インターン入社からファイナンス・コントローラーに

あらゆる業界のビジネスを学べる人材紹介業に魅力を感じたインターン入社から10年後、室賀 環恵は日本・韓国のファイナンス業務を統括するファイナンスコントローラーに就任しました。
27歳でファイナンスマネジャー、結婚・出産・子育てを経験しながら29歳でファイナンスコントローラーに就任し、韓国も含む北東アジアへと職責を広げるまでに成長・昇進を重ねてきた背景には、積極性を常に維持してきた本人の絶え間ない努力と、キャリアパスを示し続けた上司、チャンスを平等に与える会社の関係性がありました。
更に、成長を続けて来られたのは、上司・会社だけでなく、チームのメンバーなど会社で関わってきた多くの人たちのおかげだと強調する彼女に、ロバート・ウォルターズ・ジャパンで成功するための秘訣を聞きました。
Q. ロバート・ウォルターズへの入社の決め手は?
オーストラリアの大学を卒業し、帰国してインターンに就くか、大学院に進むかを考えました。大学で専攻したファイナンスを仕事にしたいというビジョンのもと、あらゆる業種のビジネスを学べるという点で人材紹介業に惹かれ、ロバート・ウォルターズ・ジャパンに応募しました。特に印象的だったのが、面接官だった社員たちが仕事について話すときの明るい表情と透明性の高い会話でした。彼らの仕事観と充実した仕事ぶりに好感を持って、インターンとしてリサーチャーのポジションに就きました。当時は、まずはインターンとして仕事をしながら、将来の仕事のために視野を広げたいと思っていたのですがーー。縁あって、この会社でファイナンスの仕事に就くことができ、勤続10年を過ぎました。
Q.ファイナンスへの異動について、きっかけ・経緯を教えてください
リサーチャーから、セールスサポートという仕事に就いた後、自分が大学で専攻した学んできたことを活かしてキャリアを築きたいという思いを当時の上司に打ち明けました。相談して間もなく、ファイナンスへ異動を上司がサポートしてくれました。会社自体とても好きだったので、転職ではなく社内異動でファイナンスの仕事に就けたことには、今でも感謝しています。
ファイナンスに異動して、真っ先に直面したのは責任の大きさでした。まだ職業経験の浅いジュニアアカウンタントだった私にもハンズオンで仕事を任せてもらう機会もありCFOへの報告・相談を自分で担うこともありました。プレッシャーを感じながらも日々の仕事から学ぶことは多く、大学で学んだ知識や、実務で必要なスキルをブラッシュアップし続けるために、自学自習にも励みました。充実した時間を過ごすなかで、責任感も養われていったように思います。
Qマネジャー、さらにファイナンスコントローラーへの昇進を重ねていますが、習慣として取り入れていることがあれば教えてください
こうして振り返ると、自分の努力だけでは決して成し得なかったということを改めて実感します。チームメンバー、上司、これまで関わってきた多くの同僚たち、独身時代にキャリアを応援してくれた両親、育休を交代で取得するなど家庭のことや子育てを一緒に担ってくれる夫など、周囲のサポートに心から感謝しています。
ロバート・ウォルターズでは、性別や年齢を理由に何かを諦めたことは一度もありません。当時まだ20代だった私にも、会社は色んな仕事を任せてくれました。責任と成長機会を与えてもらったおかげで、その期待に応えたい思いから、努力を積んで来ました。成長を実感し始めた頃にはキャリアパスも示してくれました。27歳でマネジャーになったときには、ファイナンス業務では自信がついてきていながらも、マネジャー経験がないことから不安もありました。それでも、「学びながら成長していければいい」と言って任せてくれた上司の当時の言葉を今でもよく覚えています。
個人的に管理職に就いてから習慣づけていることは2つあります。
1. 知見・経験をチームに共有し、周りに後継者を育てる
まず1つ目は「シェアする」ことです。敢えて「いつでも代わりが効く存在」でいたいと考えています。次にマネジャーに就く人、後継者を周りに育てていくために、日頃から自分の知識・経験をチームに共有しています。これは、いまの上司が築いてくれた部署のカルチャーでもあります。子育てが始まってからは、子どもが体調を崩したり、家庭の事情で仕事を休むことも独身の頃より増えましたが、このシェアのカルチャーが根付いているおかげで随分助かっています。海外拠点での勤務経験もある上司が、海外での事例から「こういう方法もある」と視野を広げてくれたり、別の海外拠点から異動してきた部下が、私には思いつかないようなアイデアを提案・共有してくれることもあります。
