スペシャル・インタビュー「ゲーム業界への転職」

ゲーム業界への転職

ロバート・ウォルターズ・ジャパン IT部門
ディレクター
トモカズ・ベッゾルド

IT人材の大切な資質は、新しい技術への探究心

- Eスポーツが盛り上がっています。ロバート・ウォルターズも6月にゲームイベントを主催しました。「ゲーム」をテーマとしたイベントは今回が初めてですか?

そうです。ロバート・ウォルターズ・ジャパンではこれまでもネットワーキングイベントで様々なコンテンツを試してきましたが、ゲームをフィーチャーしたのは今回が初めてです。参加者の皆さんからは身に余るほどのポジティブなコメントばかりが寄せられました。中でも「同じようなイベントは今まで無かった。人材紹介会社で今回のようなゲームイベントを実施しているところは無い」といったコメントが最も多かったように思います。ゲーム会社でない異業種企業がゲームイベントを主催したこと事態がとても珍しいようです。

イベントでは世界大会でも上位に君臨する有名プロゲーマーをゲストに迎えました。ゲストとの交流を楽しみに集まった参加者も多く、会場は興奮と熱気に包まれていました。ゲーム対戦ステーションを5つ設置して、トーナメント戦を実施。これまでのどのネットワーキングイベントよりも参加者が一個人として楽しんでいるように見えました。ゲーム対戦の実況解説を買って出て、マイクを握って盛り上げてくださる参加者も!会場の一体感がとても高かったことに驚きました。

- イベントの目的は何ですか?

ロバート・ウォルターズ・ジャパンでは転職希望者や当社を通じて転職した方をご招待したイベントを定期的に行っています。度々楽しいイベントを実施する人材紹介会社としても好感を寄せてくださっているようです。今回も、何か新しいことに挑戦したいと思いました。様々な業界で働くITスペシャリストが集まって共通の趣味を介して一緒に楽しめるものは何か。IT業界の専門スキルに特化したイベントではなく、ITスペシャリストの一人ひとりが一個人としてプライベートで熱中しているものは何かを考えた結果「ゲーム」に辿り着きました。

IT分野に従事するプロフェッショナルの多くが初めてテクノロジーに触れて、革新的な技術を目の当たりにしたきっかけこそがゲームでした。採用企業にIT人材を紹介する際に最も大切にしている候補者の資質のひとつは、新しい技術を求めて探究する熱心な姿勢です。当社IT部門のコンサルタントもゲーム好きばかりです。私たちは自分たちをIT分野の人材コンサルタントなだけではなく、ITコミュニティの一員だと思っています。ITコミュニティにネットワーキングの場を提供したいという思いもありました。様々な業界のIT部門で働くプロフェッショナル、ゲーム分野で働くITスペシャリスト、ゲーム会社の採用担当者など、ITスペシャリストが50人ほど参加しました。ゲーム分野への転職に関心のある方がゲーム業界の近況を聞くなど、参加者同士の交流・歓談にも役立ったように思います。

- なぜ今ロバート・ウォルターズはゲーム業界に注目するのでしょうか?

当社に登録するITスペシャリストが関心を寄せる分野だからです。人材需要に対して専門人材の数が足りていない人材不足はゲーム業界でも同様です。

ゲームは比較的新しい産業なため採用のほとんどが若手人材です。そのためIT分野でも金融機関・Eコマースなどの他業界に比べて給与水準が低めです。たとえば金融機関のIT部門から転職する場合、25%も年収額が下がることがあります。これも他業界のITスペシャリストがゲーム分野への転職を考える際の足かせになっていると考えられます。その一方でジュニアレベルのエンジニアを巡っては他分野からも引き合いが強いため、ゲーム業界の人手不足が進みやすい構造ができています。ビジネスの成長には、優秀な人材と十分なリソースが欠かせません。スキルセットの充実した優秀な人材を採用するためにはゲーム分野でも給与水準が引き上げられる必要があるでしょう。

長期的なキャリアプランを構想する上で、ゲーム業界での勤務歴が次の転職にどう影響するかに悩み、職業でなく「趣味」と見なされてしまわないかといった不安を抱く候補者もいますが、そうしたケースでも採用企業側に候補者の不安を率直に伝えて、候補者・採用企業担当者と一緒に話し合って不安を解消し、双方納得の上で転職が成立しています。

- この課題は日本特有ですか?海外ではどうなのでしょうか?

日本のゲーム市場は欧米などの諸外国と少し異なります。海外ではPCゲームが主流でEスポーツが大人気ですが、日本ではモバイルゲームとコンソールゲームが主流です。ゲームはまだ成長中の新興ビジネスです。スタートアップ企業に関する価値観と似ているかもしれません。シリコンバレーの人々が描くスタートアップ企業のイメージと日本人のそれとは大きく異なり、スタートアップ企業への入社はリスクが高いと身構える日本人は今でも少なくありません。ゲーム会社は採用に関してとても寛容で、選考プロセスについても私たちの提案に真剣に耳を傾けてくれます。イベントを実施して候補者を募ったり、オフィスツアーを実施するといった新しい試みも積極的・柔軟に受け入れてくれます。今回のゲームイベントを実施する際にも信頼と支援を寄せてくれました。

- ゲーム業界への転職に挑戦したい方にメッセージをお願いします。

Eスポーツイベントでは大盛況が続いるように、ゲーム市場がこれから更なる飛躍を遂げるでしょう。ゲーム会社から別のゲーム会社へという転職が一般的ですが、それだけでは日本のゲーム業界が抱えるバイリンガル人材需要を補えません。ゲーム業界への転職に興味がありながら実務経験が無い方もいるのでしょうが、私たちがそうした隠れた人材を探し出すことはとても難しいのが現状。レジュメ(職務経歴書)に「ゲーム」と記されていないITスペシャリスト一人ひとりに、ゲームが好きか、ゲーム業界での仕事に関心があるかをヒアリングして確認します。技術職ですから当然スキルは重要ですが、ゲーム会社の採用ではゲームに対する熱心な向き合い方(パッション)こそが最も重要視されています。求人への応募を希望する候補者には「その会社のゲームをダウンロードして、最低数時間はプレイしてみてください」とご案内しています。採用企業へ候補者のレジュメをお渡しする前に、実際にプレイしてみて面接と採用後の業務に備えることを奨めています。

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