなく、選考時に不利に働くのではないかと心配に思う人もいるでしょう。そのような場合は自己PRや志望動機に職歴がない理由を記載することで、職歴がないことをフォローすることも可能です。病気やケガ、家庭の事情など、やむを得ない理由で職歴がない場合は、その旨を記載しておきましょう。たとえ職歴がなくても、仕事で活かせるスキルや経験、仕事に対する熱意や意欲を見せることで自己PRができます。また、履歴書のほかにも、応募時に送るメールや送付状でアピールすることも可能です。

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