ロボット産業の発展で創造的なマネジメント力が問われるゼネラルマネージメント・コンサルティング

ロボット産業市場の拡大と、製造業界の再編

製造業において「ロボット産業」が非常に好調に増加しており、その急成長を背景に業界再編における一つの焦点になりつつあります。

もともと製造業では生産ラインだけでなく、様々な分野でロボット技術が活用される傾向にありました。そんな中、技術の進歩と市場の成長から各事業者がロボットにまつわる新たなアライアンスを推進する流れが本格化しつつあります。

それに伴い、専門的な知識・技術を持ち、既存の技術を創造的にまとめ上げることができるゼネラルマネジメント・コンサルティング人材へのニーズも高まっています。

産業用ロボットの市場の拡大においては、とくに中国における需要の増加が大きな要因となっています。2012年に公表した経済産業省の調査結果によると、2011年の世界の産業用ロボットの市場規模は、5年間で約60%成長し、8497 百万ドル(6628 億円)。そして、そのうち日本企業のシェアが50.2%を占めています。

同調査によると、中国の産業用ロボットの市場規模は5年間で約4倍に拡大しつつあるとのことです。実際に現段階で、日本市場に迫る規模に成長しています。

国外企業も、中国マーケットでの旺盛な需要に応えるため、ドイツ、韓国を中心に中国への輸出額を10倍以上に増やしている状況にあり、中国への輸出を4倍以上に増やした日本企業と国外企業の競争は激化していく様相です。

このように巨大化する中国のロボット市場に対応し、競争に打ち勝つためにも、業界のニーズを技術に落とし込むための総合的な意思決定やコンサルティングを行うことが必要となるでしょう。

製造業のゼネラルマネジメントに求められるスキル

ロボットの技術は駆動装置、CPUやLSIなどの半導体、各種のセンサなどのハードウェア、そしてプログラミングなどソフトウェア等、様々な技術が結集して出来上がるものです。技術の集大成であるロボットをキーワードに、技術系企業の再編が生まれる可能性が高く、総合的に対応ができる人材へのニーズが高まっています。

ゼネラルマネージャーの役割としては、他社の技術を正確に見極め、成功可能性の高いプロジェクトへ、投資の意思決定を促すことにあります。

国内外を問わず、どこの市場に商機があるのか情報収集を積み重ね、自社の組織において意思決定を行わなければなりません。

そのためには、各国のマスメディアによる処理された情報だけではなく、自分でネイティブから情報を収集していくバイリンガルな能力が求められるでしょう。これはコンサルティングの業種においても同じことがいえます。

新たな需要が発生することを予想される技術系企業において、ロボットの力を必要とする様々な分野の企業とアライアンスや業務提携を組むため、国内外の企業のデューデリジェンスや調整を行うスキルが求められることになります。

既存企業の強みや技術力をつなぎ合わせ、次世代のイノベーションを生み出す創造的な視野を持った人材が求められるでしょう。

 

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