会計の国際化 経理・財務の能力と語学力を関連付けよう

IFRS強制適用を見据えた会計基準の整備進む

現在、国際企業の経理・財務の業種で注目されるのは、国際財務報告基準(IFRS)を中心とした、会計基準の適用業務に携われる人材へのニーズで す。IFRSは、国際会計基準審議会(IASB)が制定、EUを中心に普及し、現在米国や日本において上場企業の強制適用が議論されています。

IFRSを適用する企業の目的は、国際的な業務を行うにあたり、グローバルマネーを呼び込むことです。強制適用の行方がどのように進もうと、経済のグローバル化により、会計基準の適用業務における経理・財務担当者の需要が増えることが予想されます。

IFRSを任意適用した国内適用企業をみると、国際業務を行う商社や大手製薬会社、IT関連企業が名を連ねています。

財務会計は直接・間接を問わず、投資を受けたり、大規模な取引を行ったりする際の外部へ向けた情報を開示するために必要になります。国内はもちろ ん、海外取引を行うために、会計基準の整備が喫緊の課題になっているといえるでしょう。上場企業では、IFRS等への会計基準の変更により財務諸表に表れ る数字がどのようになるのか、ということが大きな懸念材料です。また、中小・ベンチャー企業においても、海外進出のために必要な、信頼性の高い会計基準の あり方が検討されています。

いまや、グローバルに活躍していくための英語能力は、会計人にとって必須となっています。

 

財務・経理業務で求められるスキル・資格とは?

その状況において、一般企業の経理・財務の人材では、日本基準、米国基準、そしてIFRSと、いずれかの実務経験に加え、ほかの基準に関する理論面の素養が求められます。

財務・経理担当者の求人では、大企業であれば会計監査人の会計士との意思疎通、中小・ベンチャー企業であれば税理士と顔を付き合わせて決算対策や税 務対策を行った経験が重視されます。それに加え、国際的な業務では、コンサルタント等、外部の専門家と専門用語を交えたやりとりを英語で行うスキルもア ピールしておきたいところです。

 

また、ただ資格を取得しているのではなく自分の経験が乏しい分野を補完するために資格を活用することが求められています。

たとえば、日本語で簿記を学び日本語で実務経験を積んだ方は、当然、英文による会計には疎い傾向にあります。そこで、実際にBATICや英文会計検定などの資格を取得や、英語圏での実務経験が高く評価されることになります。

会計のグローバル化に合わせ、実務経験と語学力を確実につなぎ合わせて、自らの市場価値にプラスアルファする意識を持っておきましょう。

 

なお、具体的な外資系企業やグローバル企業の財務・経理の求人状況等についてはこちらをご参照ください。

 

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