グローバル人材 採用動向レポート│金融サービス
金融サービスでは、アカウンティングのスキルを持つ人材の需要が高まるほか、ジュニアレベルのバイリンガル人材の募集も増えると予想されます。総じてバイリンガルの金融プロフェッショナルの求人市場では候補者不足が続くため、優秀な人材を確保するためには、企業が魅力的な給与と十分な福利厚生を提示する必要があります。
オペレーション
2016年を通じて求人は安定的に推移し、管理職経験を持つプロフェッショナルの需要が高まりました。コンプライアンスやマネーロンダリング対策ポジションの需要が続き、ジュニアレベルの候補者がオペレーションからこれらのポジションへ転職する動きが見られました。また、トップレベルのオペレーション人材が転職に際し複数のオファーを受ける傾向が続いており、2017年もこうした売り手市場が続くとみられます。
フロントオフィス
2016年の求人市場におけるバイサイドの企業の需要は堅調でした。特に年金基金や債券の機関投資家向け営業人材の需要が高まりました。米欧の投資銀行の採用活動は株式部門を中心に低調でしたが、海外展開のための人材需要から、日本企業による外資系金融機関出身者の積極採用が続いています。
2016年を通じて、経営・戦略コンサルティング企業出身の候補者の需要が着実に高まりました。金融サービスのプロフェッショナルが、海外 M&A コンサルティング、戦略企画、事業開発などのポジションに転職する例も見られました。2017年もこの傾向が続くと予想されます。
さらに 2016 年は、セルサイドの経験豊富な派遣・契約社員が、競争力ある給与に魅かれてバイサイドに転職する傾向が強まり、職種の選択肢が広がったほか、正社員になる派遣・契約社員も増えました。
関連コンテンツ
すべて見る自動車 自動運転技術の発展・適用が2020年・2035年を目処に段階的に進んでいくため、それにあわせて専門領域のエンジニアのニーズが増えていくでしょう。検知・自動ブレーキなどのカメラシステム、レーダー、ウルトラソニックなどを扱えるソフトウェアエンジニアの人材需要は今後さらに高まっていくことが予想されます。電気エンジニアも同様に増加傾向にあり、機械エンジニアは前年比ほぼ横ばいで、引き合いは依然として強い傾向にあります。 若手~中堅層の引き合いが増加 プログラミングなどシステム周りを担える人材、特に30~45歳の若手~中堅層への引き合いが強まっています。ロボット開発、アルゴリズム開発などの経験を持
もっと読む経理・会計 金融サービス 2018年はフィンテック事業会社の採用が急増しました。仮想通貨、ファンドなど金融ビジネスに明るいことが評価され、多くの銀行出身者がフィンテック分野に転職しています。仮想通貨を巡ってはサイバー攻撃による流出の騒動を受けて、金融庁が規制を厳重化していくことが見込まれるため、各社は規制遵守に向けた体制強化に踏み切りました。仮想通貨大手では、監査人材、内部コントローラーを大量採用しており、この動きは2019年はさらに広がることが予想されます。新興・成長分野のため経験・知識に富んだ即戦力人材を求める一方で、経営陣が比較的若いことやテクノロジーへの精通度といった都合などから年齢層
もっと読む製造 自動車 自動運転、コネクテッドカーなど技術の進化が期待される自動車分野では、コンポーネント/テストを担うソフトウェアエンジニア、電気エンジニアの採用が活発で、当社で扱う求人数、採用成立件数ともに当社開業以来最高の水準に達しています。2018年は自動車関連メーカーの多くが自社に開発担当者を据えはじめ、同時にサプライヤーが完成車メーカーにオンサイトエンジニアを常駐させる動きも広がっています。また大手メーカー各社がサプライヤーの見直しを進めたことにより1次サプライヤーでは営業体制を強化する動きが見られ、営業スペシャリスト、新規開拓(ビジネスデベロップメント)スペシャリストの採用が増えています。
もっと読む