外資系企業や英語を使うポジションの場合、採用プロセスの中に英語面接が行われることがあります。面接官が外国人であればほぼ英語面接にもなりますし、面接官が日本人であっても、「あなたは英語を話せますか?」という質問から、「では今から英語で話してみましょう」というように突然行われることもあります。そのため外資系や英語を使うポジションを受ける場合はいつ英語面接が行われてもいいように準備しておきましょう。
この記事では英語面接においての心得や秘訣、よく聞かれる質問など、実践的で役立つポイントを紹介します。面接での質問にどのように答えるか、自分自身をどのように伝えるかは非常に重要なことです。面接の結果を左右する要素となるため、しっかり準備して面接に臨みましょう。
キャリアコンサルタントに無料相談する
面接について何かご質問等ございましたら、どうぞお気軽にロバート・ウォルターズのキャリア・コンサルタントへご質問ください。
英語面接でよく聞かれる質問と使える回答例を解説
英語面接で何を見られているのか?
面接官が外国人の場合
面接官が外国人の場合、英語でコミュニケーションを取らなければならず、
英語面接になってしまっていることが考えられます。
以下のように求められる英語力がどの程度かにもよりますが、
もし応募しているポジションの上司であればしっかりコミュニケーションが
取れることに加え、仕事内容を理解できており、
知識がしっかりあるのかも見られるでしょう。
人事や別の部署の担当で形式的に英語面接が入っている場合は、
コミュニケーションが問題ないのかが主に見られる傾向にあります。
応募職種で求められる英語力:上級
上級レベルの英語が求められる場合は、コミュニケーションは取れることが前提で、
それ以外に英語でどういった言い回し、ビジネスマナー等についても見られるでしょう。
応募職種で求められる英語力:ビジネス
ビジネスレベルの英語が求められる場合は、コミュニケーションが取れること、
また自分の言葉で自己紹介や経歴が語れるのかを見られていることが多いです。
ただし、ネイティブレベルの英語力は求められていないため、
質問の意図がわからない場合は、面接官に聞きなおしても問題ないでしょう。
すらすらと英語が出てこなくても悲観することはありません。
ただ、もちろん事前に練習は必要でしょう。
外資系企業の面接で好印象を与えるコツ
外資系企業の面接で好印象を与えるためのコツとして、以下のような点が挙げられます。
身だしなみ
服装、髪、靴、爪、袖口や襟元、持ち物などすべてにおいて清潔感のある見た目に整えて臨みましょう。見た目の第一印象はその人の評価を決めてしまうほどのパワーを持つ要素ですから、準備から面接の直前まで細心の注意を払ってください。
外資系企業では中途採用が多い傾向にあります。ビジネスパーソンとして洗練された見た目を心がけることも大切かもしれません。スーツを着慣れない、新卒のような見た目では頼りない印象を与えてしまうでしょう。
高級なブランド物を身につけるという意味ではありません。身丈サイズのフィットしたものを選ぶことが重要です。
アイコンタクト
外資系企業の面接では、常に相手の目を見て、アイコンタクトを取りながら対応することを心がけましょう。人の目を見ながら話すのが苦手な人も練習を重ねておくことをおすすめします。
目を合わせずに受け答えすると、相手を不安にさせたり、不快な印象を与えたりします。自信がないように見えたり、その面接の場に対して消極的と捉えられたりすることもあるでしょう。
複数の面接官がいる場合も、それぞれに視線を移しながら話しましょう。
堂々と振る舞う/発言する
面接では、堂々と自信のある振る舞いと言動を心がけましょう。決して、横柄になるという意味ではないので、その点は気をつけてください。姿勢を正し、ハキハキと話すことを意識するだけでも印象は違ってくるはずです。
堂々として見えない仕草の一つとして、「過度な相槌」が挙げられます。対話中に何度も「意味のない」相槌を繰り返す人もいます。もちろん、相槌はコミュニケーション上の重要な要素ですが、相槌を「共感」ではなく「同意」と捉えられることも多いため、自分の意見がないようにも見えてしまいます。頻繁な頷きや「Yes」の乱発は避けるようにしましょう。
