ITコンサルタントからキャリアコンサルタントへ

Q. インドでは、どんな仕事をしていましたか？

ITコンサルタント会社で勤務していました。クライアントサイドに就いて、大手の外資系消費財メーカーのITプロジェクトを担当していました。 クライアントと協力して要件を理解するには、高いコミュニケーションスキルが欠かせません。十分な情報を聞き取って、開発チームに伝えるためには技術的な知識も不可欠でした。

Q.人材紹介業への転職を決断しましたが、その決め手は何だったのでしょうか？

正直にいうとキャリアコンサルタントになろうと考えたことはありませんでした。インドでは馴染みのない業界でしたので。きっかけは、日本に引っ越してすぐに夫がロバート・ウォルターズのことを知って、「まずは調べてみたら？」と勧めてくれたことでした。ロバート・ウォルターズのWebサイトで採用に関するコンテンツを読んでいくうちに、ずっと前からこの仕事に就くべきだったのでは、と感じたのです。

クライアントとの綿密なコミュニケーションから要件を理解して、ソリューションを提供する――。あらゆる面で、前職の仕事とも通じるものがありました。クライアントとの仕事はこれまで通りとても充実していますが、候補者との関わりもあるので、この仕事は前職以上に面白いと感じています。

Q. キャリアコンサルタントの仕事を教えてください。毎日どんなことをしますか？

仕事はとても幅広く、毎日のルーティンのようなことは少ないので、説明が難しいのですが。私の主な仕事は関係性を築き、維持することです。 クライアントとキャッチアップミーティングをして、求人・欠員補充ニーズを聞きます。続いて、潜在的な候補者を調べて、候補者をクライアントに紹介します。電話で済ませるのではなく、外出して直接クライアントや候補者と会うことを大切にしています。そのほうが、私のことを知ってもらうこともでき、信頼を寄せてもらいやすくなるからです。

Q.この仕事のどんなところが好きですか？

毎日新しい学びがあることです。どんな案件でも、採用プロセス自体はほとんどかわりません。でも、どれひとつとっても同じシナリオでは決着しません。1件ずつ課題も要件も異なります。会社の採用ニーズも、候補者の転職ニーズも三者三様。彼らは皆、何か特別なものを探しています。クライアントとのコミュニケーションでは、どんな仕事のためにどんなスキルセットを要しているのかを把握し、候補者との関りからは、給与額への期待だけではなく、先々のキャリアへの期待値も理解しなくてはなりません。両者が満足し得るように状況を細かく察知して、ソリューションを見出そうと考えていると、毎日ワクワクした気持ちで仕事に向き合えます。

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