研修・トレーニング担当者に求められる組織開発(OD)

研修やトレーニングを担当するHR業務では、雇用した従業員のトレーニング、研修を担当し、組織を発展させる人材教育を行う役割を担っていますが、これは一人ひとりの社員のスキルを高める観点からのみ語られるものではありません。
現在、外資系企業などで注目されるHR理論に、人と人との関係などの変革を図り組織全体を見渡し構成する組織開発(OD)があります。
組織全体をコーディネートする研修体制をつくる
ODを理論化した分析者のひとりであるコンサルタントのW・ウォーナー・バークが「組織開発教科書」で行った定義によると、組織開発とは「行動科学の知識を応用し、組織文化を変革するプロセス」とされます。
組織開発では、組織を「トータル・システム」とみて、個人の価値観を企業風土とマッチさせることで、組織のパフォーマンスを向上させることを考えます。
組織文化としての規範を構築することで、個人の行動が変わり、個人が十二分に力を発揮しながら、さらに組織の発展に寄与するシステムを作り上げるアプローチなのです。
手法としては、組織の役職者とワーカー、また部門間を横断したミーティングにより、理念を共有し、事業展開について各者の役割について理解を深める「ホールシステム・アプローチ」等があります。
ODは概念的に広く、フレームワークは各社様々。対象とする社員層により手法は異なりますが、社会学や行動心理学など、学際的な知識が提供され、最終的に組織全体の機能を向上させる視野を持っていることは共通しています。
組織開発担当者に求められるスキルとは?
組織開発を担う人材に求められるのは、単純に人を採用するといった考え方だけではなく、組織を活性化させるための土台を作り上げるファシリテーターとしての能力です。
従業員のみらずアウトソーシングの発注先ついても、広い視野でコーディネートし、組織の活性化にプラスとなるような施策を立案、実行する人材が求められています。
なお、具体的な人事(研修・トレーニング)の求人状況等についてはこちらをご参照ください。
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