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自分自身と向き合い、軸を見つけて、挑戦を続ける

脳科学者・中野信子さんが語る「成長と幸せの関係性」

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 1

脳科学者の中野信子さんは、人生の大きな決断をする時に、必ず決めていることがあるといいます。「2つの選択肢があった時、必ず『わからない方』を選びます。予測できない方。あらすじの分かった映画なんて見たいと思いますか。折角だったら、あらすじのわからない小説を、私は読みたいと思います」

 

人の認知の仕組みについて、研究を続けていらっしゃる中野信子さんに、どのような仕事や挑戦をすれば、人はより幸福を感じられるのかをテーマに、ロバート・ウォルターズが大切にする価値観と照らし合わせながら、お話をお伺いしました。

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 2

確信を持った言動をする人を、私たちの脳は信頼する

商談やプレゼンテーション、そして社内での仕事において、うまくいく人とそうでない人がいる。その違いはどこから出てくるのだろうか。中野さんは、どれだけ相手に安心感を与えられる発信ができるかが大事だと語る。「私たちの社会では、いち早く意見を表明し、説得する力が強い人の意見が通るということが、かなり多くみられます。この人だったら迅速に決定してくれる、自分たちが判断を預けても大丈夫だと感じる人のことを信頼するように、人はできています」内容も大事だが、それ以上に自信を持って自分の考えを発信する人を私たちは支持するのだという。それには脳の仕組みが関係していると中野さんは説明する。

 

「人間は実は、あまり一生懸命頭を働かせるのが好きではないんですね。本当は論理とか正しさとかそんな難しいことを考えたくないんです。休んでいても酸素の1/4、ブドウ糖の1/5を使う。なるべく節約したいところに、『考えろ』と迫ってくる人のことを脳は嫌いになってしまいます」

 

「反対に、何かを決定してくれる人は、自分のその辛さを肩代わりしてくれる、この人についていけば安心だと判断します。なので、確信を持った言動をすることによって、『部下にこの人を持てて楽だ』とか、『この人についていけば今まで開けなかった扉が開ける』と思わせることが重要です。その人の脳の機能の一部を肩代わりしてあげるということですね」

 

そのように振る舞うと、社内外で信頼度が上がり、ファンが増え、仕事も通りやすくなってくるという。変化の激しい不確実性の高い時代だからこそ、なおさら、そのような人が力を持ちやすくなっているのだという。

 

「自分の長所」を謙遜せずに言うトレーニングが必要

とはいえ、謙譲の美徳がある日本人には、そのように自分を押し出すことが苦手な人もいるかもしれない。実力はあるのに、それを周りに伝えられていない人を「もったいない」と中野さんは残念がる。「自分のやったことに確信を持って、『私はこういうことをやりました』と言える人が支持を集めます。このことはすごく大事なのに、あまり教育されていないと思います。グローバル人材として、これから世界で活躍する上で、日本人に一番欠けているところかもしれません。それは自分がやっていることの価値をよく分かっていないとも言えます。『自分はこんなにすごいことをやっている』ということを言えるようにするトレーニングを積んだほうが良いかもしれません」

 

「自己肯定感を上げるという方法もありますが、なかなか大変なので。形から入るというトレーニングのほうが効果が感じられやすいと思います。『自分のやっていることはこんなに素晴らしいのだ』と、人前で言うトレーニングをする。自分の長所を謙遜せずに言うトレーニングです。あまり強く聞こえすぎないように、自分の自覚している長所を伝えた上で、最後はユーモアで締めるという工夫があると良いかもしれません」

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 3

「受け身」のメソッドを身につければ、失敗は怖くない

仕事で失敗したらどうしようと思って、なかなか思い切った挑戦に踏み切れない人も多いだろう。どうやったら失敗を恐れずに挑戦できるのだろうか。

 

