派遣・契約社員として働くことはキャリア選択の一つとして日本でも広まりつつありますが、まだ多くの誤解が残っています。
派遣は専門的なスキルを活かして働けるなどメリットもいくつかあります。派遣は契約社員や正社員と大きく違う勤務形態なのですが、どのような点が違うが知らない方も多いと思います。
派遣・契約社員で働くことは勤務スタイルとして自由度が高く、様々な専門分野での経験を積むことができ、それを職務経歴書でアピールすることができます。また契約終了後には正社員としての雇用オファーをされることもあります。
今回は、派遣とは何かという基本的なことから正社員への道である紹介予定派遣まで紹介します。派遣社員と契約社員の雇用形態の違いや、メリット。また、派遣・契約社員のお仕事を探している方からのよくあるご質問をまとめましたので、是非参考にしてください。
派遣社員とは、派遣先企業で働くものの、派遣会社と雇用契約を結び働く社員のことを言います。派遣会社から勤務先企業へ派遣されることから派遣社員と呼ばれます。例えば弊社からの派遣の場合は、雇用契約を結ぶのはロバート・ウォルターズとなり、派遣先(実際に勤務する場所)は別の会社ということになります。
契約イメージとしては以下のような形になります。
【派遣】※弊社からの派遣の場合
雇用契約を結ぶのが派遣会社となるため、福利厚生や勤怠については派遣会社のものが適用となります。健康診断や有給休暇も派遣会社のものを取得します。
ロバート・ウォルターズが派遣会社の場合の福利厚生は以下のようになっています。
自らのスキルを活かし、さまざまな仕事のできる派遣ですが、実際派遣として働いてみると、地位の安定した正社員に憧れる人も多くいます。このような人におすすめできるのが紹介予定派遣です。紹介予定派遣とは決められた期間派遣先企業で働いた後、正社員として派遣先企業で雇ってもらえる可能性のある契約形態です。
通常、3カ月から6カ月後に雇用契約を結ぶか否かが判断されます。ただし確実に正社員として雇ってもらえるということではなく、派遣先企業、そして労働者であるあなた自身双方が雇用契約を結ぶかどうかを検討します。
このため、派遣期間は試用期間としての側面を強く持っていると考えられ、正式な就業前に勤務先の雰囲気や業務を実際に体感し、勤務先はもちろん自分にとってのミスマッチを防ぐことができます。
今は正社員で入社しても自分が考えていた業務内容と違った、入社してすぐ部署異動になった、職場の雰囲気が合わないという理由ですぐ退職してしまうことも珍しくないことから、会社選びに失敗するリスクを防ぐことができます。
【紹介予定派遣】
契約社員は派遣社員と同様に雇用期間が決まっているのですが、雇用主は勤務先の企業となります。また契約が終わっても、契約更新をすることでまたその勤務先で働くことが可能です。「準社員」「非常勤」「臨時社員」なども契約期間が決まっていることが多く契約社員となるケースが多いようです。
また雇用主が勤務先の企業となるため、有給や福利厚生も勤務先の企業のものになります。ただ、正社員の方と違う場合もありますので勤務前にしっかりと確認しておきましょう。
【契約社員】
2013年の労働契約法の改正に伴い、5年以上契約を更新して働いた場合に、契約社員が希望すれば期間の定めない契約(無期労働契約)に転換することができるようになりました。無期労働契約=正社員ということではなく、契約更新が行われない契約社員という位置づけになる、つまり正社員と同様の給与がもらえるというとそうではない可能性もあるため、あらかじめ勤務先に確認しましょう。
※法改正が施行されたのが2013年4月1日のため実際に適用になるのは2018年4月以降となります
「派遣社員」は派遣会社と契約を結び、その上で派遣会社が用意した派遣先で働くというもので、非正規雇用という扱いになります。
「契約社員」とは、企業と直接雇用契約を結ぶものですが、働く期間が契約によって限定されているという特徴があります。雇用期間は半年〜1年など年単位が多く、その期間を過ぎれば終了です。ただし、企業や業務内容によっては、契約が更新になる場合もあります。「契約社員」も非正規雇用です。
契約社員に関して、2018年を境に労働期間に定めのない無期雇用社員が増加するといわれています。もっとも無期雇用社員を正社員と同じように扱う必要はないため、契約期間以外の労働条件を企業と労働者で改めて協議する必要がでてくるでしょう。
