魅力的な募集要項・職務記述書の作り方
魅力的な募集要項を準備することが多くの応募につながり、より良い候補者に巡り合う可能性へとつながります。またしっかりとした職務記述書(job description)を書くことで候補者とのミスマッチを防ぐことにもつながります。最適な候補者を見つけられるよう、職務と目的を明確に、応募条件についても焦点を絞る必要があります。そうすることで、より適した候補者からの応募を得る事ができ、同時に採用時間の短縮につながります。
良い募集要項(職務記述書)のポイント
- 企業紹介: ビジネスの規模(国際的展開をしているかなど)、オフィスの数、新製品の開発、業界での受賞経験など、会社概要に関する特徴やアピールポイントをまとめます。
- 競合他社との違いの明確化: 報酬構造(給与体制)、会社の安定性、社風、キャリアパス、最先端の施設があるかなど、他社とは違った特徴を挙げ、「働いてみたい」と思わせるポイントを加えます。
募集要項(職務記述書)の要点
- ポジション名(肩書き):そのポジション名が魅力あるものに聞こえるか、社内規則に順じて社内で相談したり、必要に応じてコンサルタントに相談すると良いでしょう。通常のスタッフでも「○○スタッフ」より「○○スペシャリスト」というポジション名の方がより魅力的に聞こえます。前例のない新しいポジションを募集する際には特に気を配ってください。
- 所属部署の紹介: 実際配属される部署(またはチーム)が、会社の中でどのような位置にあり、どんな働きをしているのかなど、簡潔にまとめておくと良いでしょう。
魅力的な募集要項(職務記述書)を準備することが多くの応募につながり、より良い候補者に巡り合う可能性へとつながります。
押さえておきたい募集要項・職務記述書の基本的なポイント
- 会社概要:社風や、その募集ポジションに就いた後に見込めるキャリアパスなども明記しましょう。
- 直属の上司:誰が直属の上司となるか、一番やり取りの多いポジションは誰か、その他部署間としての報告先なども明記すると良いでしょう。
- 雇用期間/形態:正社員であれば試用期間の有無や、契約・派遣社員ではあれば雇用期間などを明記します。
- 必須資格:必須資格は多すぎるとターゲットは絞れるかもしれませんが、応募につながらなくなってしまう可能性があります。絶対必要となる資格に留めておくことをお勧めします。
- 応募条件:必須条件と、あれば望ましいという条件は別々にします。まずは必須条件を記述し、その後にあれば望ましい条件を続けます。
- 給与、福利厚生など:給与は年収・年俸、賞与を含むかなど、明確にしましょう。福利厚生はその会社の魅力を伝えるポイントになります。研修制度、保養所の有無、めずらしい休暇などあれば、明記すると良いでしょう。
募集要項・職務記述書例
上記を踏まえ職務記述書例をまとめました。
要点/ポジション名
ポジション名を記載し、さらに年収、要点がまとまった簡単な会社紹介とポジションの説明を行います。
(例)
- Marketing Manager
- 年収:○○万円~○○万円
- 正社員
- Marketing Managerとしてオフラインマーケティングだけではなくオンラインまで幅広く担当していただきます。
職務内容
具体的にどのような職務を行うのか箇条書きで記載しましょう。マネジメントの必要があるポジションであればその旨を記載しましょう。
(例)
- 中長期計画の策定とリード
- チームマネジメント(○名)
- 新製品の市場動向調査
- TVや雑誌、オンライン広告出稿のメディアプランニング
- レポートラインはマーケティング部の部長
応募内容
必須条件と望ましい条件を記載するようにしましょう。すでに記載しましたが、必須条件を厳しくしすぎると応募が集まりにくくなりますので、必須条件と歓迎条件とで分けることをおすすめします。
(例)
- マネジメント経験○年以上必須
- 事業会社のマーケティング○年以上
- HTML、Javascriptのスキル歓迎
企業概要
具体的な事業内容や、競合との差別化ポイント、受賞暦などを記載しましょう。またもしポジションが紹介された記事などがあればリンクを記載してもいいでしょう。
(例)
- IT業界の○○におけるリーディングカンパニー、世界○ヶ国に展開し、順調に売り上げが伸長。
- ○○にてアワードを受賞。○○円の資金調達を受けた
共有:
関連コンテンツ
すべて見る人口の減少と高齢化により、多くの産業で労働力不足が進行している日本。 2023年の有効求人倍率は平均で1.31倍となっており、優秀な人材の採用がますます困難になっています。 その中でも、日本は特にグローバル人材不足という課題も抱えており、国民の英語力の低さや留学者数の減少により希少なグローバル人材の獲得競争が加速する状況に。 このような状況を踏まえ、企業が高い知識と語学力を兼ね備えたグローバル人材を獲得するためにはどのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか。 以下の資料をダウンロードして、貴社の採用戦略のヒントにご活用ください。 ダウンロードはこちら
もっと読む採用審査では、面接での結果が決定打になることが多いでしょう。しかし、在宅勤務のときなど、対面での面接ができない場合もあります。候補者を会社に呼んで直接面接するのに代えて、オンライン通話システムで面接をすることもできます。このように、採用審査のプロセスのなかには、デジタル化できるものが複数あります。採用審査の流れを詳しく紐解いてみることで、普段は当たり前だと思っていたプロセスを効率化できるだけでなく、より迅速に進められるかもしれません。求人を素早く広告する、応募の中から候補者を絞り込む、企業ブランディングも同時に叶える――。この記事では、採用担当者のあなたが、対面での面接ができない時期にも、リモ
もっと読む企業にとって、人材を採用する際の悩みの種は、カルチャーフィットする人材を採用するのか?それとも多様な人材を採用するのか?ということにあるのではないでしょうか? 社風があっていて、価値観を共有できる人材の採用は、自動的に高いパフォーマンスをもたらすのでしょうか?それとも、多様な人材がもたらす影響はより企業へ利益をもたらすのでしょうか? ロバート・ウォルターズでは、 採用担当者 Pernod Ricardとのパネルディスカッションで、これらの疑問を探りました。 調査結果と業界の知見からわかったこと スキルセット、性別、年齢などの面で多様な従業員がいれば、「同じようなチーム」ではなくなるため、より革
もっと読む