「仕事における失敗が怖いというのは、失敗することが怖いというよりも、失敗したことによってその後の仕事がもらえなくなり、自分の生活の基盤が失われるんじゃないかという不安が、恐怖につながっているので深刻に感じられると思うんです」

 

「ですが、そこは切り離せるんですよ」

 

「1回失敗しても、こうリカバーすればいいというセーフティーネットが自分の心の中に出来ていれば、失敗してもそんなに怖くないのです。ネットがなく、失敗したら死んじゃうかもしれないと思っているから怖い。でも、ネットは作れます。失敗したら、こうすれば良いという『練習』をすればよいのです。『受け身の練習』です。投げ飛ばされたら、こう落ちれば痛くないという練習をしておくのがすごく大事です。私たちは、失敗しないことが大事だと教わるので、失敗したら一巻の終わりだと思いがちですが、実は全然そんなことはない。その失敗を痛くなくする方法はどの職場にもあります。情報を持っておくとか、誰々に相談するとか。失敗した時にこうするとよいというメソッドを自分の中に持っておけば、失敗は怖くないのです」

 

「そして、受け身さえ出来ていれば、失敗はしたほうがいいのです。学習し、次に生かせる財産になります」

 

「コミュニケーション能力」はトレーニング次第で一生進化する

人付き合いや仕事における同僚や取引先との関係で、自分はどうもうまくできないなと思う人もいるかもしれない。しかし、コミュニケーションの能力に関しては、人は何歳になってもトレーニングで伸ばすことができると中野さんは指摘する。

 

「認知機能、特に言語に関する能力については、遺伝的な要素は15%くらいでとても小さいです。なので、口下手だとか空気が読めないなどとコミュニケーションに苦手意識を持っている人は、伸びしろがあると思ってほしいです」

 

「苦手な人は、テレビとかネットとかで、いいと思った人の話し方を、毎日のように聞いて真似をしてみるのが良いでしょう。形から入るのが大事です。そういったスキルの蓄積が実を結びます。これは死ぬまで伸びる能力なので、是非トライしてほしいと思います」

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 4

自分よりできる人と「能力をトレード」するという方法

人間の言語能力は、努力次第では一生進化し得る。ただし、気をつけなくてはならないことがあるという。

 

「間違った努力になっていないか、注意が必要です。間違った努力でも満足感はありますが、目指していたところには行けていないことがあります。自分がどこを目指しているのかを常に意識して、俯瞰して、『実はもっと別の道があるかもしれない』と考えるのも重要です」

 

「もしかすると、ある分野では自分より得意な人がいるかもしれません。その人と価値を交換するという『合理的なトレード』をすることができます。それはズルではありません。努力と合理的なトレードのバランスが大事なのです「自分より何かができる人と、自分ができることを交換するためには、自分がここにいるとアピールしなくてはいけません。待っているだけでは、ちょっともったいない。ビートルズですら、マネージャーがいなかったら売れていなかったのですから。なので他人のいいところを見つけ、同時に自分のいいところをアピールし、交換していくと可能性はもっと広がります」

 

「能力の交換を行う際に、日本社会で起きがちなのが、自分にできないことをやっている人を見た時に、『あいつはずるい』と思うことです。これは本当にもったいない。昔は村社会で突出すると村八分にあいました。本当は、突出した能力の人がいたら、その人の能力を生かしたほうがいいのです。自分たちの能力と交換したほうがいい。今、日本社会がそのように転換しつつある時代だと思います」

 

「自分と違う人を見た時に、『ずるい』と思うか、『あ!得した』と思うかどうかが分かれ目だと思います」

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 5

「自分は本当は何を欲しているのか」と問い続ける

では、どうやったら『ずるい』と思わずに、『あ!得した』と思うことができるのだろう。それは、自分が本当にやりたいことと向き合っていくことで近づけると中野さんは考える。「本当に自分がやりたいことって、自分でも分からないと思うのです。自分にはできないことをやっている人がいて、自分が惹かれているのは、その人の業務なのか、社会的地位や名声なのか、生活水準なのか、交友関係なのか。自分にとって『本当にこれだけは外せない』のは何なのか、まず洗い出してみるのが大事かもしれません」