「正社員」は、企業に直接雇用される働き方で、さらに期限も設けられていません。通常は企業の就業規則によって決められた定年時までの勤務が可能です。もちろん、自己都合による途中退職も自由にできます。雇用保険や社会保険などをはじめ、企業で定められている手当や賞与などの支給の他、昇給が見込めるのが一般的です。また、役職がつく人もいます。「正社員」は正規雇用という言い方もされています。
また、派遣社員と正社員・契約社員では業務内容も異なっています。直接雇用契約を結んでいる正社員等は業務に関連する仕事を広く分担させられることがありますが、派遣社員については派遣会社と契約している業務を担当するというのが異なるポイントです。
派遣社員と契約社員の主な違いは雇用主が就業先企業かそうでないかという違いになります。契約社員の場合は就業先企業となり、派遣社員の場合は派遣元となります。
そのほかにも一例にはなりますが以下のような違いがあります。
給与
交通費
有給休暇・福利厚生
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「派遣社員」は契約が切れた後、派遣先が見つからないというリスクが出てきます。一方で、新たな派遣先を派遣会社に探してもらえるというメリットがあります。
派遣会社は人材を企業に派遣することが主業務であることから、少しでも契約者に合った条件のよい仕事を探してくれます。給与面などの条件が良いところも多く、残業や休日出勤といった派遣先の事情に左右されないのもメリットです。
「契約社員」の場合は、働く期間が契約で決まっているので、契約更新がないと職を失ってしまうというデメリットがあります。
ただし、働いている期間中は正社員と同等の扱いで勤務できるのがメリットです。企業によっては、契約終了後に正社員として雇用される可能性もあります。また、自分なりに目的を持って期間限定で働きたい人は、自分から退職を願い出る必要がないのもメリットでしょう。
専門スキル・能力・経験により給与が優遇されるのも契約・派遣社員の特徴です。通常、給与は時給で計算され、残業をした場合は残業費が支給されます。
それぞれの職場には、それぞれのプロジェクト、職場環境、システム、プロセスがあります。様々な企業での就業経験によって順応性や幅広い経験やスキルを得る事ができます。
勤務時間、勤務スタイルなどの勤務条件や業種・職種選びについてはあなたの都合に合わせて選べます。短期から長期契約まで自由に選択ができます。契約・派遣社員の中には約半年間就業し、次のお仕事まで数ヶ月の休暇を取る方もいらっしゃいます。
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派遣社員はあくまでも派遣会社から勤務先へ派遣されてきているため、給与交渉や条件等は派遣会社が行ってくれます。なかなか勤務先に交渉しにくいという方は向いていえると言えるでしょう。
派遣社員のため、様々な職種を経験でき、自分はどのような仕事が向いているのかを判断するのか迷っている方にも向いているといえるでしょう。
また派遣社員の需要があることから、普段働けないような大手企業で働くことができる、というのも魅力のため、大手企業で一度は働いてみたいという方も派遣社員に向いているといえるでしょう。
派遣社員と違い勤務先企業に対して直接残業や勤務条件等を交渉することが可能です。
勤務先の社員として働くため、正社員と同様の仕事を行ったり、専門性の高い領域で働くことができ自分のスキルアップにつなげることができます。スキルアップを目的に働く場合は契約社員が向いているでしょう。
また正社員として働くことを目指すのであれば、やはり契約社員のほうがいいため、派遣社員よりも契約社員のほうが向いているでしょう。ただし正社員への登用については勤務前に必ず確認しておきましょう。
多くの企業では、一時雇用者と正規雇用者の両者を受け入れる環境が整っています。派遣就業者は、職場では正規雇用社員同様に扱われています。
失業者したままの状態に比べ、派遣・契約での勤務には多くのメリットがあります。新しいスキルを学び、経験を得ることがでる絶好の機会であり、企業や業界の人たちとのコネクションをつくることもできます。
現在の日本では、派遣・契約での就業は一つのキャリアとして認知されています。多く企業が派遣・契約社員を雇い、スキルや会社にフィットするかを確認し、将来正規雇用できるかを検討しています。
ロバート・ウォルターズでは、およそ4人に1人の派遣・契約社員が契約終了後に就業先企業にて正規雇用者として採用されております。
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