2017年は投資信託ファンド、投資顧問会社などアセットマネジメント分野はビジネスが好調な一年となり、営業職の増員採用が活発でした。証券会社のビジネス不調を理由に比較的業績の好調なアセットマネジメント分野の求人を優先して応募する転職希望者が目立ちました。そのためこの機に証券会社・銀行出身の優秀な若手人材の囲い込みに成功しているアセットマネジメント会社も数多く見られます。2017年の外資系証券会社・銀行のフロントオフィス、ミドルオフィス、オペレーションの人材採用は昨年同様にジュニア層の採用が大部分を占めました。欠員補充の採用では人材の動きが活発な1年でした。
以下給与調査2018より抜粋(給与調査2018では別の職種・業種の給与も掲載しています。)
経験年数(0-4年):750 -1,000万円
経験年数(4-8年):1,000 -1,500万円
経験年数(8-10年以上):1,300 -3,000万円以上
不動産金融分野では2018年もバイリンガル人材需要が続くものと予想されます。不動産マーケットの高騰を受け2017年はオポチュニスティック型ファンド等でのアクイジションの増員こそ少なかったものの、各ファンドでのアセットマネジャー職では一定数の求人が見られました。ファンド企画、ローン・アドミニストレーションの仕事を中心にミドルオフィスでも前年と同水準程度の求人がありました。リーマン危機後の採用抑制で35歳以下の人材の層が薄くなっていますが、2018年もこの年齢層の優秀なバイリンガル人材の採用が引き続きビジネス課題となるでしょう。
昨年に続きコンサルティングファームの求人件数が多く、金融機関・保険会社向けのビジネスを担うポジションでは増員も多く見られました。2017年はフィンテックの実用化に踏み込む企業での採用も目立ちました。
以下給与調査2018より抜粋(給与調査2018では別の職種・業種の給与も掲載しています。)
経験年数(0-4年):650 -850万円
経験年数(4-8年):850 -1,100万円
経験年数(8-10年以上):1,100 -1,600万円以上
人材不足から売り手市場化への理解が契約・派遣雇用の求職者にも浸透し、求職者の給与額への期待値が以前よりも高まっています。またその状況を理解し、時給を引き上げる企業も増えています。KYC アナリストでは時給が昨年より15~20%上がっています。派遣社員でなく契約社員の雇用形態を提示することで他の競争相手よりも有利に優秀な人材の確保を進める動きも散見されます。採用プロセスの複雑化・厳格化が進み、多くの企業ではバックグラウンドチェックを行うなど従来よりも採用に時間をかけるため、入社の時期が遅延するケースも増えています。
以下給与調査2018より抜粋(給与調査2018では別の職種・業種の給与も掲載しています。)
経験年数(0-4年):時給3,000 - 3,700円
経験年数(4-8年):時給3,300 - 6,700円
経験年数(8-10年以上):時給5,000 -10,200円
金融業界のオペレーション部門・リスク&コンプライアンス部門では契約・派遣社員の候補者不足が深刻です。企業は30歳代以下の年齢層を求めるなか、労働市場全体の契約・派遣社員の中核が50代になっており、この人材プールの高齢化が候補者不足の一因となっています。人手不足への理解が広まって採用にも柔軟性を示す企業が増えており、日本語に堪能な外国人の採用も多く見られます。金融業界のアドミニストレーター職では同職種での実務経験だけでなく翻訳・通訳・リサーチ・クライアントサービスなどのスキルセットを同時に求める求人が増えています。
以下給与調査2018より抜粋(給与調査2018では別の職種・業種の給与も掲載しています。)
アドミニストレーションマネジャー:800 -1,100万円
通訳/翻訳:時給3,500 -11,000円
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製造 自動車 自動運転、コネクテッドカーなど技術の進化が期待される自動車分野では、コンポーネント/テストを担うソフトウェアエンジニア、電気エンジニアの採用が活発で、当社で扱う求人数、採用成立件数ともに当社開業以来最高の水準に達しています。2018年は自動車関連メーカーの多くが自社に開発担当者を据えはじめ、同時にサプライヤーが完成車メーカーにオンサイトエンジニアを常駐させる動きも広がっています。また大手メーカー各社がサプライヤーの見直しを進めたことにより1次サプライヤーでは営業体制を強化する動きが見られ、営業スペシャリスト、新規開拓(ビジネスデベロップメント)スペシャリストの採用が増えています。
もっと読むバイリンガルの人材獲得スペシャリストの不足が続き、特にジュニアからミドルレベルの人材需要が高まりました。特にプロフェッショナルサービス、IT、ヘルスケア分野でこの傾向が強く、2017年も採用担当者不足が続くでしょう。 戦略的人事を担うHRBP(ヒューマンリソース・ビジネスパートナー)やゼネラリスト、ジュニアレベルの給与スペシャリスト、ミドルからシニアレベルの報酬・福利厚生マネージャーの求人が多く、2016年は転職者の給与水準が 5 ~15%上昇しました。 バイリンガルの人事プロフェッショナルの需要が強まるなか全ての専門分野で深刻な人材不足が発生しており、この傾向は 2017年も続くと予想されま
もっと読む優秀な人材を採用するため、「エグゼクティブサーチ」を利用する企業が増えています。エグゼクティブサーチとは、企業の経営幹部など重要なポジションを担える人材をピンポイントで探し出す採用の手法のこと。今回は、エグゼクティブサーチが適している採用の目的や、エグゼクティブサーチの特徴、一般的な人材紹介との違いなどを解説します。 エグゼクティブサーチ とは ? エグゼクティブサーチとは、企業の経営に関わる経営幹部職(エグゼクティブレベル、「C-Level」人材)を採用する際に用いられる手法の一つで、優秀な人材をピンポイントで探し出す採用手法です。また、法務・会計などの高度な専門スキルを有したスペシャリスト
もっと読むダイバーシティに富んだグローバルチームの一員になりませんか?当社では、新卒入社の社員から経験豊富なリクルーターまで、個性豊かな社員が活躍しています。