中国語スキルが転職に強い理由

約40年間に渡り、日本のGDPはアメリカに次いで世界2位でしたが、2010年に初めて中国が日本を逆転し、世界第2位の経済大国に急成長しました。さらに今後20年ほどで、中国がアメリカを抜き世界1位の経済大国になるのでは、という見方も強まっているようです。
企業マーケティング会社の統計によると、中国に進出している日本の企業は2015年5月末時点で約1万3200社にのぼっています。
また、2015年に日本を訪れた中国人の観光客数は約499万人(前年比約207%)で、全訪日外国人客数のおよそ4分の1を占めているのが現状です。観光庁の2015年の訪日外国人消費動向調査によると、2015年の訪日客の旅行消費総額は3兆4771億円(前年比約170%)で、中国人の買い物による支出が大きな影響を与えているとしています。もはや日本経済にとって、中国は切っても切り離せない関係にあると言えるでしょう。
中国語は転職にとって有利になるのか?
中国が世界第2位の経済大国になった今、ビジネスの世界においても中国語は英語に次いで重要な位置を占めていると言えます。
数年前までは、中国に赴任してから中国語を学ぶというケースが一般的でしたが、中国進出企業が増大している昨今では、赴任前にある程度の中国語スキルを求める企業も増えてきているのが現状です。
中国語が求められる業種とは?
中国語のスキルを生かせる就職先としては、メーカーや商社系の企業が多くなっています。現地の生産拠点や販売拠点を持つ企業のほか、現地で販路の拡大を行っている企業も多くあります。中国人留学生の増加に伴い、中国人が就職する企業も増えてきています。企業内のコミュニケーションツールとして中国語が求められるケースもあります。
また、訪日中国人客の増加に伴い、ホテルなどの宿泊業界でも中国語の需要が高まっています。中国語を話すのは中国人だけではありません。台湾をはじめ、マレーシア、シンガポールなどでも中国語を母国語としている人が多く、訪日外国人客のおよそ6割は中国語を話すと言われています。ホテル業界においても中国語スキルは転職に強いと言えるでしょう。
中国が世界第2位の経済大国であり、訪日中国人客の消費動向を見ても、日本経済は中国が鍵になっていると言っても過言ではありません。中国人は英語を話せる人が多くないため、中国語スキルを転職の強みにすることは十分可能と言えるでしょう。
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