「グロースハッカー」「データサイエンティスト」の登場でコンサルニーズが高まるか?

国内企業の業績回復で、求人増、給与水準の引き上げが見られ始めています。ゼネラルマネージメント、コンサルティング職の求人については、景況感の回復もあって大手の消費財メーカーでの採用が活発化しています。とくに大手外資系からのオファーが目立つのが特徴です。また、国内メーカーにおいても海外市場の調査など海外志向は強まっています。
「ビッグデータ」は最新のバズワード
コンサルティング関連でもっとも注目されている職種としては、ビッグデータを扱う「データサイエンティスト」です。データサイエンティストは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの膨大なデータ群から、企業に利益をもたらす知見を引き出すデータを導きます。
データサイエンティストを導入する最大のメリットは、 ITと実際のビジネスの橋渡しができること。ITとビジネスの双方の知識を兼ね備えたデータサイエンティストがいれば、実務部門担当者がITシステムの効果を実感しやすくなり、ITを駆使して販売につなげる機会が増えます。
SNSなどでせっかく得られた膨大なデータの蓄積も、そのデータを分析できる専門家がいなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
このように、「ビックデータ」および「データサイエンティスト」は最新のキーワードであることは間違いありませんが、新しい職種だけに求人要綱にマッチする経験者が少ないのが現実です。大学で統計学を学んだ人、エンジニアの中でも統計分析の知識がある人などは狙い目といえます。
マーケターの目的は市場動向を分析して、企業の業績に寄与することにあります。そのため単なる数値の分析にとどまらず、商品開発や生産管理、経営戦略の立案に至るまでの幅広い知見、また経営層や現場担当者と円滑なコミュニケーションが図れる能力、またプレゼンテーションスキルなども要求されます。
データサイエンティストに次いで注目を集める職種は、シリコンバレーのスタートアップで話題の「グロースハッカー」です。
米国では、FacebookやTwitterといった大成功をおさめたスタートアップ企業から大統領選挙まで、成功の陰にグロースハッカーは大きな役割を果たしたといわれています。
グロースハッカーは、プロダクトを通じて、ユーザーの声やデータをすくい上げ、それをプロダクトに組み込むことでユーザーを増加させていくスペシャリストです。プロモーションの内容や進め方だけでなく、ユーザーからの反応に応じてユーザーインタフェースを変えたり、サービスや製品そのもののコンセプトを変えてしまったりしてしまうことすらあります。ユーザーの反応次第で製品そのものも変えてしまうほどの権限を持っているのです。
現場の一担当者がサービスに関して大きな権限を持ちにくい日本企業では、その導入が進んでいませんでしたが、最近ではベンチャー企業を中心に採用を始める企業もみられています。導入後に大成功をおさめたスタートアップ企業が増えるにつれて、他の企業も追随して採用を拡大する可能性があります。
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