第3四半期の有効求人倍率と雇用動向ダイジェスト

ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:デイビッド・スワン)は、日本企業のグローバル化・外資系企業の日本進出をサポートするバイリンガルのスペシャリストに特化した人材紹介会社です。弊社では、厚生労働省が発表するデータを四半期ごとにまとめ、弊社の見解を発表しております。
厚生労働省が10 月28 日に発表した9 月の有効求人倍率は前月比0.01 ポイント上昇の1.38 倍となりました。7~9 月までの3 箇月平均は1.37 倍でした。
2016 年第3 四半期も引き続き訪日外国人の増加などを受けて新規求人数は宿泊業, 飲食サービス業(9 月は17.1%増)が高水準となったほか、建設業(10.2%増)、医療, 福祉(10.2%増)などで人手不足が続きました。
職種別の有効求人倍率では、建築・土木・測量技術者(4.70 倍)や情報処理・通信技術者(2.35 倍)などの専門的・技術的職業は高い需要が継続。老朽化の進んだ施設の改修、震災後復興、東京五輪関連施設の建築需要などを受けて建築関連職種は特に高い水準の求人倍率が続いています。Web エンジニアなどをはじめとするWeb 関連専門職に対する引き合いも強い状況です。また、IoT(モノのインターネット化)、ICT(情報通信技術)関連の技術者などをはじめ、FA(フィナンシャルアナリスト)などでも業界間を跨いだ人材移動が増えており、業界間のボーダーレス化が進んでいます。
弊社の取り扱う求人依頼でも、業界をまたいだ転職者が増加傾向にあります。
営業関連の仕事も人手不足が続いている職種のひとつですが、小売・卸売業で広くニーズが強まっているほか、医療関連ではCRO(開発業務受託機関)でMR(医療情報担当者)の需要が目立ちます。貿易関連、メディア企業でも営業職の採用意欲が強まっています。
デイビッド・スワン(ロバート・ウォルターズ・ジャパン代表取締役社長)のコメント:
「2016 年下期も、上半期の流れを引き継ぎ広範な職種で人手不足が続いています。転職市場では、求人数が伸びるとともに、求職者数もより積極的に求職活動に動くようになっています。第4四半期には、企業が年初から就業できる人材の採用活動を本格化させる一方、求職者による冬のボーナス後の転職を狙った求職活動が活発化するとみられます。
また、35 歳以上の中堅人材に対する需要が伸びており、即戦力となる経験者を社外から求める企業が増えています。日本国内の企業のグローバル化や外資企業の参入も続くなか、英語をはじめとする語学力を持つ人材需要も一段と強まっています。」
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