ステークホルダーの正しい意味とビジネスでの使われ方(2)
ステークホルダーマネジメントとは
ステークホルダーマネジメントとは利害関係者のマネジメントのことです。利害関係者というと難しく聞こえるかもしれませんが、一つのプロジェクトで巻き込まなければならない関係者というとわかりやすいでしょう。
例えば情報システム部で新しいシステムの導入の場合であれば、情報システムの部署はもちろん、部署の上司や、そのシステムを使う部署の人達もステークホルダーにあたります。新しいシステムの導入は当事者たちからすると非常に魅力的に聞こえるでしょう。ただ、実際他の部署の人達からすると、古いシステムのままではダメなのかという否定的な意見を持つ人たちもいるでしょう。その方々に当事者意識を持たせプロジェクトを前に進めていくのかステークホルダーマネジメントとなります。
ステークホルダー分析とは
ステークホルダー分析は上記にあげたように、ステークホルダーに対してどのようにアプローチしていけばいいのかを分析することです。その事業・プロジェクトに対しての関心度や現在どういった状況で最終的にどうなってほしいのか、をまとめるものになります。
例えばメールでやり取りをすると、返答が遅い人やメールではコミュニケーション取れない人には打ち合わせやミーティングでアプローチしようといったアプローチ方法や、この部門長は入れておくべきステークホルダーだけれども、このプロジェクトに対して、その部門への影響力は少なく、また現時点でそのプロジェクトに対して賛成してくれていることから都度の連絡する必要はないといったものになります。
社内プロジェクトもそうですが、経営戦略といった企業の大きな事業のステークホルダーとなると、株主や消費者、従業員のようにステークホルダーは変化します。
ステークホルダーエンゲージメントとは
ステークホルダーエンゲージメントは直訳すると、ステークホルダー、つまり利害関係者とのエンゲージメント、つまり約束や歯車のかみ合いのことです。利害関係者との歯車のかみ合い、利害関係者との積極的な関わり方のことを言います。
企業が行うステークホルダーエンゲージメント
企業が行うステークホルダーエンゲージメントはいくつかあります。
- 株主:株主には自社商品などの優待券を配り自社へのかかわり方を積極的に作り、株主総会などで意見を聞いていく
- ユーザー(顧客):顧客には何か品質に問題があった場合のニュースリリースでの情報を適切に開示、そしてお客様サポートで意見を集める
- 従業員:従業員は公正な人事や従業員満足度といった調査
- 取引先企業:取引先にはCSRなどの環境問題への取り組み
- 社会:ボランティア活動などを通じた社会貢献
以上のようにあらゆるステークホルダーに対して積極的な関わりを持ち、経営に活かしていくことがステークホルダーエンゲージメントです。
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