キャリアの棚卸し方法と書き方
転職活動において自分の強みを上手くアピールできずに次の選考に進めない、内定を得られないケースがあります。そういった人は、キャリアの棚卸しの方法が正しくないために、自分の強みが明確になっていない可能性があります。その結果、せっかくキャリアがあるにもかかわらず、採用につながらないことがあります。
キャリアの棚卸しとは具体的に何をすればよいのか、キャリアの棚卸しの方法とその例を紹介していきます。
キャリアの棚卸しとは?キャリアの棚卸しで自分の強みを明確にしよう!
中途採用で人材を募集している企業は、即戦力として活躍してくれる人材を求めています。したがって、面接において自分の強みをアピールできない人は、転職活動で不利になってしまいます。
そこで、面接に臨む前にしっかりと自分のキャリアの棚卸しをする必要があります。
具体的には、
- 職務経歴を記入する(経験職種・職務を洗い出し)
- 具体的な価値をどこに置くか決める(培った経験から自身の価値を整理)
- 経歴のどこを強みにするか決める(職務経歴の強みと転職の方向性と照らし合わせる)
以上の3段階のステップを踏んだキャリアの棚卸しをすると、強みがより明確になります。
キャリアの棚卸しその1「経験職種・職務を洗い出し」
キャリアの棚卸しでは、まず、経験したことのある職種や職務を洗い出すことから始めます。たとえば営業職であれば、「職種:営業リーダー」、「職務:新規開拓、後輩指導・育成」、「実績:成約件数トップ達成」などのように、具体的に書き出していきます。自分に肩書きがなくても、実際の職務や実績を実際に洗い出してみることで、それまで培ってきた技術や経験が明らかになり、自分の価値や強みを見つけやすくなります。
キャリアの棚卸しその2「培った経験から自身の価値を整理」
次に、これまで培ってきた経験から、具体的な自分の価値を分類し、整理していきます。
まず、これまで得た経験や技術、資格を洗い出します。そして、それぞれに要した年数、当時の役職、実務内容を書き出します。
たとえば、営業職で5年働き、チームリーダーなどの役職を経験し、営業業務に従事したとします。この場合、採用する側の企業は、年数よりも役職、役職よりも具体的な営業業務の内容のほうを重要視します。したがって、自分の価値をより細かく分類し、アピール材料とすることが大切なのです。
キャリアの棚卸しその3「職務経歴の強みと転職の方向性と照らし合わせる」
最後に、自分の本当の価値を自覚し転職の方向性を決めるために、職務経歴のどこを強みにするか決めていきます。
どんなに素晴らしい経験や技術がたくさんあっても、やみくもにアピールするだけでは輪郭がぼやけ、企業に対する説得力が薄れてしまいます。そこで、転職の方向性を検討しながら、職務経歴のどの点を自分の強みとしてアピールするかを決めていきます。これまでの自分のキャリアを分析したうえで、本当はどんな仕事がしたいのかをまず把握することが大切なのです。
キャリアの棚卸しが終わったら、結果を専門家に見てもらうとよいでしょう。専門的かつ客観的な目線でアドバイスを受けることができます。
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