 

「そうすると、その人にとって、実は社会的地位はそんなに重要じゃないかもしれないし、重視しているのは交友関係かもしれない。あるいは、家庭が安定して温かい家庭を築いていることかもしれない。自分が外せないポイントが、必ずあるはずです。自分と丁寧に対話して書き留めておくのが良いかもしれませんね」

 

「独立したコクーン(かいこなどの繭)の中にいると、自分で完結しなくてはと思い込まされますが、人間は別に一人で完結しなくても生きていけるんですよ。自分の足りないことは誰かにやってもらって、その人も完璧ではないから必ず自分のほうができることがあって、それを交換したほうが得だし、コミュニティとしてはより強靭になります」

 

「自分が本当は何をしたいか」に向き合うことが、真のキャリアデザイン

ロバート・ウォルターズには、企業理念がある。

“Powering people and organisations to fulfil their unique potential”

(邦訳:自らの可能性を諦めない人々に力を)

 

ロバート・ウォルターズ創業者のロバート・ウォルターズCEOはこの言葉に込めた意味を、インタビューで次のように語っていた。「私たちの仕事は往々にして、相談者が考えもしなかった職種、業界、国に対して可能性の扉を開くことです。私たちの仕事を推し広げ、我々が十分に力を発揮して仕事ができていれば、私たちは人々の可能性を開くことができると思っています。仕事は、情熱を持って楽しめるものであれば、人生の重要な要素となります。そのためには、正しい選択肢を見つけなくてはなりません」

 

中野信子さんにこれらの言葉を紹介すると、強く賛同するともに自らの体験を語ってくれた。「個人的には、自分の満足度とは、どれだけ学びがあるかだと思います。一つの環境に長くいると、学べることが枯渇していくんです。そういうことをきっかけに転職される方も多いと思うんですよね。私も、転職ではないですが、今アートの領域で新たに大学院に通って、もう一つ博士号を取ろうとしています。そこで見る世界は、今までの世界とはぜんぜん違うし、違う人脈の人たちがこんなふうに世界を見ているのかと知れることがとても素敵」

 

「キャリアデザインとは、『自分は本当は何をしたいか』と向き合うことをさしているんだと思います。本当に自分が満足するものは何かという観点で、転職を考えるということを、私たちはあまり出来ていないので、そういう概念がもっと広まってほしいと思います」

Neuroscientist Nobuko Nakano discusses the relationship between growth and happiness 6

「挑戦の傾き」を常にプラスにしていれば、ずっと幸せでいられるのではないか

最後に、中野信子さんに、人生の大きな決断をする際のポイントを聞いた。

 

「私自身としては、必ずこうすると決めていることがあります。2つの選択肢があったら、よりわからない方を選びます。この人と結婚したら安全確実という人より、わからない人を選ぶ。予測できない方を選ぶ。分かっている人生を送るのが嫌なんです。あらすじが分かっている映画なんて観たいと思いますか。折角だったら、先にあらすじを読まないで小説を読みたいなと思います」

 

「分からない方を選んだほうが絶対に面白いし、得をすると思います。『受け身』さえ取れていれば、失敗しても致命傷にはなりませんから」

 

「快感をもたらす脳内物質ドーパミンは、目標に対して、挑戦して高みを目指していると多く分泌されます。目標を達成してしまうと、ドーパミンの分泌量が減ってしまいます。すると、人生で常にその時点での挑戦の傾きがプラスになっていれば、ずっと幸せであると言えるのではないでしょうか。挑戦の傾きが安定してきたら、また新しい挑戦をしてみるのがいいかもしれません。みなさんにもぜひ挑戦を続けてもらいたいと思います」

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