マスク着用でも転職面接を成功させる6つのヒント

かつては花粉症やインフルエンザ感染が増える時期以外には見かけることが少なかったビジネスシーンでのマスク着用。転職時などの採用面接では、表情や声から与える印象が特に大切なことから、マスク着用は原則NGとされてきました。
しかし、ウィズコロナ時代のいま、マスクを着けることが生活上の基本マナー、さらには安全衛生に配慮していることを示す上でも大切なビジネスマナーとなっています。そこで増えているのが、転職時の面接ではマスクを着けるべきか外して入室するすべきかという質問です。
この記事では、転職面接でマスクを着用すべきかの判断から、マスク越しでも面接官とコミュニケーションを円滑にするためのコツまで、マスク着用でも転職面接を成功させる6つのヒントを紹介します。
1. 面接時のマスク要否を確認しておく
外出自粛が解かれ多くの企業ではオフィスに来客者を受け入れ始めていますが、面接以外にも来訪者にはマスク着用を求め、応対する社員にもマスクを着けさせている会社がほとんどです。面接はビジネスシーンの延長なので具体的なリクエストがなければマスク着用が基本マナーと考えられますが、面接が決まったら事前にキャリアコンサルタントにマスク着用の要否を確認しておきましょう。
2. 入室時に一言添える
入室して面接官との挨拶を済ませたら、冒頭で「このような時期なのでマスクをつけたままお話ししますが、聞き取りにくいなどありましたら仰ってください」と一言添えておくといいでしょう。
3. 聞き返されても冷静に対応する
マスクを着けた面接では、相手の質問が聞き取りづらかったり、自分の回答を聞き返されることがしばしばあります。ソーシャルディスタンスも加わり相手の真正面に座れず、2メートル前後離れている場合は一段と声が伝わりづらくなります。相手に自分の話が伝わっていないのではと不安になったり、コミュニケーションが円滑に進んでいないことにフラストレーションが湧いてきてしまうこともあるでしょう。2人が互いにマスクを着けていて、真正面を避けて斜めに座っているなどの状況では聞き返されること、聞き返すことは「当たり前」だと割り切って臨めば、聞き返されても不安に感じずに冷静に対応できます。
反対に、面接官からの説明や質問が聞き取れなかったときも、重要なポイントだと感じた場合は躊躇なく、そして丁寧に聞き返しましょう。
例「申し訳ございません。○○○のところの後が聞き取れませんでしたが、大切なポイントかと思いますのでもう一度お話しいただけますか」
4. 声はワントーン高く、活舌良く話す
マスクで口元がおおわれていると、普段の声さえも独り言を呟いたときほど小さく聞こえてしまいます。自分が話す際には普段よりも大きめの声を心がけましょう。また、声がこもって聞き取りづらくなるため、ただ大きな声を出すだけではなく普段よりもワントーン高めの声を試してみるのもいいでしょう。口を十分に動かして活舌よく、はっきりと話すことも大切です。数字や重要なキーワードは、誤って伝わらないように、2回繰り返す、または回答をラップアップする際に繰り返し強調するといいでしょう。早口の人は、普段よりペースダウンすることを心がけましょう。また、重要なキーワードや強調したい話の前後には一呼吸おくことで、対話相手(面接官)が情報を理解しやすくなります。実際にマスクを着けて練習し、自撮りをして声のこもり方などを確認しておくのも有効です。適切な声のトーン・大きさ、話すスピードを調整しておくことで、面接本番も緊張せずに臨めます。
5. アイコンタクトとジェスチャーを有効に使う
マスクを着用すると、口の動きや顔全体の表情が読み取りづらいのでアイコンタクトや目をそらすタイミング、ジェスチャーが大切になります。面接官からの説明や質問を聞くときはアイコンタクトを意識しましょう。『聞いて理解する』ことが大事なので、相手の目をみることが基本です。また、アイコンタクトを保ちながら軽くうなづいて理解していることを明示するのも大切です。ただ、マスクで口元がおおわれて目の印象が際立っているため、ただ真剣に話を聞いているだけでも、意図せず退屈しているように見えてしまったり、睨んでいるように見えてしまうこともあるので注意が必要です。
反対に、自分がしゃべるときも相手の目を見て伝えることを意識しましょう。座り姿を整えるだけでなく手指や腕を使って具体的なジェスチャーを加えると、聞き取りづらさを補填できることもあります。普段はアイコンタクトに気恥ずかしさを感じる人も、マスクで顔の半分が隠れていると不思議とアイコンタクトがしやすくなることも。面接だけでなくビジネスシーンやコミュニケーションでもアイコンタクトは有効なので、この機会に慣れるようにしましょう。
6. マスクはできるだけ白を選ぶ
ウィズコロナのもと、マスクは対話相手(面接官)に安心感を与えるものになっています。清潔感を示すうえでもマスクは白(あるいはライトブルー)の無地のものを選びましょう。布製の柄物、色のあるものは避けるのが無難です。色や柄が放つ印象のせいであなた自身のプレゼンテーションに影響してしまうほか、普段よりも顔の表情が伝わりづらいので会話のノイズになってしまいかねません。女性は、マスクを着けて顔全体をみたときの眉メイク・アイメイクの印象も確認しておきましょう。プロフェッショナルかつ利発にみえながら、きつくない印象に仕上がっていれば理想的です。
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