世界の金融資産は拡大の途上にあります。
特にアジア地域での富裕層の増加が顕著となってきており、各国の金融機関では新興富裕層に対するプライベートバンク、ウェルス・マネジメント・サービスを提供しています。金融業務に必須となるオペレーション部門の求人も増えている状況です。
ボストンコンサルティンググループの「グローバルウェルス・レポート2014」によると、2013年の世界の家計金融資産は前年から14.6%増加して、152兆ドルでした。特にアジア圏の急伸が顕著で、日本をのぞくアジア・太平洋地域の資産は30.5%増となりました。100万ドル以上の資産を持つ世帯は、アメリカが713.5万人でトップ、前年3位だった日本は、金融資産は4.8%の増加となりましたが、世帯数は154万世帯から124万世帯と減り、中国が2位になっています。
金融資産の増加と新興国での富裕層急増の流れの中、注目されるのが、富裕層向けに資産管理、運用などの情報提供、相続・事業承継等、法律や税務に関するコンサルティングを行う、プライベートバンキング、ウェルス・マネジメント・サービスです。
プライベートバンクは外資系企業に長い歴史があります。なかでも巨大企業として挙げられるのはスイスのUBS、クレディ・スイス、英HSBC等です。日本の信託銀行等でもプライベートバンクのサービスを開始していますが、ここで壁となるのが日本の法制でした。日本では、1990年代まで銀行と証券の一体運用ができない時代が続き、現在でも金融商品を扱うためには登録を必要とするため、海外の金融会社と比べるとプライベートバンクによる総合的な資産管理は制限されています。日本の富裕層も、財産を海外に移した上で運用をしており、各社、日本語での顧客対応にも力を入れています。
アジア圏を中心に新興富裕層を囲い込む戦略も必須です。新興国は、これからも富裕層がさらに増加する可能性が極めて高いため、プライベートバンキングを提供する企業による戦略も盛んになるでしょう。特にシンガポール、香港などで新たなサービスを立ちあげる金融機関の動きには注視しておく必要があります。
質の高いウェルス・マネジメント・サービスを提供するためには、バックオフィスオペレーションおよびシステム構築が欠かせません。新興富裕層向けプライベートバンキングのオペレーション、バックオフィスの構築にバイリンガル人材の需要が発生することが予測されるところです。
プライベートバンキング、ウェルス・マネジメントのオペレーション業務を担う人材に求められる能力は、各国の金融制度改正にかかるオペレーション、システムソリューションの企画・立案のスキルです。実際に外資系の金融機関で資産管理に関するオペレーション業務を経験した人材に、需要が集まる傾向があります。
また、世界にまたがるプライベートバンキングの事業展開において、バイリンガル人材に注目が集まるのはいうまでもありません。英語はもちろん、成長著しい中国をはじめとした新興国の言語についても、ネイティブレベルのスキルを持った人材や、現地での長期滞在や留学経験が重視されるでしょう。
なお、具体的な金融の求人状況等についてはこちらをご参照ください。
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