影響力ある経営の基本条件

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リーダーシップという言葉を使うとき、私たちは間違いなく経営幹部に期待を寄せます。つまりリーダーは仕事のみならず私生活でも、説得力ある手本を示す義務があるのです。この義務を担うことで、社員や同僚が真似し見習いたいと思うリーダー像、「先頭に立って範を示す」という言葉の定義そのものの体現が形作られていきます。

有言実行

これは至って簡単に思えるかもしれませんが、意外にも実践は容易ではありません。経営陣が口にする言葉と実際の行動の間には、彼らが考える以上にしばしば矛盾が生じています。こうした矛盾は一見些細に思えるかもしれませんが、リーダーや経営陣の信用を損ないかねません。

たとえばワークライフバランスの重要性を訴えながらも、社員に長時間労働を求めるような目標を設定すれば、口ばかりで偽善的だと思われます。「社内の人材を昇進させる」企業文化を強調する一方、シニアレベルの欠員を社外採用で補充すれば、社員はやがて経営陣のリーダーシップへの信頼を失うでしょう。

危ない橋も渡る

イギリスのトニー・ブレア元首相はかつて、「リーダーの技量は『ノー』ということにある。『イエス』という方がたやすいからだ」と語りました。リーダーでいるために、十分な判断力や、物事を成し遂げるため苦渋の決断(―時には支持されない決断)を下す能力が求められることもあります。無能な管理職を解雇する、収益改善のため経費節減する、経営トップに立ち向かい社員の利益のために戦う、といったことです。

進むべき方向や目標を達成する手段を得るため、人々はリーダーに指示を仰ぎます。リーダーと上司の違いを挙げるなら、上司は単に進めと言われた方向に向かうのに対し、リーダーは途中で出会うあらゆる障害を乗り越え、先頭に立って指揮をとります。

優れたフォロワーになる

この原則は、普通はリーダーシップの指南書に記されていませんが、指導力を語る上で全く評価されていないが、極めて重要な側面のひとつです。古代ギリシャの哲学者・医学者のアリストテレスは、「従うことを学ばなかった者は、良い指揮官になれない」と信じていました。フォロワーシップ(自ら進んで従う能力)は、リーダーシップをとるための試練です。

物事を学ぶ最善の方法は、優れたフォロワーになり、常に自分が目指す人々と比べて我が身を評価することです。最高のリーダーを手本とし彼らの成功から学ぶ中で、目の前の状況や自分の上司に合わせて柔軟に対応できるようにもなり、部下とのコミュニケーション方法に関する洞察力が得られます。優れたリーダーシップを支持し擁護すると同時に、悪いリーダーシップの要素や人々がリーダーに何を求めるかを理解できるようになります。社員を軌道に乗せることで効果的にリーダーシップを形作り、企業の統率力に好影響を与えることができます。

社員を財産とみなす

リーダーにとって、自分は完璧でなく、あらゆる才能に恵まれた人材など一握りしかいないのだと認めるのは大切なことです。とはいえ、優れたリーダーに共通するひとつの特徴として、自分の強みや能力を強く自覚し、不得意分野を補える優秀な人材を意識的に身の周りに配置している点が挙げられます。先見性に富むゼネラルエレクトリック社元CEOのジャック・ウェルチによると、リーダーの役割はビジョンと健全な企業文化を授け、優秀な人材と優れたチームを構築し、彼らに指揮のとり方を示すことだと言います。

また優れたリーダーは、社員が最大限に能力を発揮できるよう、意図的に彼らに介入し、指導や助言を行い、影響を与えるべきです。リーダーシップの実践とは、自分のビジョンを力強く明確に語り、社員を鼓舞してそのビジョンを支持させることでもあります。やってほしいことを無理強いしたり命令するのは簡単で すが、社員の潜在能力を見抜き、なりたい自分を目指す野心を育て、リーダーのためにビジョンを実現したいと思わせるには、明確なビジョンを持った人材が必要です。

定期的な自己評価を行う

リーダーシップとは、自分の経営スタイルやスキル、アプローチ、同僚や部下への理解を学び絶えず改良していく持続的なプロセスです。効果的にリーダーシップをとるには、常に自分が有利な立場に立ち、動向や情勢の変化に柔軟に適応する必要があります。

定期的に次のような自己評価を行えば、正しい方向に進み続けるだけでなく、リーダーシップという職務で守るべき重要な指針も得られます。物事が上手くいか なかった場合は自分が責任をとり、成功した時は周囲の人に花を持たせていますか? 自分がやるべき仕事を他人に任せていますか、それとも全部自分で引き受け、何一つ人に委ねないという状況になっていませんか? 態度、性格、姿勢面で常に部下や同僚の模範となっていますか?ベストを尽くすよう社員を鼓舞するため、最大限の手段は講じていますか?ベストを尽くしていない社員を激励し意欲を掻き立てていますか?社員が進んでリスクを負い、失敗から学べるようにしていますか?

最も優れたリーダーは大抵、長い年月をかけて組織を率いるための自分なりのスタイルを身につけています。強力なリーダーシップを発揮する鍵は、自分に一番合ったスタイルを見つけ、どんな状況にも適応できるようにすることです。

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