また、一つ上のポジションの仕事をカバーすれば、一つ上の視点からチーム・自分の仕事をみるきっかけになります。反対に部下の仕事をカバーすれば、現場の課題・日々の努力を理解する機会にもなります。「気づき」が増えるので、リーダーシップ・トレーニングとしても役立っています。実際に社員に対するトレーニングも充実していて、マネジャーには、13週にわたるロバート・ウォルターズ独自のマネジメント・トレーニング・プログラムなど、マネジメントに必要な知識・スキルを習得するためのサポートも充実しています。
2. 常に前向き(ポジティブ)な姿勢を崩さない
もう一つは、常にポジティブでいることです。私は、もともと心配性で「できなかったこと」にばかり目が向いてしまうタイプでした。1日を振り返って「できなかったこと」を数え上げていくと、自己嫌悪が募り、自信を失い、塞ぎ込んでしまいます。母親になれば尚のこと、仕事でも家庭でも「すべてをやる」ことは叶わなくなるので、できなかったことを振り返えることよりも「できたこと」を振り返って自己承認をするようにと、意識的に自分の行動パターンを変えました。
チームにも「できなかったこと」ではなく「できたこと」を振り返ろうと話しています。もともとロバート・ウォルターズ・ジャパンには成果や功績をたたえ合い、一緒に祝うカルチャーがあるので、それを自分のチームでも継承しています。また、何かの折には「一人ではできない、でもチームならできる」という言葉を伝えています。最近ではチームのメンバーも「このチームでなら何でもできそう」と言ってくれるようになり、システム移行で日常業務が大きくシフトされたときも、全員がCan Do精神でいてくれたのには本当に助けられました。
Q. ライフステージが変わるなかで、キャリア展望にも変化がありましたか?
若い頃に描いていたキャリアビジョンには、結婚・出産・子育てを組み込んでいませんでした。出産を経て、子育てを始めたころには、仕事との両立に不安もありました。自分に管理職と子育ての両立ができるのか、戻りたいけれど、本当に戻れるのかーー。母として、妻として家族を大切に思う気持ちと、会社に戻ってキャリアを貫きたい思いが入り混じっていました。背中を押してくれたのは、上司の言葉でした。育休中にも、上司が私のキャリアについて考えてくれていることを常に伝え続けてくれました。戻るポジションを用意してくれていること、産前と変わりなく必要としてもらえていることがわかり、嬉しかったのを覚えています。
産後5ヵ月頃から、まずは月に数日程度の勤務から徐々に職場復帰をしました。ベビーシッターに預けながらでも働いてみると、仕事はとても楽しかったーー。産後10ヵ月目には、夫が代わりに育休を取得してくれて、フルタイム勤務に戻すことができました。フルタイムに戻ったタイミングで、もうひとつチームを管理することになりました。不安・躊躇もありましたが、そのチームのメンバーたちがとても気持ちよく迎え入れてくれたので、いまでは、そのチームと会社に貢献することで恩返しをしたいと思っています。
Q. 最後に、勤務先としてのロバート・ウォルターズの魅力を教えてください
国籍、年齢に関係なく、互いを尊重し合って働ける会社です。上司・部下の年齢が逆転しているケースもありますが、ポジション、バックグラウンドなどに関係なく、それぞれの意見が尊重されるところが最大の魅力だと思います。ダイバーシティを重んじ、互いにスペシャリストとして信頼し合う企業文化が気に入っています。ファイナンスにもインターナルトランスファー(社内募集)で海外から異動して来たスタッフが数名いますが、ひとつの課題についても、多種多様な解決案が出て、開眼させられることもしばしばあります。新しい可能性が生まれて、毎日仕事が面白いと感じさせてくれます。
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