ペンディングの意味は?ビジネス上でどう使う?

ビジネスシーンでは、英語を由来とするさまざまなビジネス用語が使用されています。「ペンディング」もビジネスの場で耳にする可能性が高い言葉です。そのため、ペンディングが、ビジネスシーンでどのような意味で使われるのかを知っておきましょう。また、外資系企業などに勤務していても、日本国内で仕事をしている場合には、英語やカタカナ語よりも日本語で話したほうが相手に理解されやすくなるケースもあります。そこで、ペンディングはどのような意味で使われるのか、また、日本語で置き換えることは可能かについて詳しく解説していきます。
ペンディングとは?意味は?
主に「保留」「先送り」という意味で使われる
「ペンディング」という言葉は、もともと英語の「pending」が由来となっています。英語のpendingには「ぶら下がる」という語源があり、そこから転じて「未解決の、保留の、宙ぶらりんになっている」などの意味を持っています。ビジネス用語として使用される場合でも、英語とほぼ同じように使われていて、主に「保留」「先送り」という意味です。英語を由来とする言葉をそのままカタカナ語で使用している場合、日本語に直すとニュアンスが変わってしまうことを理由としているケースは少なくありません。
日本語に置き換えるとネガティブな印象になるためそのまま使用されることがほとんど
ペンディングは、日本語に変えてもそのままの意味で使用できます。一見すると、日本語に置き換えて使っても問題がないように感じますが、カタカナ語のままで使用されることが一般的です。理由は、日本語に置き換えないほうが、相手への印象を和らげられるからです。保留したり、先送りしたりすることは、仕事をするうえであまり良いことではありません。話し相手への印象を大事にしたい会議や商談などの場では、マイナスの印象を与えるネガティブな表現を避けるために、あえて日本語ではない表現である「ペンディング」を使うこともあるのです。
ペンディングの使い方
ペンディングは使い方によってニュアンスが異なって伝わる場合があります。「先送り」と「保留」の2つの意味を上手に使い分けられるように、下記に紹介する例文を参考にしながら使用方法をマスターしておきましょう。
先送りとしてのペンディングの例文
先送りの意味を持つ例文として、まず挙げられるのが「この案件についてはいったんペンディングにさせてください」です。また、「今日は、前回の会議でペンディングにしていた事案について話し合いましょう」も先送りという意味合いを持った使い方となります。
保留としてのペンディングの例文
保留の意味で使う場合の例文は「例の件はまだペンディングのままです」や「とりあえず保留ということにしましょう」などです。
ペンディングの使い分け
先送りも保留も共に、「その場で判断や決断、処理などをしないこと」を意味します。ただし、先送りは、その場では行わなかった判断や処理について、先々には行うことを前提に延長することを示す言葉です。明確な時期は決まっていないものの、意思の決定時期や処理のタイミングを、いつかの時点まで遅らせることを示します。保留も先延ばしの意味を含んでいますが、ビジネスの場では主に、今後どうするかはわからないなかで、そのまま現状で留めておく場合に使う言葉です。ペンディングにどちらの意味を含めたいかによって上手に使い分けましょう。
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