市場の変化とともに 歩んだ、私のキャリア
20年勤めた日系企業から外資系へ、そして再び日本企業へ
横山様とロバート・ウォルターズ・ジャパンとの関係は、現日本支社代表兼北東アジア&グレーター・チャイナCEOのJeremy Sampsonがコンサルタントとして横山様の人生初の転職を支援したことから始まりました。その後も2度の転職をサポートし、15年以上にわたりキャリア形成に伴走する長期的なパートナーとして関係を築いています。今回は、エネルギー業界の変化とともにキャリアを切り拓いてきた横山様に、その歩みと転職観について伺いました。
転職を意識し始めたきっかけと準備
大学生の頃から、大型機械やプラント設備を扱う事業領域に関心を持ち、その分野を中心に就職活動を進めていました。最終的に、オートバイが好きだったこともあり、川崎重工業に入社しました。川崎重工業では、発電プラントの国内営業・海外営業、ガスタービン事業の海外営業・国内営業など、さまざまなポジションを経験する機会に恵まれました。当時は、このまま一社でキャリアを築いていくのだろうと考えていました。
転職を意識するようになったきっかけは、入社から約12~13年が経った頃、周囲の同僚が何人か転職していったことです。それまで遠い存在だった「転職」という選択肢が、一気に現実味を帯びてきました。
とはいえ、すぐに転職活動を始めたわけではありません。まずは転職エージェントに相談し、自分の市場価値やどのようなポジションがあるのかを把握することから始めました。また、それ以来、職務経歴書を毎年更新することを習慣化しました。今すぐ転職するためではなく、いざという時に動ける状態を作っておきたかったのです。
外資系企業への興味も少しずつ高まっていました。日系企業にいながら英語での読み書きは日常的に行っていたため、その経験を今後もっと発展させたいという気持ちがありました。
東日本大震災を機に外資系企業へ転職
大きな転機となったのは、2011年の東日本大震災です。当時は円高が進行していたことに加え、原子力発電に代わる選択肢として高効率コンバインドサイクル発電の重要性が高まっており、大型ガスタービン事業に携わりたいという想いを強く持つようになりました。そのタイミングで、ロバート・ウォルターズ・ジャパンのコンサルタントであったJeremy(現日本支社代表兼北東アジア&グレーターチャイナCEO)からシーメンスを紹介してもらいました。
ロバート・ウォルターズは長期的な視点でキャリア形成を一緒に考えてくれる、パートナーのような存在だと感じています。
初めての転職は大きな決断でした。20年勤めた大企業を離れることへの不安もあり、家族や同僚、知人から引き留められることもありました。ロバート・ウォルターズ・ジャパンのサポートは非常に手厚く、面接前後のフォローアップを含め、疑問や不安が解消するまで何度も相談に乗ってもらいました。
「自分は本当に何をやりたいのか」を真剣に考え続けた結果、自信をもって転職という決断をすることができました。その後もロバート・ウォルターズ・ジャパンとは継続的に関係を築いており、結果として3度の転職をサポートしてもらいました。単に目の前の求人を紹介するのではなく、長期的な視点でキャリア形成を一緒に考えてくれるパートナーのような存在だと感じています。
エネルギー市場の変化とともに歩んだキャリア
シーメンスでは大型ガスタービンビジネスに携わりながら、多くの学びと刺激を得ました。その後、日本のFIT制度によって再生可能エネルギーの導入が加速する中、エネルギー市場の変化に大きな可能性を感じるようになります。特に、再生可能エネルギーを支える調整電源としてのガスエンジンの役割に魅力を感じ、次のキャリアへとつながっていきました。
- 石炭火力発電・離島向けディーゼル発電(川崎重工業)
- 小型ガス発電・コージェネレーション(川崎重工業)
- 中・大型ガス発電(シーメンス、バルチラ)
- 地熱発電(地熱発電ディベロッパー)
- 蓄電池エネルギー貯蔵システム(蓄電池メーカー)
シーメンスへの転職を皮切りに、その後約15年にわたり複数の外資系企業でキャリアを積んできました。振り返ると、私の外資系でのキャリアは、エネルギー業界の大きな変化と歩調を合わせるように広がっていったように思います。
メーカー営業から事業開発へ広がった視点
メーカー営業としての経験に加え、地熱発電事業ではデベロッパー側の立場も経験しました。これまでとは異なる視点から事業を捉えることができたのは、非常に貴重な学びとなりました。さらに、蓄電池エネルギー貯蔵システムの分野では、急速に成長する市場の中で営業および事業開発に携わり、業界に対する理解を一層深めることができました。
私はもともと好奇心が旺盛で、新しい環境や異なる文化に飛び込むことを楽しめるタイプだと思います。また、各社において一貫してプレイングマネージャーとして現場とマネジメントの両方を担ってきました。外資系企業での約15年間を通じて、日本企業と外資系企業それぞれの強みや価値観に触れることができたことも、私にとって大きな財産となっています。
そして今回、新たな挑戦として再び日系企業へ転職することを決めました。20年を過ごした日系企業から外資系企業へ、その後15年にわたり複数の外資系企業で経験を積み、再び日系企業へ戻ることになります。異なる企業文化や事業環境の中で培った経験を活かしながら、異なる業界、新たなステージで価値を発揮していきたいと考えています。日本企業と外資系企業の双方で培った経験を、新たな環境で活かしていけることを楽しみにしています。
キャリア形成で大切なのは、軸をもって準備し続けること
転職において私が特に重視しているのは、「数年後の理想像」よりも、「入社後すぐに自分が価値を発揮できるか」という点です。どれほど条件が良くても、自分が活躍するイメージを持てない職場には転職しません。だからこそ、自分なりの軸を持つことが大切です。私の場合、その軸は「転職すること」ではありません。「好奇心と成長のためにキャリアを広げ続けること」です。転職はあくまで手段であり、目的ではありません。
私自身、転職エージェントとの付き合い方についても同じ考えを持っています。転職活動を始めるタイミングだけで相談するのではなく、市場動向や自身の市場価値を定期的に確認しながら、長期的な視点でキャリアについて対話を続けてきました。
特にエネルギー業界のように変化の大きい業界では、一つの領域だけでなく業界全体を横断的に理解しているエージェントの存在は非常に重要だと感じています。ロバート・ウォルターズ・ジャパンはチームで求職者をサポートする体制が整っており、その点も大きな強みだと思います。
最後にアドバイスをするとすれば、焦って転職活動をする必要はないということです。私は常に準備を整え、本当に自分に合う機会が訪れるまで待つタイプでした。どのような時代であっても、チャンスは準備している人のもとに訪れるものです。今ではAIをはじめとする便利なツールもあります。そうしたものも活用しながら自身のキャリアを定期的に棚卸しし、いつ訪れるかわからない次の機会に備えておくことが大切ではないでしょうか。