製造業の転職トレンド

製造業の転職トレンド

ロバート・ウォルターズ・ジャパン
インダストリー部門 工業チーム シニア・マネジャー
サムラット・パンディット

産業用機器、分析・計測機器、半導体の3分野を中心に、技術者、プロジェクトマネジャー、マーケティング、営業のポジションで求人が増えています。日・英バイリンガルの若手-中堅層のフィールドサービスエンジニア(保守点検)、営業スペシャリストの需要が高まっています。日本参入して数年の外資系メーカーではフィールドサービスエンジニアの増員に踏み込むことで営業で他社よりも優位に立てたり、アフターサービスの売上げを伸ばしている企業もあります。また大手メーカーでは、インダストリアルIoT、工場自動化(FA)に向けて、AI、センサー技術、コネクティビティ、ロボット、ソフトウェアなどの経験を持つ技術者の採用に積極的です。

技術と専門分野での経験のみならず英語も必須とされる仕事が大半ななか、技術・経験の豊富さを優先して日本語の堪能でない外国人にも門戸を開く企業が増えています。採用条件の日本語力の基準も会話レベル(N3レベル)まで緩和し、採用後に実務・研修を通じて日本語を習得できるよう環境を整備するなど、深刻な人材不足を受けて、外国人人材の活用に工夫を凝らす企業が散見されます。一方で英語への要求度は年々増しています。営業職では国内の顧客の意向をもとに海外本社とのパイプ役を担うため英語力が求められます。また技術職でもプロジェクトエンジニア、アプリケーションエンジニアなど、サービス提案への積極的な関与も求められるポジションが増えています。こうしたポジションでは技術面のスキル・経験だけでなく提案力、顧客対応力など、採用条件に挙げられるスキルセットが複雑化しています。そのため、英語でのコミュニケーション能力に対する要求も高まっています。同時に、候補者不足の難題に直面するなか、候補者の技術の領域が職務内容に完全には合致しない場合でも、トレーニングを介せば有用になる技術を持つ人材を代わりに採用するなどの柔軟な姿勢を示す企業も見られます。

特に技術人材、グローバル人材の供給不足が深刻化するなか、候補者の年収よりも高い給与額を提示したり、シニアレベルの採用では高いインセンティブボーナスを提示するなど各社は優秀な人材の確保に余念がありません。人口減と理系出身者の少なさで人材層の薄い若手技術者の確保を巡っては、特に人材獲得競争が激しくなっています。そのため、採用オファー時に提示される給与(年収)も上がっています。採用オファーを受けた候補者のほとんどが、前職の年収に比べて15〜25%高い給与を提示されています。

製造業界の給与相場

カントリーマネジャー/マネジングディレクター
給与(年俸の参考相場):1,600 – 3,000万円

プレジデント/CEO
給与(年俸の参考相場):2,000 - 3,500万円

セールスディレクター
給与(年俸の参考相場):1,400 - 1,900万円

セールスマネジャー
給与(年俸の参考相場):1,000 - 1,500万円

マーケティングマネジャー
給与(年俸の参考相場):1,000 - 1,400万円

セールス & マーケティングエグゼクティブ
給与(年俸の参考相場):650 - 800万円

セールスエンジニア
給与(年俸の参考相場):650 - 1,250万円

プロジェクト/プログラムマネジャー
給与(年俸の参考相場):1,000 - 1,500万円

アプリケーション/デザインエンジニア
給与(年俸の参考相場):650 - 1,250万円

プロセス/インダストリアルエンジニア
給与(年俸の参考相場):700 - 1,000万円

フィールドサービスエンジニア
給与(年俸の参考相場):700 -900万円

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