業界・職種別: 求められる本当の英語力(4)

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 <営業&マーケティング>

ヘルスケア(製薬&医療機器)

製薬・医療機器分野のビジネスは「生命に関わる」点で他分野とは異なります。当局が定める規制を深く理解した上でビジネスをしなくてはなりません。外資系メーカーの場合、医療機器の使用効果、副作用報告、マニュアルなどの資料は全て英語ですので、サイエンス用語を含めて「理解の不一致や誤解のない」高い読解力が求められます。

特に、関係当局への各種申請、グローバル本社へのプレゼン、ディスカッションを担う中間管理職以上のポジションでは英語スキルが不可欠です。同時に、規制や使用効果を確実に認識した上でセールス、マーケティング業務に当たるため、他業界に比べて日本語力への要求度が高いのも特徴です。

製薬分野では、日本企業のグローバル化(M&A、協業など)が今後も活発に進むことが見込まれるため、日系企業への転職や、ジュニアポジションでの転職でも将来的に高い英語力が必要になります。

また、医療機器のスタートアップ企業の求人では、特に高い英語力を求められる傾向にあります。外資系メーカーが、日本独自の慣習と規制を乗り越えて成功するためには、日本支社担当者によるグローバル本社への細やかな説明が不可欠であることから、「読み書き」スキル、専門用語を中心に非常に高い英語力が求められる。

 英語力: Business ~ Fluent

消費財

消費財分野のマーケティングでは、ビジネスレベルの英語力が求められます。外資系消費財のブランドマーケティングは、常にグローバル主体であることから、海外拠点のカウンターパートとのやり取りが日常的に発生します。営業職の場合は、外資系でも「あれば好ましい」程度の英語力を求める企業が多く、マーケティング職よりも英語力の要求度は低い傾向にあります。営業職でもマネージャー以上の職位では、会話レベル~ビジネスレベルの英語力が求められます。ジュニアポジションでは会話レベルでも十分ですが、英語を学ぶ意向があることが理想とされています。

 英語力: Conversational ~ Business
 

小売

営業職の場合は、ディレクター以上を中心に英語力が求められます。主な理由は、グローバル本社との直接的なコミュニケーションが必要なため。マーケティング、商品部(マーチャンダイジング)のポジションでは、ビジネスレベルの英語力を持つ人材が求められます。完全な英語でなくとも構いませんが、ミーティングに参加して発言ができたり、外国人を前に英語で流暢なプレゼンテーションができなくてはなりません。「自身の考えや意見を発言でき、周りに理解してもらえる」英語レベルが求められます。

 英語力:  Business
 

ホスピタリティ

外資系企業のホスピタリティ分野でのポジションは、主にジェネラルマネージャー、カントリーマネージャーなどの上級管理職(主に外国人)、セールスマネジャー、マーケティングマネジャーなどグローバル本社や外国人上司への日常的な報告業務が発生する職責が多いため、小売業などよりも高い英語力が求められます。

また、外国人従業員が多いため社内コミュニケーションの共通言語も英語です。

 英語力:  Business ~ Fluent
 

IT - ソフトウェア/インフラ/サービス

ハードウェア、情報サービス、テレコムでは社内の共通言語は英語であっても、ビジネス上のクライアントは日本人なため、日本語での高いコミュニケーション能力やセールススキルの方が重要視されます。これに対し、フィンテックのような新興分野、ソフトウェアではグローバル本社との電話会議や、外国人同僚との会議などに参加する上で、英語力は不可欠。プロフェッショナルサービス(広告代理店、マーケティング会社、データ系メディア会社他)でも英語力への要求が高い傾向にあります。

[ジュニアセールス]

キャリア形成に向けたマインドセットが鍵になります。ジュニアポジションへの転職では、会話レベルで十分なことも少なくありませんが、英語ができないと次にステップアップするのは難しいため自発的に英語を学んでいく向上心が肝要です。

 英語力: Conversational

[シニアセールス以上、マネージャーほか中間管理職]

グローバル本社へのレポーティングに、「読み書き」スキルが必要です。

 英語力:  Business

[マーケティング]

英語を社内言語として扱う社内で、インターナルマーケティングを主体業務とするため、営業職よりも高い英語力が求められます。

 英語力:  Business
 

IT - デジタル&オンライン

Eコマース、デジタルメディアは常にバイリンガルで運営されるほか、グローバルのマーケティング施策、デジタルコンテンツのローカライゼーションが主な業務になることから、日常的に高い英語力を用いて仕事にあたります。また、デジタルマーケティングやEコマースに携わる人材は比較的若い世代が多いため、従来のオフラインマーケティングに比べると総じて英語力が高いという特徴もあります。

 英語力:  Business ~ Fluent
 

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