自動車業界の転職トレンド

自動車業界の転職トレンド

ロバート・ウォルターズ・ジャパン
インダストリー部門 自動車チーム シニア・マネジャー
安藤 朋洋

自動運転、コネクテッドカーなど技術の進化が期待される自動車分野では、コンポーネント/テストを担うソフトウェアエンジニア、電気エンジニアの採用が活発で、当社で扱う求人数、採用成立件数ともに当社開業以来最高の水準に達しています。自動車関連メーカーの多くが自社に開発担当者を据えはじめ、同時にサプライヤーが完成車メーカーにオンサイトエンジニアを常駐させる動きも広がっています。また大手メーカー各社がサプライヤーの見直しを進めたことにより1次サプライヤーでは営業体制を強化する動きが見られ、営業スペシャリスト、新規開拓(ビジネスデベロップメント)スペシャリストの採用が増えています。

経営統合や事業部の切り離しで組織構造に変化のあった企業が多く、それによって一定数の人材の動きが生まれています。中国、欧州などが電気自動車(EV)を普及させる政策を打ち出し、国内でも経済産業省がEVの普及に向けて動き出しました。このEV化の流れはエンジニアの採用拡大を牽引しています。前出の電気エンジニア、ソフトウェアエンジニアに加えて、リチウムイオン電池の開発を担うマテリアルエンジニアの採用も増えています。

バイリンガルの日本人技術者の人材プールが非常に小さいなか、最近は専門性の細分化が加速しそれぞれの領域での深い見識と充実した経験を求める傾向が強まっています。また国内人材だけでは供給が追いつかない現状を受け、日本語力に対する要求を緩和して技術の優れた外国人を国内外から採用する企業が従来よりも多く見られます。 

自動車業界の技術者の転職では、技術の導入だけでなく研究・開発にも携われるか否かが重要視される傾向が強まっています。採用オファー時に提示される給与相場も2017年時点に比べて5%前後高まっているほか、多くの転職者は前職に比べて5〜15%高い給与水準を提示されて転職を決めています。特に優秀な人材を巡っては他社よりも有利に人材獲得競争を進めるために入社一時金(サインオンボーナス)を提示して待遇の差別化を図る企業も出てきています。

自動車業界の給与相場

カントリーマネジャー/マネジングディレクター

給与(年俸の参考相場):1,600 – 3,000万円

セールスディレクター/エンジニアリングディレクター

給与(年俸の参考相場):1,300 – 2,000万円

セールスマネジャー/エンジニアリングマネジャー

給与(年俸の参考相場):800 – 1,400万円

アカウントマネジャー/セールスエンジニア

給与(年俸の参考相場):700 – 1,200万円

プロジェクトマネジャー/プログラムマネジャー

給与(年俸の参考相場):800 – 1,400万円

アプリケーションエンジニア/デザインエンジニア

給与(年俸の参考相場):650 – 1,000万円

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