会計基準のグローバル化に注目

Accounting standard

今後の財務・経理分野の展望


近年、財務・経理分野で注目を集めているキーワードは、「IFRS」でしょう。IFRSとは、「International Financial Reporting Standards」の略称で、日本語では国際財務報告基準と訳されます。つまりは、各国企業の財務諸表を比較可能にするためのグローバルスタンダードで す。従来、会計制度は国ごとに異なるのが当然と考えられてきましたが、経済活動のグローバル化が進む中で、会計基準でも世界標準を定めようという動きが出 てきたことは自然な流れでした。IFRSは2005年からEU域内市場での統一基準として採用され、すでに世界80ヶ国以上で導入されています。日本にお いては、2010年3月期から「任意適用」が認められました。当初は金融庁より2015年からの強制適用の可能性が示されていましたが、その後、東日本大 震災などの影響や産業界における準備状況等を鑑みて、2011年6月には「強制適用は早くて2017年からとする」という方針が打ち出されました。

2013年6月には、一般社団法人日本経済団体連合会が「今後のわが国の企業会計制度に関する基本的考え方 ~国際会計基準の現状とわが国の対応~」と題した政策提言をまとめ、自由民主党が「国際会計基準への対応についての提言」を、ついで金融庁の企業会計審議 会が「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」を発表するなど、俄然注目度が高まってきています。

強制適用は延期されたものの、大手企業では2015年からの強制適用をにらんでIFRS導入にむけたプロジェクトを進行させていたこと、海外での事業展開 や資金調達においてIFRS準拠の財務諸表開示を求められるケースが増えていることなどから、IFRS準拠での財務諸表作成を進める企業が着実に増加して います。

 

財務・経理分野でもグローバル対応がキーワード


IFRSの導入にみられるように、現在ほとんどの国内企業は、これまでの日本式会計監査からグローバル化への過渡期にあるといえます。財務・経理職の強み といえば業界を問わない汎用性にあり、しっかりとした経験を積んでいるのであれば、転職のチャンスは多く得られるはずです。

その中で注目される職能・経験は、まず「会計基準の国際化業務」。IFRSの他、米国基準(US-GAAP)の知識または経験が求められる求人も見受けら れます。さらに親会社や子会社、関連会社を持つ大手企業で活かされる「連結決算業務」。最近では、海外企業との連結決算業務の経験を求める求人も見られま す。近年、日本企業同士のM&Aのみならず外資系企業のM&Aも目立つ中で、「M&A関連業務に関する経験」もアピールポイントとなります。具体的には、 業界・株式市場や競合他社の分析、M&Aのプロセスに関する知識や経験などですが、M&Aの経験者は絶対数が少ないため、経験はなくとも意欲をアピールす ることでプラス評価につながるでしょう。さらに、上場を目指す新興企業であれば「株式公開(IPO)業務」なども重宝されます。

ビジネスのグローバル化が進む中、経理・財務分野においても、会計知識に加えて英語力や社内・社外の交渉力、柔軟性などを持ち合わせた多才な人材が求められています。

 

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