的外れな質問・回答を防ぐ
面接に臨む際は、Job Descriptionを十分に理解し、すでに履歴書や職務経歴書などで提示している自分の情報を深掘りするような会話の流れを心がけてください。
面接官が知りたいと思うことをよく考えながら話題を提供することが大事です。的外れな質問をしてしまうとアピールチャンスを逃してしまうでしょう。
また、聞き取れなかったり、相手の質問の意図が掴めなかったりしたら素直に聞き直してください。何を聞かれているのかわからないまま回答しても、的を射ない内容になってしまいます。理解しながらのやり取りは良好なコミュニケーションの基本です。印象が悪くなるという心配はいりません。
英語ではなく内容にフォーカスして話す
面接が英語で行なわれるのは、もちろん、英語力を測るためでもあります。しかし、企業側が見極めたいのは英語力だけではありません。面接官が本当に知りたいのは、候補者によって語られる話の中身であることがほとんどです。
日常的に英語を話していない人は、英語をスムーズに話すことのほうに気を取られ、肝心の中身が薄い内容になることがあります。
事前に面接官に伝えたい内容を英語で整理して、何度も練習を繰り返しておきましょう。本番ではその場の話に臨機応変に合わせることが重要ですから、暗記する必要はありません。何を聞かれても自然に伝えておきたいことが出てくるように練習を重ねてください。
セルフマネジメントができることを示す
限られた時間の中で最大の成果を上げるにはセルフマネジメント能力は欠かせません。外資系企業では、基本的に即戦力を求めています。そのため指示待ちではなく、自ら主体的にチャレンジしていける人材を求める傾向にあります。
チャレンジ精神を示すばかりではなく、時には自制し行動できる姿もアピールできるとより成果を上げられる印象を面接官に与えられるでしょう。
英語面接当日までの準備
英語面接の練習
もしあなたが英語面接を初めて受ける、もしくは英語面接を以前受けたことはあるものの、
時間がたっている場合、事前にオンライン英会話などを使って英語面接の練習をしておくと
苦手意識が少しでもなくなり、自分にとってよいでしょう。
普段英語を使っていないと実際の面接当日に自己紹介や志望動機、
また質問に対する回答の際に単語がでてこないことがあり、
印象がマイナスになってしまう可能性があります。
外資系転職エージェント経由で受けている場合、
エージェントに面接について相談してみてもいいでしょう。
また実際に話をしているとビジネスでは使わないほうがいい言い回し、
丁寧ではない言い回しなどをしてしまっていることがあるため、
英語ネイティブの方にチェックしてもらいましょう。
もしはじめて英語面接を受けるかたは緊張しないために複数回面接の練習をしておくといいでしょう。
英文履歴書(レジュメ)の見直し
面接官はあなたのレジュメの情報から質問をします。レジュメをみて、
自分が受けるポジションならどの項目について面接官は聞いてきそうなのかについて
想像するといいでしょう。
たとえば人事担当者との面接の場合は、なぜ今の仕事を辞めるのか、
どうしてこの会社を受けたのか、などポジションについての質問よりは一般的な質問を
されることが多いです。ポジションについての質問をされても、
人事担当者はそのポジションのプロフェッショナルではないので、
わかりやすく説明することが大事です。
自分の受けるポジションの上司、チームメンバーが面接官になる場合、
自分のポジションについて深堀して聞かれることになるでしょう。
ここでは自分がやってきた成果をアピールするとともに
入社してどう貢献できるのかをアピールするといいでしょう。
自分の職歴に関連する英単語の確認
日本語の面接だとすらすらと自分の職歴や自己PRができていたものの、英語だとなかなかでてこないことがあります。またマーケティング職に応募した際、面接官が人事の場合、専門的な単語がわからず、結果として英語面接の練習をしたのにうまく答えられないという状況がでてきます。
専門的な単語だけではなく、その単語をしっかりと説明できるように練習しておくことが大切です。